「正しい食事」に縛られていませんか?
――思想ではなく、自分の身体に合った食べ方を
施術や食事相談をしていると、健康のために一生懸命取り組んでいる方ほど、特定の食事法に縛られていることがあります。
「玄米菜食が身体にいい」
「動物性食品をしっかり食べるべき」
「社会毒は徹底的に避けなければならない」
「不足する栄養はサプリメントで補うべき」
どの考え方にも、それぞれ理由があります。
実際に、病気や症状の改善を目的として、
一時的に玄米菜食を取り入れたり、加工食品や砂糖、植物油などを避けたり、
動物性食品を増やしたり、サプリメントを使ったりすることが必要な場合もあります。
大切なのは、その食べ方を続けること自体が目的にならないことです。
食事療法は「目的」ではなく「手段」
私が食事指導で目指しているのは、特定の食事法を一生続けてもらうことではありません。
症状や身体の問題が改善した先に、
「自分が食べたいと思うものを食べられる身体をつくること」
「人は雑食性の生き物だからこそ、さまざまな食材を受け入れられるようになること」
「完全に避けるのではなく、身体への負担を考えながら摂取量を自分で調整できるようになること」
を目指しています。
食事を厳しく制限することで一時的に身体が楽になることはあります。
しかし、その食べ方をやめることが怖くなったり、
少しでも違うものを食べると罪悪感を持ったりするようになると、食事が身体を整えるための手段ではなく、
新たな不安の原因になってしまいます。
日本の季節とともに変わる食べ物
日本には春夏秋冬があり、その間には季節が移り変わる時期があります。
一年を通して、野菜、果物、魚、肉、卵など、それぞれの季節や土地に合った食材があります。
現在は、季節や産地に関係なく、多くの食べ物をいつでも手に入れられる時代です。
しかし、そのような環境になったのは、人類の歴史から考えればごく最近のことです。
かつては、その季節に採れるものや、自分たちが暮らす土地の近くで育ったものを食べてきました。
自然から命をいただくことで、自分もまた多くの命に生かされていることを知り、
「必要以上にとらないこと」
「欲張りすぎないこと」
「ほかの生き物と共に生きること」
を学んできたのだと思います。
私たちを取り巻く食環境は大きく変わりましたが、人の身体の基本的な仕組みが、わずか数十年で別のものになったわけではありません。
だからこそ、流行や情報だけではなく、季節や土地、そして自分の身体の反応を見ながら食べることが大切です。
「身体の声」より「正しさ」を優先していませんか?
私が食事指導の最初にお伝えすることがあります。
それは、
【思想で食べないこと】
です。
健康、環境、動物、社会のことを考えるのは、決して悪いことではありません。
ただし、「こちらが絶対に正しい」「これを食べる人は間違っている」と考え始めると、
自分の身体の状態が置き去りになることがあります。
食に関する情報は、テレビやインターネット、SNSなどから大量に流れてきます。
そのなかには、科学的な根拠が十分でないものや、不安や正義感に訴えることで広がっている情報もあります。
社会や環境のために選んだ食事であっても、自分の身体に合わず、体調を崩してしまっては本末転倒です。
必要なのは、誰かの考えをそのまま信じることではありません。
今の自分に何が必要なのか。
その食事を続けて、身体や気持ちはどう変化したのか。
季節や年齢、生活環境が変わっても、同じ食べ方でよいのか。
]
一度立ち止まり、自分の身体を通して考えることが大切です。
食事で不安が増えているなら、一度ご相談ください
身体のために始めた食事が、いつの間にか苦しくなっている。
食べられないものが増え、外食や人との食事が怖くなった。
いろいろな食事法を試しても、症状が改善しない。
情報が多すぎて、何を食べればよいのかわからない。
そのような方は、「もっと厳しく食事を管理しなければ」と考える前に、現在の食べ方を一度整理してみてください。
食事の問題は、食材だけで決まるものではありません。
体質、生活習慣、睡眠、ストレス、考え方、家族関係などが重なり、身体の状態として表れていることもあります。
あかつき道整骨院では、現在の症状や食生活だけでなく、
その方の生活背景や身体の反応を確認しながら、無理なく続けられる方法を一緒に考えています。
目標は、食べるものを増やすことでも、減らすことでもありません。
食事に振り回されず、自分で選べる身体と考え方をつくることです。
「私の食べ方は、このままでよいのだろうか」
そう感じたときは、お気軽にご相談ください。