警備員はみた。

警備員はみた。

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危険な暑さが続いている。
少し
ヒンヤリできるかも…
ということで、怖い話を。

怖い話が苦手な人は、この先を読まずに、♥️だけつけて欲しい。
(叱ってください) 

霊感が強まった時期がある。
東京にいた、20歳前後のことだ。

当日、警備員のバイトをしていた。
CMでも見かける大手の系列だ。

最初の配属は
大型SC(ショッピングセンター)の常駐警備。

配属されて、すぐに先輩方から
このSCの怖い話を聞かされた。
聞きたくもないのに。

要約すると、とにかくこのSCを含め、周辺でも
事故、自殺などが多いということだった。
そして…そのうち慣れること。
慣れるというのは、幽霊を見ることや、超常現象を体験することに…だ。

慣れない奴は、辞めていくか、気が狂うか、自殺するということだ。

(もう、辞めたい。)


と、思ったが、金欠だし
自分が慣れることに賭けた。
昭和生まれらしい判断だ。

何日か教わって、初の
1人での巡回。

夜の巡回だ。

各ドアの施錠確認や吸い殻の入った灰皿の有無、電気の消し忘れ、ガス栓の確認…などを行っていく。

そして、屋上のテニスコートを歩いている時だった。
懐中電灯で照らしながら。

革靴をコツコツと鳴らしながら歩いていたが、その音に違和感を覚えた。

少しズレて別の足音。

(え…)

自分の靴音が反響してるのか?

わざと不規則ステップで歩いてみる。

(ざわ…)

私のじゃない…

(ざわ…ざわ…ざわ…)

その別の足音は、私の後方から聞こえる…

ついてきてる…

瞬間、背中に悪寒が走った。

振り返って、懐中電灯を照らしたさき、

女性の下半身。
薄いピンクのスカートに白い足、白いテニスシューズ。

「あ▲◯わ※✕〜」


情けない声をあげて戻った。
身の毛がよだつ、というが
本当に頭の先まで毛が逆立った感覚。
恐怖。

もう一度、振り返ると、そこには
何も無かった。

懐中電灯を落としそうなくらい手が震えてくる。

もう振り返る勇気はない。

しかし、

私は巡回を続けた。

震えながら、
早足で歩き、
テニスコートと受付のあるラウンジを隔てるテンパー(強化ガラスのドア)まで来た。

ここの鍵を開けて、中に入らなければならなかった。

ガチガチと鍵穴に、鍵を差し込む。
中々鍵がまわらない。
このSCは古い。
鍵の開け締めにはコツがいると教わっていた。

ガチャ。

やっと開いた!
急いで中に入る。
入ったからには、また施錠しなければならない!
しかし、テンパーはガラスで透明だ!
私は鍵だけを見て、テニスコートを見ないように、顔を鍵に近づけた。
鍵のツマミをひねるだけだが、中々閉まらない!

…と、その時、

顔の近くで、ガラスをノックする音

コンコン…


「ギァ▲◯わ※✕〜」


が…私は…

巡回を続けた。

全ての施錠を確認し、
ひとつひとつ指差し確認していった。

そして…全てのミッションを終え
警備室へ戻った。
一度も振り返ることなく…

翌日は何も無かった…が、しかし

そこから、私の霊体験は
確変状態になった。

…つづ……きは…

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