ロゴデザインを論理的に組み立てる|アーティスト・イラストレーター|金子なぎさ様

ロゴデザインを論理的に組み立てる|アーティスト・イラストレーター|金子なぎさ様

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デザイン・イラスト

こんにちは。
お客様の魅力を引き出し、ロゴにする
ロゴデザイナーのみわわです。

抽象絵画を中心に、
日常の風景や自然から受け取った空気感を
柔らかい色と形で描き出すアーティスト、
金子なぎささんのロゴデザインを制作させていただきました。


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前回の記事では、
金子さんのお名前でもある「なぎさ」を
ロゴのモチーフとして捉えた理由についてご紹介しました。



今回は、その「なぎさ」という言葉を
どのようにロゴの設計へ落とし込んでいったのか。

感覚を感覚のままで終わらせず、
言葉を使って整理し、
形へ変換していく過程をお届けします。



言葉を、ロゴの材料にする



ロゴ制作では、
ヒアリングで出てきた言葉を
そのままデザインにするわけではありません。


まずは、お客様の想いを受け取り、
その中にある価値観や世界観を整理していきます。


金子さんへのヒアリングから見えてきたキーワードは、
次のようなものでした。


【価値観・想い】

 循環
 自然
 自由
 明るい
 なぎさ
 喜び・祈り・感謝
 直感
 抽象
 優しい
 穏やか

【造形・デザイン面】

 洗練
 シンプル
 溶け込む


これらの言葉は、
ロゴをつくるための大切な材料です。


しかし、言葉を並べるだけでは
まだロゴにはなりません。


「循環」は、どんな動きで表せるのか。
「穏やか」は、どんな線や余白に置き換えられるのか。
「溶け込む」とは、どんな存在感として表現できるのか。


ひとつひとつの言葉を、
形・線・余白・構成へ変換していく過程。

それが、ロゴデザインの設計です。



2つの方向性に分けて考える



金子さんのロゴでは、
「なぎさ」というひとつの言葉から、
2つの方向性を考えました。


ひとつは、
境界としてのなぎさ。


もうひとつは、
循環としてのなぎさ。


どちらも、金子さんへのヒアリングから生まれた方向性です。


ただ、
同じ「なぎさ」という言葉でも、
どこに光を当てるかによって、
ロゴの印象は大きく変化します。


静かな波打ち際として捉えるのか。
生命が巡る自然の循環として捉えるのか。


その違いを見える形にすることで、
金子さんご自身が
「自分らしい」と感じる方向を選べるようにしたいと考えました。



A案:「境界としてのなぎさ」


A案では、
「なぎさ」を海と陸の境界線として捉えました。


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Photo by Kiran CK on Unsplash


なぎさは、
海でもあり、陸でもあるような場所。

どちらか一方に分けきれない、
曖昧で、静かで、
移ろいのある場所です。

金子さんの表現にも、
見る人の感覚に委ねるような
おおらかさと静けさがあると感じました。


そこでA案では、
波打ち際の風景を、
シンプルな線で表現する方向性を考えました。

キーワードは

 なぎさ
 境界線
 洗練
 穏やか
 抽象
 自然

こちらから

 ミニマルな構成
 水平基調の構図
 凪いだ海
 直線ではない微細な揺らぎ

へと展開しました。

シンプルで抽象的、構築的でありながら、
目立ちすぎず、空間にそっと溶け込む。

金子さんが素敵だと感じる、
静かで優しく、信頼できる佇まいを目指した方向性です。



B案:「循環としてのなぎさ」



B案では「なぎさ」を
自然の循環として捉えました。


金子さんのお話の中で印象的だったのが、
「みんな助け合ってやっている」
という言葉でした。

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Photo by Vinay Reddy on Unsplash


自然農を実践されている金子さんにとって、
自然は人間が一方的に管理するものではなく、
草花も、虫も、土も、水も、
互いに関わり合いながら成り立っているもの。



その考え方は、
金子さんの作品や生き方にも通じていると感じました。




そこでB案では、
草花や光、円を描く動きから、
生命が巡っていくような方向性を考えました。


キーワードは

 循環
 喜び・祈り・感謝
 明るい
 優しい
 自然


そこから

 円を描く動き
 光
 生命
 有機的なモチーフ

へと展開しました。


金子さんの作品が空間に置かれたとき、
そっと明るくなるような感覚。


そのやわらかな力を、
生命が巡るロゴとして表現したいと考えました。



「違う案」ではなく「違う光の当て方」



A案とB案は、
まったく別のものを表現した案ではありません。


どちらも、金子さんの表現や生き方に触れる中で生まれたものです。


A案は、
静けさ、余白、境界の美しさに光を当てた方向性。


B案は、
循環、生命、空間を明るくする力に光を当てた方向性。


同じ金子さんの中にある魅力でも、
どこを中心に据えるかによって、
見え方は変わります。


だからこそ、
最初から正解をひとつに決めつけるのではなく、
複数の可能性を並べて見ることを大切にしています。



ロゴは、ただのマークではなく、
その人の価値観や世界観を映すもの。

だからこそ、
言葉と形のあいだを丁寧につなぐことを大切にしています。


さて、次回は
実際にご提案したA案・B案について、
それぞれのコンセプトやデザインに込めたストーリーをご紹介します。

静かな境界線としてのなぎさ。
生命が巡る循環としてのなぎさ。

2つの方向性が、
どのようなロゴ案になったのか。

次回の記事も、どうぞお楽しみに🌿





当サービスでは、お客様ご自身も気づいていない価値や想いを引き出し、
心に響くストーリーを込めたロゴをご提案しています。

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