未練は、時間では終わらない|彼岸の忘却メトロ
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出口のない執着から降りるために。彼岸の忘却メトロへようこそ。
お忘れ物のないよう、すべて置いていってください。
・連絡が来ていないか、何度も確認してしまう
・相手の近況やSNSを見てしまう
・「あの時こうしていれば」と繰り返し考える
・終わったと分かっているのに、実感がない
2つ以上当てはまる場合、その感情は「未処理」の状態にあります。
ここは「彼岸の忘却メトロ」。
無人のホームに、白い曼珠沙華が並んでいる場所です。
あなたの中に残った感情を、どこか遠くへ運び去るための終着点。
そういうイメージで構いません。
■ 未練が終わらない理由
未練が残るのは、気持ちが弱いからではありません。
多くの場合は、単純に
「処理が完了していない」だけです。
人は、始め方は知っていても、終わらせ方については教わりません。
そのため、関係が終わっても、感情だけが途中のまま残ります。
未処理の感情には、ひとつ特徴があります。
何度でも再生されることです。
時間が経てば消える、というものではなく、むしろ繰り返すことで強化されていきます。
気づいたときには、「未練がある」というよりも、
未練を考え続ける状態そのものが習慣になっている
こともあります。
■ 呪い=自己浄化という考え方
一般的に「呪い」は、
誰かに向ける悪意として扱われます。
けれど、ここで扱うものは少し違います。
無理に前を向こうとしたり、許そうとしたりするほど、
感情が深く残ることがあります。
その状態で抱え続けることこそが、
自分自身に向けた呪いに近い。
ここでいう「呪い」とは、誰かを傷つけるものではなく、
自分の中に溜まったものを外に出すための形式です。
■ 感情は流れないと残る
感情は、抑え込むほど消えません。
言葉にされず、処理されないままのものは、頭の中で繰り返されやすい傾向があります。
これは珍しいことではなく、
未完了のものほど意識に残りやすいという
よくある状態です。
だから必要なのは、消すことではなく、
終わったものとして扱える状態にすることです。
■ ここが「駅」である理由
現実では難しいことでも、
少し距離を置いたイメージの中では、
不思議と区切りがつくことがあります。
白い曼珠沙華は、
「すべてを一度白に戻す」という象徴です。
過去をなかったことにするのではなく、
一度、区切るための目印として使います。
■ 最後に
未練が残るのは、特別なことではありません。
それはただ、
終わる手順がなかっただけです。
もし今、何かが引っかかっているのであれば、
それはまだ途中にあるだけです。
ここは、通過点で構いません。
持っていくものだけ選んで、残りは置いていってください。