その人の生き方に、正解を出すのではなく

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コラム
相談援助は、その人の生き方に、他人が正解を出すことではない。私は、そう考えています。

「なぜ、そう思ったのか、聞かせてください」

その人が口にした一言には、そこに至るまでの思いや、大切にしているものがあるかもしれません。まだ、うまく言葉になっていない気がかりが重なっていることもあると思います。

だから、その言葉だけを受け取って、すぐに答えを返して終わりにするのではなく、何を感じ、何を気にかけているのかを、丁寧に聴いていく。その人の言葉を入口にして、一緒に理解していくことを大切にしたいのです。

支援する側が、隠れた本音を見抜くということではありません。こちらの考えで決めつけず、話してもらえることを受け取りながら、確かめていく。その人がまだ話せないことも、言葉にするまでの時間も、大切にしたいと思います。

これは、がん相談支援センターや医療ソーシャルワーカーの研修で学んだ視点です。

悩みを書いてもらい、問答で解決して、「はい、終わり」。私の考える相談援助は、そこで完結するものではありません。

すぐには答えを出せないこともあります。迷うことも、今は決めないということもあります。その時間を急がせず、その人自身が考え、選んでいく過程を支える。

その人の生き方を決めるのは、その人自身です。そのことを、相談援助の真ん中に置いていたいと思います。
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