『忘れられない』の正体

『忘れられない』の正体

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「どうして、あの人を忘れられないんだろう。」

そんなふうに、忘れられない恋に
心がとどまり続けてしまうことは
ありませんか?


時間は経っているのに、

ふとした瞬間に思い出す。

もう終わったことだと

頭ではわかっているのに、

心だけが置いていかれたような
感覚になる。


でも、それはあなたの意志が弱いからでは
ないのかもしれません。

実は、脳には「私」という物語を
つなげようとする働きがあると
言われています。

昨日の私も、今日の私も、

同じ人間だと思えるように。

だから、

「昨日好きだった人は、今日も好き。」

「昨日悲しかったことは、今日も悲しい。」

そんなふうに、
過去とのつながりを保とうとします。

もし毎秒、

「私は誰?」

となってしまったら、
安心して生活できません。

だから脳は、一つの物語として
人生をつなぎ合わせてくれているのです。

でも、少し違う視点で考えてみてください。

私たちの細胞は少しずつ入れ替わり、
経験するたびに脳も変化しています。

今この瞬間も、

新しいことを知り、

新しい感情が生まれ、

少しずつ昨日とは違う自分になっています。


そう考えると、

「あの人を好きだった私」と、

「今の私」は、

まったく同じではないのかもしれません。


では、なぜ思い出してしまうのでしょう。

それは、

「まだ好きだから」

ではなく、


脳が昔の感情を再生している
だけなのかもしれません。


映画を何度も見返すように。

記憶は残っていても、

その感情を今、新しく
作っているわけではありません。

だから、

思い出した=まだ前に進めていない

ではないのです。


脳は、そんな「私」という物語を
毎日少しずつ編集しています。


私はこんな人で、

こんな経験をして、

こんな恋をしてきた。

そんな一冊の物語を、脳は毎日少しずつ書き換えています。


もし何度も同じページばかり読み返せば、

そのページは色濃く残ります。

でも、

新しい出会い。

新しい景色。

新しい考え方。

新しい挑戦。

そんな新しいページを書き足していけば、

物語の中心は少しずつ変わっていきます。


今この瞬間、どんな物語を書きたいか。

過去の続きを生きるのではなく、

今の自分が選ぶ

1ページを積み重ねていく。


その1ページ1ページが、

気づけば新しい人生に
なっているのかもしれません。


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