犬や猫と暮らしていると、
「もっと何かしてあげた方がいいのでは」
「このままで本当にいいのかな」
と焦ってしまうことがあります。
大切に思っているからこそ、何もしないでいることが不安になり、できることを探し続けてしまうのかもしれません。
情報が増えるほど、できていないことが目につく
今は、ペットとの暮らしに関する情報を簡単に探せるようになりました。
食事のこと、運動のこと、過ごす環境のこと。
知ることが増えるほど、役に立つこともあります。
その一方で、
「これはできていない」
「あれも取り入れた方がいいのかもしれない」
「もっと頑張らなければ」
と、できていないことばかりが目につくこともあります。
私も、今年の6月に15歳10か月で愛犬を見送りました。
シニア期には介護が必要な時間もあり、若い頃と同じようには歩けなくなり、眠っている時間も増えていきました。
そんな姿を見ながら、私も何度も、
「ほかにもしてあげられることがあるのでは」
「まだ何かできることがあるのでは」
と考えました。
残された時間を無駄にしたくないという気持ちから、何か新しいことを増やしたくなったり、立ち止まっていることが怖くなったりすることもありました。
何かを増やすことだけが、愛情ではありませんでした
介護していた頃のことを振り返ると、愛犬にとって大切だったのは、特別なことばかりではなかったように思います。
そばでゆっくり眠ること。
無理のない範囲で外の空気を感じること。
いつもの場所で、いつもの声を聞きながら過ごすこと。
私から見ると「何もしていない時間」でも、その子にとっては安心して休める時間だったのかもしれません。
何かを加えることだけではなく、今のその子に合わせて、あえて増やさないことも一つの関わり方なのだと思います。
焦ったときに考えたい3つのこと
「もっと何かしてあげなければ」と焦ったときは、一度立ち止まって、次の3つを考えてみてください。
・今、この子はどのように過ごしているだろう
・これはこの子のためにしたいことか、自分の不安を落ち着かせるためにしたいことか
・今日一つだけ大切にするとしたら、何だろう
すぐに答えが出なくても大丈夫です。
書き出してみるだけでも、頭の中に重なっていた気持ちと、今できることを少し分けて考えられるようになります。
今日のその子に合っているかどうか
愛犬を見送った今も、「もっとできることがあったのでは」と思う気持ちが、すべてなくなったわけではありません。
それでも振り返ると、何かをたくさんしてあげられた日だけが、大切な日だったわけではありませんでした。
そばで一緒に休んだこと。
名前を呼び、体に触れたこと。
その日の愛犬の様子に合わせて過ごしたこと。
そうした何気ない時間も、確かに私たちが一緒に過ごした大切な時間でした。
「もっと何かしなければ」と焦ったときに必要なのは、できることを増やし続けることではなく、
「今日のこの子に合っているだろうか」
と、一度立ち止まってみることなのかもしれません。
一人で考えているうちに気持ちが絡まってしまったときは、まとまっていないままでもお話しください。
30分のビデオ相談では、今いちばん気になっていることや、その子との時間で大切にしたいこと、動物病院で確認したいことなどを一緒に整理します。
健康状態の判断や診断、治療について助言する場ではありません。
30分後に「まずは、これをやってみよう」と思えることを一つ持ち帰っていただくための時間です。
カメラをオフにして、音声だけでもご利用いただけます。