お店やブランドのデザインを考えるとき、
「ナチュラルな雰囲気が好きだからベージュ」
「女性向けだからピンク」
「信頼感を出したいからブルー」
こんなふうに、まず「色」から考えることも多いのではないでしょうか。
もちろん、自分が好きな色や使いたい色も大切です。
でも、ブランドカラーは“好き”だけで決めるものではありません。
ロゴ、名刺、ショップカード、看板、SNS…。
これからさまざまな場所で使われていく色だからこそ
「誰に、どんな印象を届けたいのか」
まで考えて選ぶことが大切です。
まずは「誰に届けるブランドなのか」
前回の記事でもお話ししましたが、
デザインを考える前に大切なのがペルソナやターゲットを整理すること。
例えば同じネイルサロンでも、
・仕事や子育てで忙しい30〜40代の女性に
日常から少し離れてリラックスできる時間を届けたいサロン。
・トレンドに敏感な20代女性にファッションの一部としてネイルを楽しんでもらいたいサロン。
では、似合う世界観も変わってきます。
「女性向けだからピンク」と決めるのではなく、
“どんな女性に、どう感じてもらいたいのか”
まで考えることで、選ぶ色にも理由が生まれます。
「どんな印象を持ってほしい?」から考える
次に考えたいのが、
お客様にどんな印象を持ってもらいたいか。
・親しみやすい。
・やさしい。
・上質。
・信頼できる。
・落ち着く。
・洗練されている。
同じ業種でも、目指す印象によって選ぶカラーは変わります。
大切なのは、
「この色がおしゃれだから」ではなく、「このブランドには、なぜこの色なのか」を説明できること。
色も、ブランドの想いやコンセプトを伝えるためのデザインの一部です。
メインカラーだけで考えない
ブランドカラーを決めるときは、メインとなる1色だけではなく、実際に使う場面まで想像して配色を考えることも大切です。
例えば、
・メインとなるブランドカラー。
・背景などに使うベースカラー。
・ポイントとして使うアクセントカラー。
いくつかの色をあらかじめ決めておくと名刺やショップカード、チラシ、SNSなどへ展開するときにも統一感を出しやすくなります。
反対に、その都度「今回はこの色がかわいい」と色を増やしていくと少しずつブランドの印象がバラバラになってしまうこともあります。
競合と似すぎていないかもチェック
もう一つ確認しておきたいのが同じ業種や地域のお店がどんな色を使っているかです。
例えば、周りのサロンがベージュやくすみカラーばかりだった場合。
自分のお店もまったく同じような配色にすると、
雰囲気は素敵でも並んだときに違いが伝わりにくくなることがあります。
もちろん、
「競合と違う色にすればいい」ということではありません。
ということではありません。
自分たちのコンセプトに合っていることを大前提に、
他との違いも意識しながら“自分たちらしい色”を見つけることが大切です。
ロゴだけではなく「その先」も考える
ブランドカラーは、ロゴだけに使うものではありません。
名刺、ショップカード、チラシ、看板、Webサイト、Instagramなど…。
お客様がお店を知ってから実際に利用するまで、さまざまな場所でブランドカラーに触れることになります。
だからこそ、ロゴだけを見て色を決めるのではなく、
「この色をいろいろなツールに展開したら、どんな世界観になるだろう?」
というところまで考えておくことが大切です。
同じカラーやフォント、写真の雰囲気を繰り返し使っていくことで、
「この雰囲気、あのお店だ」
と少しずつ覚えてもらえるブランドへつながっていきます。
「好き」を「らしさ」に変えていく
好きな色から始めることが、悪いわけではありません。
むしろ、
「この色が好き」
「こんな雰囲気にしたい」
という感覚もその方らしさを見つける大切なヒントになります。
ただ、そこで終わらせずに、
⚫︎誰に届けたいのか。
⚫︎どんな印象を持ってほしいのか。
⚫︎どんな想いを伝えたいのか。
を一緒に考えていく。そうすることで、“なんとなく好きな色”が、そのブランドだからこそ選んだ色へ変わっていきます。
私はロゴだけではなく、名刺・ショップカード・チラシなど、その先の展開まで考えながらブランド全体の世界観を整えることを大切にしています。
“なんとなく”から、選ばれるブランドへ。
「自分のお店にはどんな色が合う?」
「好きな雰囲気はあるけれど、うまくまとめられない」
そんな段階からでも、お気軽にご相談ください。