今回は、色彩検定1級の内容から**「ベゾルト・ブリュッケ現象」**についてまとめます。
「同じ色なら、明るさが変わっても同じ色に見えるのでは?」
と思ってしまいますが、実は人間の目はそう単純ではありません。
光の強さが変わることで、同じ色でも色相が少し違って見えることがあります。
この現象を「ベゾルト・ブリュッケ現象」といいます。
ベゾルト・ブリュッケ現象とは?
ベゾルト・ブリュッケ現象とは、
光の強さ(輝度)が変化すると、色相も変化して見える現象
のことです。
ポイントは、実際に色そのものが変化しているわけではないということ。
同じ波長の光であっても、明るさが変化することで、私たちが感じる「色み」が変わってしまうのです。
どんなふうに色が変化する?
明るさを強くしていくと、多くの色は特定の色相に近づいて見える傾向があります。
代表的には、
赤系 → より黄色みを帯びて見える
黄緑系 → より黄色に近づいて見える
青緑系 → より緑に近づいて見える
青紫系 → より青に近づいて見える
といった変化が起こります。
ただし、すべての色が同じように変化するわけではありません。
明るさが変化しても、比較的色相が変化しにくい**不変色相(invariant hues)**も存在します。
そのため、色彩検定では「明るくすると全部同じ方向に色相がずれる」と覚えるのではなく、輝度の変化によって知覚する色相が変化する現象と押さえておくのが大切です。
なぜ同じ色なのに違って見えるの?
私たちが感じている「色」は、物理的な光の波長だけで決まっているわけではありません。
目に入った光は網膜で受け取られ、その情報を脳が処理することで「赤」「青」「緑」といった色として知覚しています。
そのため、光の強さなどの条件が変わると、同じ波長の光でも色の感じ方に違いが生まれます。
「物理的には同じ色でも、知覚上は同じ色とは限らない」
というところが、色彩を学ぶ面白いポイントですね。
「プルキンエ現象」との違いに注意!
色彩検定の勉強では、似た現象と混同しないことも大切です。
ベゾルト・ブリュッケ現象
→ 光の強さによって、色相が変化して見える
プルキンエ現象
→ 暗くなると、赤系よりも青系の色の方が相対的に明るく見える
どちらも明るさと色の見え方に関係していますが、注目しているポイントが違います。
「ベゾルト・ブリュッケ=色相の変化」と覚えておくと整理しやすいです。
Webデザインにも関係する?
ベゾルト・ブリュッケ現象は、かなり専門的な内容ですが、「色は見る条件によって同じようには見えない」という考え方はWebデザインにもつながります。
例えば、画面の明るさや周囲の照明、ディスプレイの種類などによって、同じカラーコードを指定していても色の印象が違って感じられることがあります。
Web制作では数値だけを見るのではなく、実際の画面で全体の色のバランスを確認することも大切だと感じます。
まとめ
今回は、色彩検定1級から「ベゾルト・ブリュッケ現象」についてまとめました。
ベゾルト・ブリュッケ現象
→ 光の強さが変化すると、同じ波長の光でも色相が変化して見える現象。
色は「RGBの数値」や「波長」だけで決まって見えるものではなく、人間の視覚によって感じ方が変化します。
色彩検定1級では、このような人間が色をどのように知覚しているのかという内容が増えてくるので、身近な「色の見え方」と結びつけながら覚えていきたいと思います。