奪わない生き方

奪わない生き方

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コラム
私たちは日常の中で、知らず知らずのうちに
『目に見えないもの』を奪ってはいないでしょうか。
例えば…
「ごめん、5分遅れる!」と、いつも相手を待たせてしまう。

後輩や同僚が陰で努力して準備した仕事を、上司である自分が当たり前のように受け取り、自分の実績にしてしまう。

これらは悪気がないことも多いですが、
実は相手の『命の一部分(時間)』や『心のエネルギー(尊厳)』を、
対価を払わずに一方的に搾取している状態なのです。

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■仏教の戒(かい)の教え

仏教では、与えられていないものを自分のものにすることを
『不盗(ふちゅう)』という戒めで見つめ直します。

『自分に自信がない』
『先に手に入れないと損をするのではないか』

という不安があるからこそ、他人の時間や手柄を奪って自分を大きく見せたり、安心したくなったりするのです。

奪う心の本質は、怖れや焦りの表れなのです。

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■与える人ほど心は豊か

相手の約束の時間を守ることは、相手に『安心』という時間を与えることです。

相手の努力を『頑張ったね』と称えることは、相手に『自信』というエネルギーを与えることです。

仏教ではこれらも立派な『お布施(与える修行)』と考えます。

奪うことをやめ、ほんの少し『自分から先に与える(尊重する)』ことを意識し始めると、不思議なことに、周りの人からも『尊重』や『感謝』があなたのもとへ返ってくるようになります。

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■最後に

今日は、ほんの少しだけ相手の時間を大切に扱ってみたり、誰かの隠れた頑張りに気づいて『いつもありがとう』と言葉をかけてみませんか。

誰も見ていなくても、あなたのその美しい振る舞いを、
あなたの心と仏様はちゃんと見ています。

その丁寧な選択の一つひとつが、あなたという存在の品格を高め、
尊い『徳』となってあなたを守ってくれますよ。

必要な方にだけ、届けば良いと思っています。
祈りと供養を通して、
心と流れを静かに整えるお手伝いをしています。

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