宵灯をひとつ。
本日も守護者〈アスル〉とのお話をお届けしていきます。
「失ったものや、過去はもう手元には返ってこない。だが、カケラを拾い集め、重ねていけば、新しい景色が見えるようになる」
そう言って〈アスル〉は、遠くの海に視線を向けました。
今日の仕事でしてしまったミス。
パートナーに伝えるつもりもなかった、黒い感情から出た言葉。
自分自身との約束を守れなかったこと。
そういうことは、誰にでもあることだと思う。
そして、それを取り消すことができないとわかっているからこそ、落ち込み、自己嫌悪のループに入ってしまうのだろう。
「深く考えすぎ」と言われても、考えてしまうものは考えてしまう。
それが簡単にできるのなら、苦労はしない。
けれど、あなたがもし今の状況を変えたいというのなら、どこかで向き合う必要が出てくる。
今すぐ元気にならなければならない、というわけではない。
むしろ無理に元気になろうとすれば、向き合うべきものから目をそらすことにもなりかねない。
では、どうするのか。
ここから、その話に入っていこう。
まず、紙とペンを用意する。
これは私がよく言うことだな。
頭の中で考えることも悪くはないが、それだけでは脳の容量を使い、考えるための余白が減ってしまう。
だから、一度外に出すことがポイントだ。
紙に、今回起きた出来事を書き起こしてみる。
自分を責めるためではなく、
「こういうことがあった」という事実として書いていくんだ。
そして、その出来事に対して、自分は何を感じたのかも書き出していく。
その次は、ペンの色を変える。
落ち着く青や緑がいいと思うぞ。
そして、そのペンを使って、その状況の中で自分はどう行動したのか、何を考えたのかを書き出していく。
ここでは感情ではなく、実際にあなたが起こした行動や、その時に考えていたことを書き出すんだ。
これが、客観的に自分を見ることにつながる。
すると、たとえうまくいかなかった出来事だとしても、あなたはあなたなりに考え、動いていたことが見えてくるだろう。
それが正しかったのか、間違っていたのかを問うことに、あまり意味はない。
もうすでに過去のことであり、起きた出来事そのものは変えられないからだ。
大事なのは、それでもあなたは考え、行動したということだ。
それは、あなたが諦めなかった証拠でもある。
そして、次に同じような出来事が起きた時にも、あなたには考え、行動する力があるということを示している。
さらに余力があるのなら、
「あの時、どう行動すればよかったのか」
「どんな考え方をすれば、よりよい結果につながったのか」
そこまで考えてみるといい。
ひとつだけではなく、いくつかの可能性を考えてみるんだ。
様々なパターンを考えることが、あなた自身の器を少しずつ広げていく。
ただ、そこで落ち込んでしまうようなら無理に書かなくて大丈夫だ。
ここまでカケラを拾い集められたら、ひとつずつ重ねられる。今までとは違う景色が、少しずつ見えてくるようになるだろう。
本日は、起きた出来事のカケラを集めて、新しい景色を探していくお話でしたね。
過去というものは、変えることができません。
けれど、その中から今の自分に役立つ知恵を見つけ出すことはできるのだと思います。
失敗したことも。
後悔していることも。
「あの時、こうすればよかった」と思うことも。
消してしまうことはできなくても、そのカケラを拾い上げることで、これからの自分を支えてくれるものへと変えていくことはできます。
それは、とても小さな歩みかもしれません。
けれど、今日踏み出したその一歩が積み重なっていけば、気づいた時には、今とは違う景色を見られる場所まであなたを連れていってくれるのでしょう。
いつも、
魂の案内人〈シリス〉と
守護者〈アスル〉と共に、お待ちしております。
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