AIは「書く道具」ではなく「考える道具」である

AIは「書く道具」ではなく「考える道具」である

記事
コラム


前回は、AIを仕事や趣味のパートナーとして考えている、という話を書きました。

今回はその続きとして、ChatGPTとClaudeを使った記事制作の流れを紹介するつもりでした。

どのように使い分けているのか。

どんな順番で記事を作っているのか。

そこを書こうと思っていたのです。

ですが、実際に書き始めてみると、少し違う気がしました。

伝えたいのは、単なる手順ではありませんでした。

今の使い方にたどり着くまでには、試して、迷って、やり直してきた時間があります。

今回は、私がAIとの付き合い方をどのように変えてきたのか。
その過程を書いてみたいと思います。




AIを使い始めた頃


最初から、AIを「考える道具」として使っていたわけではありません。

AIで文章を作れると知り、使い始めた頃は、戸惑うことばかりでした。

思ったような文章にならない。

こちらの意図がうまく伝わらない。

返ってきた内容を読んで、「何か違う」と感じる。

そんなことは何度もありました。

当時は、その原因が自分の指示の出し方にあるのか。
それともAIにはまだ難しい部分があるのか。
その判断すらできていませんでした。

ただ、使い続ける中で少しずつ分かってきたことがあります。

AIは、ただ使えば自分の頭の中にあるものを、そのまま文章にしてくれるものではないということです。





プロンプトを探していた時期


そこで次に取り組んだのが、プロンプトの工夫でした。

どうすれば、自分が求めている答えに近づけられるのか。

良いプロンプトを探しました。

公開されているものを試しました。

そして、自分が使いやすい形へ少しずつ調整していきました。

一時期は、この作業にかなり時間を使っていたと思います。

ですが、今振り返ると、この経験は決して無駄ではありませんでした。

プロンプトを考える過程で、AIへの伝え方だけではなく、自分自身が何を求めているのかを考えるようになったからです。

ただ、使い続けるうちに、別のことにも気づきました。

「良いプロンプトさえあれば、理想の答えが返ってくる」

どうやら、そう簡単な話ではないようだ、と。





大切なのは、プロンプトだけではなかった


AIを使っていると、思った通りの答えが返ってくる時があります。

一方で、「少し違うな」と感じる時もあります。

その違いは、プロンプトの上手さだけでは説明できないのではないか。

そう考えるようになりました。

大切なのは、AIに何を求めるのか。

そして、どのように対話するのか。

そこにも大きな差があるように感じています。

一度答えを受け取って終わりにするのか。

それとも、返ってきた内容を見ながら、「ここは違う」「こうしたい」と伝えて修正していくのか。

その積み重ねによって、AIとの関係性も、出てくる結果も変わってきます。

この考え方に変わってから、AIへの向き合い方も変わりました。

返ってきた内容に違和感があれば、そのまま使うことはしません。

「ここは違う」と伝える。

必要であれば、自分の考えを整理し直して、もう一度伝える。

AIは万能ではありません。

だからこそ、対話を重ねながら一緒に形にしていくことが大切なのだと思っています。





現在の考え方:AIに役割を持たせる


今は、完璧なプロンプトを探すことよりも、「AIにどんな役割を任せるか」を意識しています。

AIにも、それぞれ得意なことがあるからです。

私の場合は、

ChatGPTには、対話や壁打ち、考えの整理
Claudeには、構成の整理や文章の流れづくり

を任せています。

もちろん、一つのAIだけで記事を完成させることもできます。

ただ、すべてを一つに任せると、そのAI独自の表現や癖が文章に残ることがあります。

だからこそ、それぞれの得意な部分を借りる。

今は、そんな使い方に落ち着いています。

振り返ってみると、変わったのはAIそのものではありません。

変わったのは、自分自身のAIとの付き合い方でした。






現在のワークフロー


現在の記事制作は、次のような流れで進めています。

ChatGPTで壁打ち
考えの整理
Claudeで構成や文章の調整
自分で確認・修正

もちろん、この形も最初から決まっていたわけではありません。

試行錯誤を重ねる中で、「自分にはこの方法が合っている」と感じ、少しずつ形になっていきました。

プロンプトを工夫することは、今でも大切です。

ですが、それだけで記事が完成するわけではありません。

AIと対話を重ねること。

それぞれの役割を考えて使うこと。

その方が、自分の考えをより深く整理し、納得できる形に近づけられると感じています。





変わらなかったこと


ここまで、AIとの向き合い方がどのように変化してきたのかを書いてきました。

指示の出し方も、プロンプトへの向き合い方も、AIの使い分け方も、以前とは大きく変わりました。

ただ、一つだけ変わらなかったことがあります。

それは、最後に判断するのは自分だということです。

AIは、多くの選択肢を示してくれます。

構成案や言葉の選び方、新しい視点など、自分一人では思いつかなかった案を出してくれることもあります。

ですが、その中から何を選ぶのか。

どう伝えるのか。

本当に公開していい内容なのか。

そして、その内容に責任を持つのか。

そこを決めるのは、人です。

AIとの向き合い方は、これからも変わっていくと思います。

それでも、判断と責任を人が持つという軸だけは、これからも変えるつもりはありません。

だから私は、これからもAIを「書いてもらうための道具」ではなく、「考えを深めるための道具」として使っていきたいと思います。
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