こんにちは。越境ECサイト制作者の太田です。
越境ECを始める時、一番悩むのが「商品の値段をいくらにするか」ではないでしょうか。
「国内と同じ値段でいいのかな?」「送料が高いから、商品代金は安くしないと売れないかも…」と、つい弱気になって安売りしてしまいがちです。
しかし、越境ECで安売りは絶対にNGです。
なぜなら、海外販売には国内販売にはない「見えないコスト」がたくさん潜んでいるからです。
私もオーストラリアに包丁を販売していますが、最初は価格設定にとても悩みました。今回は、私が実践している「赤字にならない、利益をしっかり出すための価格設定の考え方」をお伝えします。
越境ECに潜む「見えないコスト」とは?
国内のECサイトなら、「仕入れ値+利益+国内送料」でシンプルに計算できます。しかし、越境ECの場合は以下のコストを考慮しなければなりません。
1. 高額な国際送料と燃料サーチャージ
国際送料は国内の数倍かかります。さらに、世界情勢によって毎月変動する「燃料サーチャージ」が上乗せされることもあります。
2. 決済手数料と為替手数料
Squareなどの決済システムを利用する際の手数料に加え、外貨から日本円に換算される際の為替手数料(隠れコスト)も発生します。
3. 関税(※基本はお客様負担ですが要注意)
関税は原則として「購入者(お客様)負担」です。しかし、関税が高すぎると受け取り拒否されるリスクがあるため、関税の目安を把握しておくことは重要です。
4. 不良品・トラブル対応のコスト
長距離輸送では、一定の確率で箱の潰れや商品の破損が起きます。以前の記事でも書きましたが、私は「不良品は現地処分し、全額返金または再送する」というルールにしています。この「再送・返金コスト」も最初から計算に入れておく必要があります。
利益を出すための「全部込み」計算方法
これらの見えないコストを踏まえて、私は以下のように価格を計算しています。
【販売価格の計算式】
仕入れ値 + 国際送料(サーチャージ込み) + 決済・為替手数料 + 不良品リスク費(約10%) + 自分の利益 = 販売価格
ここで一番重要なのが、「不良品リスク費」をあらかじめ上乗せしておくことです。
例えば、「10個売ったら1個は輸送中に破損して全額返金になるかもしれない」と想定します。その場合、商品価格に10%程度のリスク費を上乗せしておけば、いざ不良品が発生して全額返金することになっても、トータルで見れば赤字にはなりません。
「自分が損をしない価格」を最初にしっかり計算することが、越境ECを長く続けるための最大の秘訣です。
「高くても売れる」のが越境ECの強み
「そんなに色々上乗せしたら、高すぎて売れないのでは?」と不安になるかもしれません。
でも、大丈夫です。
海外のお客様は、「日本の高品質な商品」を求めてあなたのサイトにやってきます。彼らにとって、海を越えて届く日本の商品は「安さ」ではなく「価値」で選ぶものです。
特に今は円安の追い風もあります。日本円で計算すると高く感じても、海外のお客様の現地通貨(ドルやユーロなど)で見れば、意外と手頃な価格に収まっていることも多いのです。
まとめ:安売りせず、堂々と適正価格で売ろう
越境ECで失敗する一番の原因は、「送料やリスクを計算に入れず、安売りして赤字になってしまうこと」です。
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国際送料の変動を考慮する
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不良品リスク(返金・再送コスト)を価格に組み込む
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日本の商品の「価値」を信じて安売りしない
この3つを守って、堂々と適正価格で販売してください。
しっかり利益が出る価格設定ができれば、心に余裕が生まれ、お客様へのサポートもより丁寧に行えるようになりますよ!