「言わなくても分かってよ」と思ってしまう夜に|夫に“察してほしい”が苦しくなる理由

「言わなくても分かってよ」と思ってしまう夜に|夫に“察してほしい”が苦しくなる理由

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コラム
スーパーからの帰り道。

両手いっぱいに買い物袋を下げて、ようやく玄関を開ける。

夫はソファでスマホを見ている。

「おかえり」はある。
でも、それだけ。

そんなとき、

「重いって、見れば分かるでしょ」
「“持とうか?”くらい、言ってくれてもいいのに」

と思ったことはありませんか。

あるいは、熱っぽくて横になっているのに、

「ごはん、どうする?」

と聞かれて、

「どうして、言わないと分からないの?」

と悲しくなったことがあるかもしれません。

私も以前は、何度もそう思っていました。

「察してほしい」の奥にあったもの


私は長いあいだ、

「言わなくても分かってほしい」
「お願いする前に気づいてほしい」

と思っていました。

でも後になって、自分の中にこんな思い込みがあったことに気づいたのです。

「言わなくても分かってくれる」=「愛されている」

だから、夫が察してくれないと、

単に「家事を手伝ってもらえなかった」というだけではなく、

「私は大切にされていない」
「愛されていない」

とまで感じてしまっていました。

知らないうちに、夫の行動を“愛情テスト”にしていたのですね。

ところが、そのテストを夫は受けていることさえ知りません。

私だけが問題を出して、心の中で採点して、

「また分かってくれなかった」

と傷ついていたのです。

「察してくれない」と「愛していない」は同じではありません


ここは、とても大切なところです。

相手がこちらの気持ちに気づかなかったからといって、それがそのまま愛情の有無を意味するわけではありません。

同じ出来事を見ても、何を感じ、どこに注意を向けるかは、人によって違います。

こちらには明らかに見えることでも、相手には伝わっていないことがあります。

だから、

「どうして分からないの?」

と夫を責める前に、まず自分の気持ちを見てあげてほしいのです。

そして同時に、

「こんなことで怒る私はダメ」

と、自分を責める必要もありません。

「察してほしい」と思うほど、これまで自分の気持ちを飲み込み、頑張ってきたのかもしれないからです。

イライラしたときは、本音を探すチャンス


たとえば、買い物袋を持って帰った夜。

表面的な願いは、

「荷物を持ってほしい」

かもしれません。

でも、その奥には、

「私のことを気にかけてほしい」

という気持ちが隠れていることがあります。

ですから、モヤッとしたときは、自分にこう聞いてみてください。

「私は本当は、どうしてほしかった?」

答えはきれいな言葉でなくて大丈夫です。

「疲れていることに気づいてほしかった」
「大変だったねって言ってほしかった」
「少し助けてほしかった」

その本音に、自分自身が気づいてあげること。

そこが最初の一歩です。

「言ったら意味がない」を手放してみる


本音が見えてきたら、次はそれを“お願い”として伝えます。

「今日は疲れたなあ」

ではなく、

「今日は疲れたから、お皿洗いをお願いしてもいい?」

「なんで荷物を持ってくれないの?」

ではなく、

「買い物袋、玄関で受け取ってくれると嬉しいな」

というように。

伝えることは、負けではありません。

むしろ、

推理ゲームをやめて、夫婦の関係を会話に戻すこと

なのだと思います。

最初はぎこちなくて当然です。

ずっと我慢することに慣れてきた人ほど、「お願いする」という行為そのものに抵抗があります。

ひとつ言えたら、それで十分です。

「ごめんね」ではなく「ありがとう」で受け取る


そして、夫が何かしてくれたら、

「ごめんね、やってもらっちゃって」

ではなく、

「ありがとう」

と受け取ってみてください。

私自身、以前は何かしてもらうと、申し訳ない気持ちが先に出ていました。

でも、「ありがとう」は、

「あなたがしてくれたことを、私は嬉しく受け取りました」

と伝える言葉です。

お願いする。
動いてくれる。
ありがとうと受け取る。

そんな小さなやり取りが増えていくと、「分かってもらえない」という孤独も、少しずつ和らいでいきます。

言わなくても分かる関係より、言えば届く関係へ


「察してほしい」は、わがままではありません。

我慢してきた心が、

「そろそろ私の気持ちにも気づいて」

と知らせているのかもしれません。

だから、今日から全部変えなくて大丈夫です。

まずひとつだけ、

イラッとしたときに、

「私は本当は、どうしてほしかった?」

と自分に聞いてみてください。

言わなくても分かってもらえる関係より、

言えば、ちゃんと届く関係。

私は、そのほうがずっと安心できて、あたたかい夫婦関係だと思っています。

夫との関係を良くしたいけれど、気持ちをどう整理したらいいか分からない。
お願いしたいのに、どうしても言葉が出てこない。

そんなときは、一人で抱え込まなくても大丈夫です。

夫婦関係カウンセリングでは、今感じているモヤモヤの奥にある本音を一緒に整理しながら、あなたに合った伝え方を考えていきます。

必要なときは、お話を聞かせてください。

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