想像力は、やさしさにも不安にもなる

想像力は、やさしさにも不安にもなる

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コラム
ずいぶん久しぶりのブログになりました。

何を書こうかなと思っていたのですが、
今日は、たまたま読んでいた本の中の
「想像」という言葉が気になったので、
そこから思ったことを
書いてみようと思います。

パスカルについて書かれたページに、

「想像をたくましくすると、動けなくなる」

というようなことが書かれていました。

それを読んで、
少しドキッとしました。

私はたぶん、
想像することが多い人間です。

相手はどう感じただろう。

あの言葉は嫌じゃなかっただろうか。

これをしたらどうなるだろう。

この先、こんなことが起きるかもしれない。

まだ起きてもいないことまで、
頭の中では
いくらでも先へ進んでいきます。

想像力というと、
なんとなく良いもののように聞こえます。

芸術にも必要だし、
何かを生み出すときにも必要です。

そして私は、
人を思いやることにも
想像力は必要なのではないか
と思っています。

自分には理解できない行動をする人が
いたとしても、

「なぜ、この人はこうしたんだろう」

と少し想像してみる。

もしかしたら、
自分には見えていない
事情があるのかもしれない。

傷ついていたのかもしれない。

怖かったのかもしれない。

ただ、
自分とは感じ方が違うだけ
なのかもしれない。

そう考えることができれば、
すぐに誰かを悪い人だと
決めつけずに済むことがあります。

だから私は、
想像力というのは
人と人との間にある見えない距離を
少しだけ近づけてくれるもの
でもあると思います。

でも、その想像力が
自分自身に向かいすぎると、
途端に苦しくなることもあります。

「嫌われたかもしれない」

「失敗するかもしれない」

「きっとこう思われている」

そうやって、
まだ起きていない未来や
確認してもいない相手の気持ちまで
自分の頭の中で作ってしまう。

そして、
自分で想像したものに
自分で傷ついてしまうことがあります。

不思議ですよね。

人を理解するためには役に立つ想像力が、
ときには自分を動けなくしてしまう。

だから大切なのは、
想像しないことではなくて、

「これは事実なのか、
それとも私の想像なのか」

と、
ときどき立ち止まって
みることなのかもしれません。

目の前にある事実を見ること。

そして、
目には見えないものを想像すること。

どちらか一つではなく、
その両方があればいい。

そんなことを、
久しぶりに本を読みながら考えました。

想像力は、
人を苦しめることもあるけれど、

誰かの立場を想像したり、
まだ存在しないものを思い描いたり、
違う世界を見ることができる、

とても人間らしい力でも
あるのだと思います。

だから私はこれからも、
たぶん、たくさん想像するのでしょう。

ただ、ときどき、

「それ、本当に起きていること?」

と自分に聞きながら。



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