トルコ空軍VSトルコ海軍？ギリシャとトルコの紛争

トルコとギリシャの国境についてよく揉めています、欧州側の両国の国境線は河を沿って決められていました。しかし、2020年この河の流れが変わりました、トルコ側に少し曲がりました。

河を国境としている場合、河の中心線が国境となります、もし河の流れが大きく変われば両国で再度協議するのは普通です。今回はまさに大きく流れが変わったケースでした、通常両国で協議しなければなりません。

しかし、トルコが強引に出兵し変わった部分占領してしまいました。もちろんギリシャはそのまま引く訳にはいかない。

実は両国のこのような紛争がずっと続いてきました。

1995年トルコの貨物船がわざとギリシャの島で座礁しました、ギリシャは助けてあげようと言いましたが、トルコは自分で解決すると断りました。しかし、この貨物船はトルコの国旗を掲げ、この船はトルコの領土と言い、そのためこの島もトルコの領土だと主張しました。

もちろんギリシャは許すわけにはいかないので、双方とも大量な軍隊を集結して戦争する準備をしていました。最後はアメリカが調停して無事に終わらせました。

ギリシャとトルコの紛争（希土紛争）は現代において相当珍しいケースです。両国ともにNATOに属していて、盟友とも呼べるはずですが、互い相当相手を憎んでいます。

1974年、両国はキプロス問題で戦ったことがあります、すなわち1974年の希土戦争です。

ある日トルコ哨戒機は一つ艦隊がキプロス外海にあると発見し、ギリシャ艦隊と思われたため指令部に報告しました。報告を受けた司令部は興奮のあまりすぐ戦闘機編隊を出させ、一連激しい戦闘の末、トルコ空軍が大勝に納めました。一隻軍艦を沈め、二隻軍艦を大破させました。味方はわずか一機を失いました。

司令部はすぐ総参謀部に勝報を伝え、喜ぶ余裕すらなくすぐ海軍からの報告を受けました。

憎きギリシャ空軍の襲撃を受け大敗を喫し、一隻軍艦が玉砕、二隻大破しました。しかし、海軍戦士の勇敢な反撃により敵機一機を撃墜しました。と

総参謀部は唖然しました、これって同じことじゃん！？

そう、トルコ空軍が襲撃したのはギリシャ軍ではなく、味方の海軍でした。空軍と海軍互い功績のためにそれぞれ作戦を定め、全く連携のないまま戦闘を行なってしまいました。

もう一つの理由はギリシャとトルコの軍事装備が非常に似ています、海軍ともにアメリカ駆逐艦を使っていましたし、空軍も同じくF100、F104を使っていました。よく見ないと本当に区別が付きません。 

これも両国がずっと競争（意地）の結果です、ギリシャがあるものならトルコも必ず手に入れなければ気が済みません、自身の武器製造能力がない以上、NATOから買うしかありません。そしてNATOの武器庫の中に小国に合う武器もそんなに多くはありません。結果は同じ武器になってしまいます。

さて、この二つの国の因縁はいつからなのでしょうか？

最初は民族と宗教の問題です、この話は大きすぎるのでまたの機会で致します。

現代最も重要な領土問題について話ます。ギリシャの領海線はほぼトルコの家前に書かれています。エーゲ海の全ての島は全部ギリシャのもの、トルコ本土に距離数キロしかいない島もあります。

第一次世界大戦の時、トルコの前世オスマン帝国は同盟国陣営、ギリシャは連合国陣営、結果は同盟国が負けました。連合国がオスマン帝国を解体するため、イスタンブールを含めた小アジア一部の領土を全部ギリシャに渡しました。無論トルコが非常に不満でした、すぐギリシャと第二次希土戦争が起きました。結果トルコが勝利に終え、再び国境を決めました（現在の国境）。

勝利したトルコはイスタンブールと小アジアの領土を守れましたが、エーゲ海の島について多くな要求を求めなかった。そのため、エーゲ海にある約2500個島はギリシャが2400個を所有し、エーゲ海は完全にギリシャの統制下にあります。

トルコの軍艦は少しでも東に移動しようとするとギリシャに挨拶しなければなりません。数十年以来トルコが海に出たい声が途切れたことがありません。しかし、ギリシャから見ればこんなに沢山の領土をあげただけでも十分すぎたのに、島に手を出すのは絶対あり得ない。

ギリシャ人は本日でも自分は東ローマの継承人との認識があります、最も欲しがっている町はトルコのコンスタンティノポリス（イスタンブール）、もちろん、トルコは認めないでしょう。トルコ人もトルコこそ東ローマの継承人であり、ギリシャは異端です。この異端者達が独立したためオスマン帝国が衰退していき、やがて崩壊してしまいました。昔地中海の覇者であるオスマン帝国海軍本日になってエーゲ海すら出られない、トルコは民族復興において最初の一歩は海を出ること。