こんにちは、Web集客工房ツタワルワークスのイシタカです。
「AIで動画が作れるのは知っているけど、使ったらお客さんに怪しまれないかな」
「なんだか安っぽく見えて、かえって信用を落とすんじゃないか」
これから何かを始めたい方や、始めたばかりの方、少し伸び悩んでいる方から、こうした声をよく聞きます。AI動画は時間もお金もかけずに作れる便利な道具ですが、その手軽さゆえに不安になる気持ちは、とても自然なことだと思います。
今回は、見る側の人たちがAIで作られた広告や動画をどう受け止めているのかを、実際の調査をもとに整理しながら、「信頼されるAI動画」の使い方をお話しします。
まずはこちらの動画をご覧ください
ビビンバを作って、最後に混ぜるまでの20秒ほどの料理動画です。
実はこの動画、AIで作ったものです。料理の色や質感は、パッと見ではかなり本物に近いと思いませんか? いまのAIは、ここまでの映像を短い時間で作れるようになっています。
ただ、よく見ると「AIで作った」とわかるポイントがいくつかあります。どこかわかりますか? 答えを読む前に、もう一度見てみてください。
答え合わせ
最後にスプーンで混ぜる場面で、黄身がいくつにも分かれ、スプーンが曲がって具材をすり抜けています。
具材を入れる手の指の形が、はっきりしていません。
ごはんを押さえるヘラを、持っている手がありません。
いくつ見つけられたでしょうか。
AIは、見た目のきれいさではもう十分な力を持っています。一方で、手の動きや物の動き方といった細かいところでは、まだ不自然さが残ります。そして気づいた人にとっては、「これ、AIだったんだ」という小さな違和感が、そのまま信頼の問題につながることがあります。
だからこそ、AIで作ったことは最初から正直に伝え、本物の商品や人と組み合わせて使うことが大切です。ここからは、見る側の人たちがAI動画をどう受け止めているのかを、調査をもとに見ていきます。
「AIで作ったなら、そう教えてほしい」と思う人は多い
まず知っておきたいのは、見る側の多くが「AIで作ったかどうか」を気にしているという点です。
メディアシークの「アイコニット・リサーチ」が6,559人に行った調査では、AI生成動画であることを「表示してほしい」と答えた人が、「内容によっては」など条件付きも含めると71.9%でした。
つまり、10人いれば7人くらいは「AIを使ったなら、正直に言ってほしい」と感じているということです。
これは裏を返すと、AIを使ったことを隠して、あとから「これAIだったの?」と気づかれたときに、がっかりされたり不信感を持たれたりしやすい、ということでもあります。動画そのものの出来よりも、「黙っていた」ことのほうが信頼を損ねてしまうのです。
一方で「条件が整えば使ってもいい」と考える人も5割超
では、AI動画は使わないほうがいいのかというと、そうとも言い切れません。
日本インタラクティブ広告協会(JIAA)が2026年8月に公表した調査では、映像や音声などに生成AIを活用した広告について、「条件が整えば活用してよい」と答えた人が52.0%でした。
半数以上の人が、AIを使った広告そのものを否定しているわけではない、ということです。同じ調査では、受け入れやすくなる条件の1位が「生成AIを活用していることが明記される」(37.6%)でした。大事なのは「AIかどうか」ではなく、「どんな条件で、どう使われているか」。見る側はそこを見ています。
この2つの調査を合わせて読むと、見えてくることはシンプルです。
AIを使うこと自体は、受け入れられる余地が十分にある
ただし、隠さずに伝えることが前提になる
AI動画は「使ったら怪しまれる道具」ではなく、「使い方次第で信頼にも不信にもなる道具」だと考えるとわかりやすいと思います。
信頼されるAI動画の使い方、3つのポイント
ここからは、実際にAI動画を使うときに私が大切にしている考え方をお伝えします。
1. AIを使ったことは、正直に表示する
一番シンプルで、一番効果があるのがこれです。動画の最後や説明文に「この動画は一部AIで制作しています」とひとこと添えるだけで、見る側の受け止め方は変わります。
隠すとリスクになることも、最初から伝えておけば「この人は誠実だな」という印象につながります。正直さは、小さな事業者ほど大きな武器になります。
2. 実際の商品やサービス、人と組み合わせる
AIだけで作った映像は、どうしても「どこかで見たような」雰囲気になりがちです。安っぽく見えたり、中身が伝わらなかったりする原因の多くはここにあります。
そこでおすすめしたいのが、実際の商品の写真や、お店の様子、あなた自身の声や言葉と組み合わせることです。たとえば、背景やイメージ映像はAIで作り、商品やサービスの説明は本物の写真や実際の声で伝える。こうすると、AIの手軽さと、本物ならではの説得力の両方を活かせます。
見る人が知りたいのは「きれいな映像」よりも、「この人から買って大丈夫か」「このサービスは本当に自分の役に立つか」です。そこに答えるのは、やはり本物の情報です。
3. 盛りすぎない
AIを使うと、実際以上に豪華な映像や、ありえないほど完璧なイメージも簡単に作れてしまいます。でも、届いた商品や受けたサービスが動画と違っていたら、信頼は一気に崩れます。
AIはあくまで「伝えたいことを、わかりやすく見せるための道具」。実物と違う期待を持たせない範囲で使うことが、長く選ばれ続けるコツです。
AI動画は「誠実さ」と組み合わせると強い
ここまでの話をまとめると、次のようになります。
AI生成動画だと表示してほしい人は、条件付きも含めて7割を超えている
条件が整えばAI広告を使ってよいと考える人も、5割を超えている
だからこそ、正直に表示し、本物の商品や人と組み合わせて使うのが信頼への近道
AI動画は、予算や時間が限られている個人や小さな事業者にとって、本当に心強い味方です。ただ、作り方以上に大切なのは「どう見せるか」「どう伝えるか」の部分だと、私は日々の制作を通じて感じています。
私はふだん、AI動画を中心に、広告やSNS動画の制作をお手伝いしています。AIの手軽さを活かしながらも、あなたの商品やサービスの「本当の良さ」がきちんと伝わること、見る人に誠実に届くことを何より大切にしています。
「AI動画を使ってみたいけど、怪しく見えないか不安」「自分のサービスに合う見せ方がわからない」という方は、まずはお気軽にご相談ください。一緒に、信頼される動画の形を考えていけたらうれしいです。
出典:アイコニット・リサーチ(株式会社メディアシーク)「AI生成動画の視聴実態と意識」2026年9月実施/一般社団法人日本インタラクティブ広告協会(JIAA)「2026年インターネット広告に関するユーザー意識調査(定量)」2026年8月公表