同人誌の装丁デザインをはじめて、所感

同人誌の装丁デザインをはじめて、所感

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デザイン・イラスト
 はじめまして。イビサlolという名前で、ココナラ上にて同人誌の装丁デザインサービスをしている者です。あまり長くやることはないだろう、そんなにご依頼はいただけないだろうと思い、半ば思い付きのような感じでこの名前なのですがそろそろ変えたいなあなんて思いつつ…。
 登録したのは昨年の年半ばころで、現在までに有難くも50件を超えるご依頼をいただいています。様々なご本の作成をお手伝いし、あぁ、やっぱり同人誌っていいなあ、羨ましいなあなんて思いつつ…。

 なんとなく、自分の中でこの活動における最初の節目のような感じがしたのでこちらに所感というか備忘というか──私の自分語りと言っても差し支えないのですが、ひとりごとをしたためてみようと思いこの場をお借りさせていただきました。

 まずは自己紹介として。
 こちらのサービスを始めたきっかけは、言ってしまえば「自分の同人誌を作る時間が無くなったから」です。
 プロフィールにも記載しているのですが、学生時代から二次創作というものに触れて20年以上。100冊以上の同人誌を発行してきました。数えてないので曖昧ですが、おそらくトータルでは200に届くかくらいでしょうか。
 ハイペースでバリバリ書きまくり、短編漫画に長編漫画、カラーイラスト集にグッズ作成、長編小説にweb連載小説…まあとにかくすごい熱量で長い時間を活動してきたのです。
 入稿の九割は早割だったし、筆は早いほうだと思います。鈍器のような再録本を漫画も小説も出したりして、そうなると装丁も凝りたくなる。特殊紙はもちろん、箔押しは複数箔に広範囲箔。特色追加、フランス表紙にスリーブケース。
 印刷所によって使える紙が違くて、それぞれの紙にも常備以外の色や種類があることも知りました。「置いてあるのは"ホワイト"だけど、黄色味がかった"ナチュラル"もあるんだ!」みたいにズブズブと特殊紙沼に嵌っていったわけです。

 表紙やカバーだけではありません。分厚くなればページも増えます。漫画であればコミック紙の種類を研究して印刷所に相談してみたり、常備がなければ取り寄せをお願いすることもありました。
 小説であればクリームキンマリが基本ですが、紙厚は様々で、版型とページ数によっては「読むとき手が疲れそう」といっそコミック紙を使ったりもしました。洋書のペーパーバックみたいで、作風によってこれもまたおしゃれなんですよ。
 オタクって凝り性ですもんね。たとえ趣味であってもそんなことを十年二十年と続けていれば自ずと知識も経験も増えていきますから、結果としてこれらのすべてが現在の「同人誌の表紙デザイン、装丁お手伝いします」サービスに活かすことができています。
 アマチュアなりにあれこれ調べて、気づいたら他人様にアドバイスなんてものをして「ありがとう、すっごく勉強になった!」なんて言っていただける程度にはお力になれています。そのことも、装丁デザインサービスを始めてから得られた自信となりました。

 さて話は戻ります。
 そんな自分が、ある時を境にぱったりと同人誌を書かなくなります。子どもが生まれて育児がはじまると、とても趣味活動どころではなくなりました。けれど上述のように長い年月を執筆だのデザインだの妄想だのに費やしていましたから、次第に不完全燃焼というか寂寞というか、そういった煮え切らない気持ちと同時に「何か作りたい!」の昇華できない気持ちをどうすればいいだろうと考え、chat GPTに相談してココナラでサービスを開始しました。いい時代だなあ、と思います。
 わりと早くに最初のご依頼が入りました。これにはとても驚いたのを覚えています。判断材料はサンプルしかないしお金を払うのだから、評価ゼロ実績ゼロの自分にお願いしてくれるだなんて軽く衝撃でした。

 そうしてご依頼をぽつぽついただくようになり、リピーターさんも増えてきました。制作実績をようやく載せられるようになって「何番目のこのデザインがとても気に入って」とご依頼くださる新規の方も数多くいらっしゃいます。
 同人誌だけではなく、書店に並べる御本やお身内での記念の本、自分だけの一冊の本などもお任せいただけるようにもなりました。
 こんなに嬉しいことがあるんだなあと新しいご依頼をいただくたびに小躍りですし、後悔のない一冊になるお手伝いをさせていただけることに感謝をしつつ、自分の本のデザインをする気持ちでいつも楽しく制作させていただいています。そしてちょっとだけ、同人誌出せて羨ましいなあ…なんて思ってもいたり。最高の趣味だと思いますから。

 これは私自身も同人誌を出していたから特に思うことなのですが、その一冊って一度しかないものなんですよね。新刊として発行できるのは一度だけ。未発表の作品も表紙も装丁も、はじめの一度だけなんです。
 そんな貴重なものに関わらせていただけるなんて光栄すぎると思います。だからこそとっても大切なその御本を任せていただけるという重みというか、思い入れや愛情やそういったものを共有して大切にお手伝いさせていただける気持ちはずっと持ち続けていこうと思いました。

 長々と語りましたが、数多くいるユーザーの中にはこんな人間もいるんだなあくらいに感じていただけると幸いです。サービスを始めて、本当に良かったと思います。日々の作業時間は一、二時間くらいしか取れないしモチベーションの半分くらいは自分自身の創作意欲の昇華ではあるけれど、毎日コツコツと仕上げてどこかの誰かが最高の御本を手にする一助になれたら嬉しいです。
 ここまで読んでくださってありがとうございました。次回はまた何か、デザインをする上での自分なりのこだわりとか力を入れていることなどを書いてみたいと思います。

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