吸血胸毛

吸血胸毛

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オンボロアパートに
暮らしていた
小学低学年の頃

アパートの敷地の
奥が崖になっていて
そこを降りると
自然豊かなエリアだった。

まず
その崖には
なぜか
貝殻が埋まっていた。

「かつてここは海の中だった」

と想像して
楽しんでいた。

その先には
赤土の山。

なんか臭い土。

その付近の荒地には
蟻地獄がいて
赤くて大きめの蟻もいた。

なぜか
この蟻も臭い。

そして
さらに奥へ進むと
川があった。

夏場は
この川で遊んだ。

水は見た目でキレイな
浅い川だ。

寝転んでも
流される程ではない。

岩の裏を覗いて
沢ガニを獲ったり
していた。

おる日
しばらく
寝転んでから
立ち上がったら

体に何か付いてる。

ナメクジみたいなヤツが
5匹ぐらい。

「おぉ…」

友達にも
くっついてる。

「なんだコレ?」

引っ張ると
ちょっと肌が
引っ張られるが
すぐ取れる。

そして
また
くっつく。

(おもしろ)

夢中になって
くっつけて
遊んだ。

口元につけて

「ヒゲ〜」

胸元につけて

「胸毛〜」

みな
体中に
赤い斑点

てか
血がにじんでる…

カワヒルだった。
たぶん。

かなり後で
知ったことだが。

しかし!

楽しかったから

OK牧場!

(昨日言いそびれた)

それから
30年以上経って
衛星か航空画像を
みたら

全く私の記憶と
違っていた。

付近に高速道路
住宅地

意外にも
変わらずあったのは

オンボロアパート
だった…。



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