【#02】糖尿病はなぜ治療するの?

記事
コラム
そもそも糖尿病って、、?

ずっと血液中の糖(血糖)が高い状態のこと=高血糖の状態が続くこと

よく患者さんからは、
「血糖値が高くても痛くもないし生活で不都合はない。なんで治療するの?」と質問されます。

【結論】から言うと、高血糖そのものより “血管と神経がじわじわ壊れていく” ことが問題!!
放置すると体のあらゆる臓器が同時多発的にダメージを受ける病気。

【 糖尿病が悪い理由】
血管が傷む → 全身の臓器が障害される
自覚症状がほぼないまま進行する
一度壊れた血管・神経は元に戻らない
合併症から失明、腎機能低下、壊疽などが生活の質と寿命を大きく下げる

糖尿病が悪い理由.png


ここからは細かいお話


 1. 高血糖が続くと何が起きるのか
高血糖は血管の内側をコーティングする“内皮細胞”を傷つける。
→ 血管が硬くなる(動脈硬化)
→血流が悪くなる
→神経が栄養不足で弱る
この「血管+神経の劣化」が糖尿病の本体。

 2. 糖尿病が引き起こす主な合併症
 ● 大血管障害(命に直結する)
心筋梗塞、脳梗塞、足の血流障害 →足の切断につながることも、、
糖尿病患者は心筋梗塞のリスクが2〜4倍に跳ね上がると言われる。
● 細小血管障害
網膜症 → 失明原因の上位
腎症 → 透析の最大原因
神経障害 → 足のしびれ、潰瘍、壊疽
● 免疫力低下
感染症にかかりやすい
傷が治りにくい
● がんリスク上昇
高血糖・高インスリン状態は一部のがんリスクを上げることが知られている。

 3. なぜ怖いか:進行しても痛くない
糖尿病は「静かに進む病気」。
血糖値が高くても痛くないし、日常生活も普通に送れてしまう。
気づいたときには…
- 視力が落ちている
- 足がしびれている
- 腎機能が下がっている
という“取り返しのつかない段階”になりやすい。

4. 逆に言うと、早く対処すればほとんど防げる
ここが重要で、糖尿病は早期からの生活改善と治療で合併症のほとんどを防げる。
- 体重を5〜7%落とす、食事の管理、適度な運動、早期の薬物治療の開始
「悪い病気」ではなく、【放置すると悪くなる病気】というのが正確。

自覚症状なく元気だと、治療する目的も見失いがちです。失明や足の切断にも発展する病気なので、目的を理解し治療や予防をしていきましょう。


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