指先がカサつくと心までカサつく

指先がカサつくと心までカサつく

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コラム
最近、手荒れがまったく治らない。
指先がずっと「砂漠の民」みたいで、ネイルに行けない。

ネイルって、別に生きるために必須じゃない。
水も食料も酸素もくれない。
なのに、あれができないだけで、
なぜかテンションが ごっそり 持っていかれる。

「無駄だけど大事なこと」って、世の中に山ほどある。
お気に入りのペンを使うとか、
朝にちょっといいコーヒーを飲むとか、
髪の毛が“今日の機嫌”を守ってくれるとか。
そういう小さな儀式みたいなものが、
実は心の体温を保ってくれている。

でも、手荒れが酷くてネイルに行けないと、
その“儀式”がひとつ欠ける。
すると、パフォーマンスまで下がる気がする。
気のせいじゃなくて、ほんとうに下がってる気がする。
人間って、意外と繊細な生き物だ。

小さなことに気を取られるのは嫌だ。
そんなことで落ち込む自分も、ちょっと面倒くさい。
でも同時に、
小さなことに気付ける心の余白を持っていたいとも思う。

この矛盾、たぶんずっと抱えていくんだろう。
でも、矛盾って案外かわいい。
「生きてるなあ」って感じがするから。

今日も指先は砂漠だけど、
その砂漠を見つめている自分は、
ちょっとだけ愛おしい。
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