いつ請求するかで、決済の作りは変わります

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福井でホームページを作っています。自分で運営している草刈りのサービスに、カード決済(Stripe)を入れて動かしています。同じ仕組みを人に渡せるように、手順書も作りました。

決済を入れるとき、コードより先に決めることがあります。いつ請求するか、です。ここが決まっていないと、あとで作り直しになります。

■ 請求の時期は、キャンセルの決め方で決まります


草刈りは、現地を見るまで範囲が決まりません。お写真で見積もっても、行ってみたら傾斜がきつい、物置の裏まで伸びている、ということが起きます。

ですから、着手の前に一度止まって、お客様に確かめる段取りにしました。ご納得いただけなければ、その場でおやめいただけます。料金はいただきません。

この約束を先に決めると、決済の作りが絞られます。申し込みの時点で全額をいただく形は、選べなくなります。

■ 返金しても、決済の手数料は戻りません


理由は、返金のしくみにあります。

一度決済したものを返金すると、お客様にはお金が戻ります。けれども、決済のときに引かれた手数料は戻ってきません。返金した側の持ち出しになります。

「おやめになるときは料金をいただきません」と約束したサービスで、先に全額を取る作りにしていると、おやめになるたびに手数料のぶんだけ出ていきます。1件ずつは小さな額でも、回数だけ積み上がります。

約束のほうを変えるか、作りのほうを変えるか。草刈りの場合、約束は変えられませんでした。現地を見ないと決まらない仕事で「見てから決めていただけます」と言えないなら、そもそも頼みにくいからです。

■ カードを登録しておく、という作りがあります


決済には、その場でお金をいただく方法のほかに、カードを登録しておくだけ、という方法があります。

申し込みのときは0円です。カードの情報は決済の会社が預かり、こちらに番号は残りません。作業の当日、現地で範囲と金額を確かめてから、その金額を請求します。

これで約束どおりになりました。着手の前に止まって、おやめになるならそこで終わり。請求は起きません。

年に何回か伺うコースもあるのですが、2回目以降を同じカードで請求できるのも、この作りの利点でした。ひとつのしくみで両方まかなえます。

その場で全額いただく形がよい商売もあります。品物を送るだけなら、そのほうが簡単です。どちらが正しいということではなく、キャンセルの決め方に合うほうを選ぶ、ということです。

■ 決める順番を間違えないこと


特定商取引法に基づく表記には、支払いの時期を書く欄があります。

この欄を書く段になって初めて決済の作りを考えると、すでに組んだものと噛み合わないことが起きます。先に作ってしまうと、直すのは決済の側になります。

順番としては、こうなります。

1. どんなときにキャンセルを受けるかを決める
2. それに合う請求の時期を決める
3. 決済の作りを選ぶ
4. ページの文と、お客様へのお知らせの文を、3に合わせて書く

4を先に書いてしまっても構いませんが、そのときは3のあとで読み返します。文と作りは、別々に書くと離れていきます。

■ 決済を入れるのは、ボタンを置くことではありません


「カード決済を入れたい」とおっしゃる方が思い浮かべているのは、たいてい決済のボタンです。ボタンを置けば、お客様がカード番号を入れて、お金が入る。そういう絵です。

実際に手がかかるのは、その先です。支払いが成功したことを、自分のサイトがどうやって知るか、という部分です。

決済の会社から「この注文の支払いが通りました」という知らせが届きます。その知らせを受け取って、注文として記録する。この仕組みを作って、動くことを確かめる。ここが本体です。

ここを取り違えると、気づきにくい壊れ方をします。お客様の支払いは通るのに、店側に注文が残らない、という形です。お客様の画面には「ありがとうございました」と出ます。エラーも出ません。店の方が気づくのは、「届かない」と言われたときです。

試験用の設定と本番用の設定は、見た目が同じで中身が別物です。片方のつもりでもう片方を入れても、画面の上では何も起きません。手順書では、この部分をいちばん厚く書きました。

■ 入れただけでは効かないものがあります


置き場所によっては、設定の欄に正しい値を入れても、それだけでは動きません。もう一度公開し直して、初めて読み込まれます。

値は合っているのに動かない、というときは、設定を疑う前に、読み込ませ直したかを確かめます。

■ 渡す前に4通り試します


決済の会社は、試験用のカード番号を用意しています。本物のお金は動きません。

渡すときは、4通り動かすことにしています。

・通ったとき
・カードが拒否されたとき
・本人確認の画面(3Dセキュア)が出たとき
・お客様が途中で画面を閉じたとき

最後のひとつを飛ばしがちですが、現実にはよく起きます。買う気はあったけれど、途中で電話がかかってきた、電池が切れた。そのとき注文がどう残るか、あるいは残らないかを、先に見ておきます。

■ 鍵はお預かりしません


決済の会社が発行する鍵は、お客様のアカウントで作っていただき、お客様の手で入れていただきます。こちらは試験用の鍵だけで組み立てて、本番の鍵は一度も見ません。

動かないときも、鍵は送っていただかない作りにしました。決済の会社の管理画面に、知らせが届いたかどうかの記録が残ります。その画面の様子を教えていただければ、たいていの原因は分かります。

■ まとめ


・決済の作りを選ぶ前に、どんなときにキャンセルを受けるかを決める
・返金しても決済の手数料は戻らない。先に全額取る作りは、その前提で選ぶ
・カードを登録しておいて、あとから請求する作りもある
・ページの文と決済の作りは、別々に書くと離れる。あとで読み合わせる
・ボタンより、「支払いが通ったことを自分のサイトが知る」部分のほうが本体
・試験用と本番用の設定は見た目が同じで別物
・設定を入れたら、読み込ませ直したかを確かめる
・渡す前に4通り試す。「途中で閉じた」を飛ばさない

決済で手が止まるのは、たいていコードではありません。お金をいつ、どんな約束で受け取るかが決まっていないときです。そこが決まっていれば、作りはあとから選べます。

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