独立、フリーランス、副業、兼業。
自分の意思でキャリアの舵を握り、「自立した生き方」を目指して踏み出したものの、
「このまま進んで本当に大丈夫だろうか?」
「いっそ会社員という安定した場所に戻った方が心身ともに楽なのではないか?」
と、心が揺らぐ瞬間は、自立を選んだすべての人に訪れる葛藤ではないでしょうか。
私、YamaDaも、会社員から独立、そして地方での二拠点生活(デュアルライフ)を実践する中で、「自立という名の孤独とプレッシャー」に直面し、「会社員への回帰」という選択肢を考えた経験があります。
今回は、この「自立疲れ」を感じたとき、私がどのように思考を整理し、
「会社員に戻る」という選択肢を「逃げ」ではなく「戦略的な行動」として捉え直したのか、
私のディテールな体験と内省をもとに紐解いてまいります。
「自立」の裏側で生じた、心身の消耗
独立した当初、私は自由を手に入れたはずなのに、以前よりも心が不自由になっていく感覚に陥りました。
それは、「全てを自分の力で解決しなければならない」というプレッシャーが、私自身の本能的なサインを無視させたからです。
過剰な論理思考:
不安を打ち消そうと、データ分析や市場戦略といった論理で自分を武装しました。
しかし、それは「常に正しくあるべき」「稼ぎ続けなければならない」という凝り固まった思考パターンを生み出し、心の柔軟性を奪っていきました。
本能の拒否反応:
心身が「この環境は合わない」「一旦休むべきだ」とSOSを発しているのに、論理的な「べき論」がそれを許さず、結果として精神的な停滞と疲弊を招きました。
この消耗しきった状態で、「会社員に戻る」という考えがよぎるのは、自己の生存本能が発する「安全な場所で体制を整えよ」という極めて自然なサインだったのだと、今では理解しています。
「安定」とは、高収入ではなく「環境の選択」である
この袋小路から抜け出すため、私はキャリア戦略を練るよりも先に、物理的な「居場所の変更」を行いました。
長野県栄村と横浜市での二拠点生活(デュアルライフ)を実践し始めたのです。
この選択は、「ただ心地よい環境で生活したい」という、論理ではなく本能的な感覚に基づいたものでした。
コスト構造からの解放:
都市部の生活では、高単価な仕事を選ばざるを得ない「お金の呪縛」がありました。
しかし、栄村での生活は、住居費などの固定費を激的に削減しました。
心理的余裕の獲得:
この固定費の抜本的な削減こそが、「これだけは稼がなければ」という経済的なプレッシャーを軽減し、心身に大きな「心理的な余裕」をもたらしてくれました。
私はこの経験から、「安定」とは、高収入や組織の庇護ではなく、「生活コストを自律的にコントロールし、環境に左右されない強靭さ」だと再定義しました。
会社員に戻ることで「安定」を求めるのも一つの手段ですが、「生活コストそのものを下げる」という居場所の選択も、同じだけの安心感を与えてくれるのだと知ったのです。
3. 本能に従う「戦略的リセット」としての会社員回帰
もし今、自立の道に疲弊し、会社員に戻ることを考えている方がいらっしゃるなら、私はそれを「次の自立のための戦略的な助走期間」だと捉え直すことをおすすめいたします。
それは決して「逃げ」ではありません。
「動物的な感覚」の再起動:
一時的に安定した環境に身を置き、消耗した心身を回復させ、鈍りがちな「なんとなく合わない」「この道は自分にとって最適ではない」という本能的なセンサーを研ぎ澄ます「自己修正期間」と位置づける。
次の自立の「種まき」:
会社員としての安定収入を得ながら、「グローバル経済の変動に依存しない」次の自立に向けた種まきを始める。
例えば、地方での地域活動への参加や、興味のある副業への挑戦など、「本質的な生きる力」を見つけ出すことに時間を投資するのです。
独立も会社員も、どちらも「自律的なウェルビーイング」を実現するための手段です。
自身の心身が「ここでなら、自分らしく生き延びられる」と本能的に納得できる居場所を選ぶこと。
そのディテールに満ちた感覚を信頼する判断こそが、あなたの人生を、最も強靭で自分らしいものへと導くのだと、独立実践者として強く実感しております。