吃音者同士って、なかなか出会えないよね、という話

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コラム
ふと気づいたことがある。
吃音を持ちながら35年以上生きてきたのに、面と向かって「あ、私も吃音なんです」という会話が成立したこと、一度もないな、と。
不思議じゃないですか? 吃音の有病率って、人口の約1%と言われている。そこそこいるはずなのに、なぜか「同士」と出会った記憶がない。

いや、よく考えたら、いた

……と思っていたら、そうでもなかった。
職場に吃音の人は見当たらないけれど、電話でやりとりする取引先に、名乗るときにいつも吃る人が2人いる。そして最近、定年退職する営業担当からお客さんを引き継いだとき、「あ、この方、ちょっと吃音があるな」と感じた場面があった。
いた。案外、いた。
ただ、その瞬間に「大変失礼なのですが、もしかして吃音をお持ちではないですか?」なんて聞けるわけがない。当事者同士とはいえ、さすがにそれは失礼すぎる。

「私も吃音なんです」が成立する条件

考えてみると、このやりとりが成り立つには、相手から先に打ち明けてもらうしかない。
相手が「実は吃音があって……」と話してくれた瞬間に、「あ、私もなんですよ」と返せる。それ以外の入り口が、あんまり思いつかない。
じゃあ、明らかに吃音があるなと感じた相手に、こちらから声をかけるのはどうか。……うーん。全然気にしてない人かもしれないし、そもそも吃音という言葉を知らない人だっているかもしれない。「吃音?なんですかそれ?」ってなったら、こっちが困る。

そう考えると、こういう場もありがたい

出会っていなかったんじゃなくて、出会っていたけどお互いに言わなかっただけで、案外そこら中にあったのかもしれない。
だとすると、言友会みたいなリアルな集まりとか、ここみたいなオンラインの場って貴重だなと思う。日常生活では言えないまますれ違うしかないところを、「吃音があります」という前提で最初から話せるわけだから。
ちなみにココナラはSNSというわけでもないけれど、同じような経験を持つ人と言葉を交わせる場という意味では、似たような役割を果たしてくれている。

皆さんは、吃音の当事者同士で「あ、おたくもですか、私もなんです」みたいな出会い、したことありますか?
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