拍手はもらったのに、申し込みはゼロだった。

拍手はもらったのに、申し込みはゼロだった。

記事
ビジネス・マーケティング

セミナーの後、誰も次へ進まない。原因は話の中身ではなく、順番のほうにあった。


「拍手はもらったんです」
そう言われたことが、何度かある。

内容は、良かった。
うなずいてもらえた。
終わったあと、感想もいただいた。
それなのに、申し込みは1件も来なかった。

不思議なのは、こうなるのが**丁寧な人ほど多い**ことだ。
手を抜いた人ではない。
むしろ、たくさん教えていた人ほど、この状態になっている。

——

理由は、内容ではなかった。
資料が「説明の順番」で組まれていたからだ。

知ってほしいことから、順に並べる。
基礎から、応用へ。
簡単なほうから、難しいほうへ。

学校で習った並べ方だ。
私も、最初はこれで組んでいた。
筋は通っている。
読めば、わかる。

わかる。
そこで、止まる。

理解した人は、満足して帰る。
満足は、行動ではない。
理解の順番と、気持ちが動く順番は、別物だった。

これに気づくまで、私は資料の見た目ばかり直していた。
文字を大きくする。
色を揃える。
図を足す。
どれも間違いではない。
でも、動かない理由はそこではなかった。
恥ずかしいが、しばらく気づけなかった。

——

いま、104枚の資料は、6つの段で固定して組んでいる。

問いかけから始める。
いきなり教えない。
まず「これ、心当たりありませんか」と聞く。
自分の話だと思ってもらえるまで、こちらは何も渡さない。

次に問題提起
放っておくと、どうなるか。
脅すのではない。
今のままの延長線を、見てもらうだけだ。

そして原因
ここで初めて、答えの手前を出す。
「うまくいかないのは、あなたのせいではない」
この一段があるかないかで、後半の聞かれ方が変わる。

解決策を、柱で示す。
細かい手順ではなく、大きく3つ。
多いほど親切だと思っていた頃は、ここで20個くらい並べていた。
全部は、持って帰れない。

具体事例
柱だけでは、自分に当てはめられない。
実際にどう動いたかを見せて、はじめて像を結ぶ。

最後にご案内
ここまで来て、やっと出す。

——

順番を変えただけで、資料の枚数はほとんど変わらなかった。
入れ替えただけだ。

けれど、聞いている人の中で起きることは、まるで違う。
説明の順で並べると、聞き手は「理解する人」になる。
この順で並べると、聞き手は「自分の話をされている人」になる。

どちらが、次の一歩を踏むだろうか。

——

ひとつだけ、正直に書いておく。
この順番にしたからといって、申し込みが約束されるわけではない。
そんな保証は、誰にもできない。

私が言えるのは、「聞いて終わり」になる資料には、共通した並び方があったということだけだ。
そして、それは直せる。
才能の話ではなく、順番の話だからだ。

もしあなたのセミナーが「良かったです」で終わっているなら。
中身を疑う前に、並びを見てほしい。
ご案内は、最後の1枚になっていないだろうか。

次は、台本と話し方ガイドを、なぜ別々に作らないのかを書く。
スライドだけ渡しても、当日しゃべれない。
そのことに気づいた、少し恥ずかしい話だ。
読んでほしい。

---

この6段の順番で、台本とスライド104枚を一式で組んでいる。
ココナラの出品名は「progress|設計室」。
屋号なので名前は違うが、書いているのは私だ。
順番の相談だけでも構わない。
まずは見積り相談から。

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す