決められないとき。迷っていたのは「選択肢」ではなく「基準」だった

決められないとき。迷っていたのは「選択肢」ではなく「基準」だった

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学び
転職するか、今の仕事を続けるか。
2つの習い事のどちらにするか。
引っ越し先の候補をどう絞るか。

候補を書き出して、良い点と悪い点を並べて、口コミまで読んだ。
それでも決められないまま、気づけば1時間がたっている。
そんな経験はありませんか。

情報は十分に集めたはずなのに決まらないとき、足りないのは情報ではなく、別のものかもしれません。仕事の中で私が気づいたことを、お話しします。

約100点の候補を前に、私がしていたこと


私は小売業界に約20年、うちバイヤーとして約15年6ヶ月働いてきました。
バイヤーの仕事には、半年後に納品する商品を決める「オーダー」の時期が、四半期に一度あります。
候補になる商品は、約100点。その中から、何を選ぶかを決めていきます。

オーダーの前には、過去のデータをしっかり集めます。
売れた数、売れた単価、粗利率、形、サイズ、色。
そして、選ぶときの**基準**は、次の3つに決めていました。

・売れ型
・色
・そのブランドの平均売価

この基準に合う上位10アイテムは、すぐに決まりました。
迷う余地が、ほとんどなかったのです。

基準がないまま100点を見ていくと、手当たり次第に確認することになります。そのぶん、時間がかかります。
基準を決めてからは、決めるのが早くなりました。
上司から「なぜそれを選んだの?」と聞かれても、すぐに答えられるようになったことも、助けになりました。
理由を言葉にして説明できる。基準を持つことには、そういう良さがありました。

基準には、落とし穴もあった


ただ、基準で決めることには弊害もありました。

基準に沿って選ぶと、どうしてもバイアスがかかります。
前年踏襲になったり、似たものばかりになったりしやすいのです。
そうなると売場が面白くなくなり、鮮度が落ちていきます。

そこで私は、そのブランドで決めていたオーダー枠のうち、
2割ほどを「挑戦枠」として必ず残すようにしていました。
挑戦枠に入れるのは、売場での目新しさや新鮮さを重視した商品です。
極端に言えば、利益が出なくてもかまわない。
それでも売場に置く価値がある、と判断したものを入れていました。

また、部下や店舗の人に意見を聞ける時は、聞くようにしていました。
自分ひとりの目だけで決めない。
それも、鮮度を上げるための工夫のひとつでした。

基準は、早く決めるための道具になります。
ただし、基準だけで決めると、同じところをぐるぐる回りやすい。
基準を持ちながら、基準の外にも枠を残す。
この両方で、私は「決める」ことをしていました。

決められない理由は、選択肢の数ではない


日常の迷いに話を戻します。

決められないとき、私たちはつい
「もっと選択肢を集めよう」
「もっと比べよう」
と考えます。
でも、比べるための物差しがないまま比べても、終わりは見えてきません。
物差しがないと、どの選択肢も良く見えたり悪く見えたりして、判断がぶれてしまうからです。
100点を手当たり次第に見ていく状態と同じことが、日常の迷いでも起きます。

迷いが長引くとき、
背景には次のようなことがあるのではないかと、私は考えています。

・何を大事にして選ぶのかを、まだ決めていない
・大事にしたいことが、自分でもまだ言葉になっていない

どちらも、選択肢を増やしても解決しません。
迷っていたのは「選択肢」ではなく、
「基準」のほうだったのかもしれません。

小さな一歩は、ひとつだけ


今日試せることを、ひとつだけ挙げます。

迷っていることをひとつ選んで、「何を大事にして選びたいか」を、
2〜3個、先に紙に書き出してみてください。

たとえば転職の迷いなら、「通勤時間」「収入の安定」「やりたい仕事に近いか」。引っ越し先の迷いなら、「家賃」「駅からの距離」「静かさ」。これはあくまで例です。あなたの基準は、あなたにしか決められません。

書き出したら、候補をその基準で見直します。
私が仕事でしていたのと、同じ順番です。
書き出す時間は、5分もあれば十分です。
完璧な基準でなくてかまいません。
使ってみて違うと感じたら、書き直せば大丈夫です。

そして、もうひとつ。全部を基準で決めないでください。
 2割は「試す枠」として、あえて空けておきます。
基準には合わないかもしれないけれど、なぜか気になる。
そんな選択肢を残しておくためです。
基準だけで決めると、似たような答えばかりになりやすいからです。
私が仕事で残していた枠も、
得かどうかではなく「面白そうか」で選ぶ枠でした。

書き出しても決めきれないときは


大事にしたいことが言葉にならない。書き出しても、決めきれない。
そんな方は、ココナラで出している「決められない人へ思考整理で行動を決めます」でお手伝いできるかもしれません。
GCS認定プロフェッショナルコーチとして、あなたが大事にしたいことを一緒に整理し、次の一歩を決めるところまでご一緒します。
合いそうならのぞいてみてください。基準の書き出しを自分で試すだけで足りる方は、それで十分です。
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