億劫な夜の水筒洗い。動けない私が、結局きれいに洗い終えられた理由

億劫な夜の水筒洗い。動けない私が、結局きれいに洗い終えられた理由

記事
コラム
一日の終わり、子どもたちが寝静まり、やっと一息つけると思った瞬間に目に入る「水筒」の存在。「あぁ、もう洗わなきゃいけないのか……」。そう思った瞬間、ドッと疲労感が押し寄せてきます。

明日の朝に回すと面倒なことになるのは分かっているけれど、今から蓋を外し、パッキンを洗い、茶渋を気にしながらスポンジを動かすその一連の作業を想像しただけで、途方もなく億劫に感じてしまう。心の底から「やりたくないな……」とフリーズしてしまう、あの瞬間があります。

かつての私なら、そのままシンクから目を背けてソファに倒れ込み、「明日でいいか」と現実逃避するか、あるいは「めんどくさい、めんどくさい」とイライラしながら無理やり腰を上げていました。だけどその日は、「とりあえず、水でサーッと中を流すだけにしておこう」と、ほんの最小限の動作だけをすることにしました。

「全部洗う」のは無理でも、「水ですすぐだけ」なら、1秒でできます。そう思って蛇口をひねり、水筒に水を流し込みました。……が、不思議なものです。ただ流すだけのつもりが、手に持ったその勢いのまま、なんとなくスポンジに手が伸び、気づけばいつも通り最後まで綺麗に洗い上げてしまっていました。

ここで、以前から感じていた「行動するポイント」の正体が、ふっと腑に落ちました。

私たちは、何かを始めるときに「よし、完璧に最後までやり切ろう」と、無意識にハードルを高く設定しすぎてしまいます。だから「全部やる気」が出るまで待ってしまい、いつまで経っても動けない。あるいは、やり始めたはいいものの、その重さに途中で疲れてしまう。

でも、「いきなり全部」ではなく、「とにかく手を付けるだけ」「ただ水を流すだけ」というふうに、行動のハードルを床まで下げてみる。すると、止まっていた歯車が勝手に回り出し、気づけば次の行動が引き連れられてきます。行動するからこそ、物事が前に進んでいくのです。

家事でも、仕事でも、何か新しいことに取り組むときも、きっと同じです。「最初の一歩」をいかに小さくするか。気合いやモチベーションに頼るのではなく、仕組みや手前のハードルを自分で低く設計してあげること。「とりあえずこれだけ」と小さく始めてみる。それだけで、あの面倒くさかった夜の水筒洗いも、日々の小さなタスクも、驚くほど軽やかに乗りこなせるようになっていきます。

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