秋は、何かを始めるのにちょうどいい季節です。
暑さが少し落ち着いて、外を歩くのも、本を読むのも気持ちがいい。
「秋は学びの季節」と聞くと、新しい資格の勉強や読書を始めたくなる方もいるのではないでしょうか。
さて、今日から3連休。
旅行やレジャーの予定が入っている人もいれば、「特に予定はないな」という人もいると思います。
予定がなくても、焦る必要はありません。
せっかくならこの3連休を、普段は後回しにしている「自分のやりたいこと」に目を向ける時間にしてみませんか?
「やりたいことが分からない」は、悪いことではない
キャリアについてお話を聴いていると、
「自分が何をしたいのか分かりません」
「このままでいいとは思っていないけれど、次が見えません」
「何か始めたいのに、結局いつもの休日で終わってしまいます」
という声をよく耳にします。
でも、「やりたいことが分からない」のは、やりたいことが何もないからとは限りません。
毎日の仕事や家事、周囲への気づかいに追われて、自分の気持ちをゆっくり聴く時間がなかっただけかもしれません。
「やりたいことを見つけなければ」と力を入れすぎると、立派な答えを探してしまいます。
転職する。
資格を取る。
副業を始める。
独立する。
もちろん、そうした目標も素敵です。
でも、やりたいことは、もっと小さくてもいいのです。
「気になっていた本を読んでみたい」
「久しぶりに絵を描いてみたい」
「知らない街を歩いてみたい」
「以前から興味のあった講座を調べてみたい」
「これからの働き方を誰かと話してみたい」
そんな小さな気持ちも、立派な「やりたいこと」です。
3連休に考えてみたい3つの問い
少し時間が取れたら、コーヒーでも飲みながら、次の3つを考えてみてください。
1.最近、なぜか気になっていることは何だろう?
すぐに役立つかどうかは考えなくて大丈夫です。
本屋で目に留まる棚、つい見てしまう動画、人から聞くと気持ちが動く話。その中に、今の自分が向かいたい方向のヒントが隠れているかもしれません。
2.「時間があったらやりたい」と思っていることは何だろう?
「いつかやろう」の“いつか”は、待っているだけでは、なかなかやってきません。
3連休のうち30分だけでも、そのことに使ってみませんか?
3.やらなかったら、少し後悔しそうなことは何だろう?
大きな後悔でなくてもかまいません。
「あの店に行っておけばよかった」
「あの人に連絡すればよかった」
「一度くらい挑戦してみればよかった」
心に浮かんだことがあれば、それは自分からの小さなサインです。
最初の一歩は、小さすぎるくらいでいい
やりたいことが見つかっても、すぐに大きく動こうとすると、急にハードルが上がります。
たとえば、資格に興味を持ったからといって、今日中に申し込む必要はありません。
まずは講座を一つ調べてみる。
副業が気になるなら、いきなり仕事を受けるのではなく、自分が人からよく頼まれることを書き出してみる。
転職を考えているなら、すぐに応募するのではなく、求人を一つ見て「どこに心が動いたのか」を確かめてみる。
一歩目の役割は、ゴールへ到着することではありません。
「自分はこの方向に少し興味がある」と確かめることです。
やってみて違うと感じたら、それも大切な発見です。
方向を変えても、立ち止まっても大丈夫。
動いてみたからこそ分かることがあります。
行動する前に、自分の気持ちを置き去りにしない
僕は国家資格キャリアコンサルタント(1級キャリアコンサルタント技能士)として、キャリアについてのお話を聴いています。
そこで感じるのは、キャリアは「正しい答えを選ぶこと」だけではないということです。
これまで何を大切にしてきたのか。
どんなときに力を発揮できたのか。
これから、どんな時間を増やしたいのか。
そうした自分の気持ちや経験を整理することが、納得できる一歩につながります。
誰かにとっての正解ではなく、自分にとって「少しやってみたい」と思える方向を見つける。
それで十分です。
この3連休、予定を詰め込む必要はありません。
まずは10分、ノートやスマートフォンのメモを開いて、
「この秋、ちょっとやってみたいことは?」
と、自分に問いかけてみてください。
そして、思い浮かんだものの中から、一番簡単にできそうなことを一つだけやってみる。
本を開く。
検索する。
誰かに連絡する。
外に出る。
自分の経験を書き出す。
小さな行動でも、昨日までとは少し違う景色が見えてきます。
この秋が、あなたにとって「考えただけで終わらなかった秋」になりますように。
もし一人では考えがまとまらないときは、誰かに話してみるのも一つの方法です。
言葉にしていくうちに、自分でも気づかなかった思いや、次に試してみたい一歩が見えてくることがあります。
さあ、今日からの3連休。
あなたは何をしてみたいですか?