レジで「次の方どうぞ~」と言われると、毎回なぜか自分が呼ばれた気がしてしまう。
でもその´次´が自分なのかどうか、瞬時に判断できない日がある。
前の人がまだ袋詰めしてる。後ろの人はスマホを見てる。
私はカゴを持って半歩前に出た状態。この状況で「次の方」は誰なのか、急に哲学になる。
しかも店員さんの声が妙に優しいと、「これが私に向けられた´どうぞ´だ」と勝手に解釈してしまう。
そして一歩前に出た瞬間、前の人がまだ会計中だったことに気づく。
その瞬間の気まずさは、世界の空気が一瞬止まるレベル。
店員さんも「あ、まだ…」みたいな表情をする。
私は「すいません…」と小声で言いながら、 なぜかカゴを持ち直して姿勢を正す。
誰も怒ってないのに、なぜか´反省モード´になる。
そして後ろの人がスッと前に出ていく。
その動きが妙にスマートで、「私だけ世界のルールを理解してないのでは?」という気持ちになる。
結局、レジの「次の方どうぞ」は、私の中の´判断力´と´自意識´を毎回試してくる。
次の方が誰なのか分からなくなるのは、多分私が日常に過剰に反応してしまう生き物だからだ。
でもまた明日、「次の方どうぞ~」が聞こえたら、私はきっと半歩前に出てしまう。