「なんか違う」は伝わらない。修正依頼の書き方

「なんか違う」は伝わらない。修正依頼の書き方

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ビジネス・マーケティング
外注の話を2回書きました。1回目は記事、2回目はリサーチ。どちらも「依頼の前に決めておくこと」の話でした。

今回は、その先の話です。原稿が上がってきて、読んでみて、思っていたものと違ったとき。ここで何をどう伝えるかで、2稿目の出来はかなり変わります。

いちばん多いのは「なんかイメージと違うので、もう少しいい感じにしてください」という伝え方です。これは、受け取った側からすると何も情報がありません。当てずっぽうで直すことになるので、2稿目も外れます。そしてお互いに消耗します。

伝え方のコツを5つ書きます。

■1. まず「どの層がずれているか」を切り分ける

原稿のずれは、だいたい3つのどれかです。

・事実のずれ:書いてある内容が間違っている、情報が足りない
・構成のずれ:順番や見出しの切り方が合っていない
・表現のずれ:内容は合っているが、トーンや言い回しが違う

この3つは直す作業がまったく別物です。事実のずれは調べ直し、構成のずれは組み替え、表現のずれは書き換え。どれなのかを一言添えるだけで、相手は正しい直し方を選べます。

逆に、構成がずれているのに表現だけ直させると、何度やっても良くなりません。

■2. 直してほしい箇所は、引用して渡す

「3つ目の見出しあたり」ではなく、該当の一文をそのままコピーして貼ってください。

 × 後半がちょっと弱い気がします
 ◯ 「このように、工夫次第で誰でも続けられます」の段落が一般論になっています

引用があると、認識のずれがゼロになります。10箇所あっても、引用して並べたほうが結果的に早く終わります。

■3. 「こう直して」より「なぜ違うか」

直し方を指定するのは早そうに見えますが、指定どおり直した結果、全体のバランスが崩れることがあります。

 △ ここに「たとえば」を入れてください
 ◯ ここが抽象的で、読者が自分に置き換えにくいです

理由が分かれば、書き手は前後も含めて整えられます。もちろん「この言い回しは必ず使ってほしい」のような確定事項は、そのまま指定してください。混ぜて伝えるのがいちばん効きます。

■4. まとめて渡す。小出しにしない

思いついた順に送ると、直している最中に次の指示が届きます。直し終わった箇所にまた指示が来ることもあります。これは書き手の時間を無駄にするだけでなく、修正回数のカウントでもめる原因になります。

全部読み終わってから、1通にまとめて送ってください。

■5. 直さなくていいところも書く

これが抜けている依頼が多いです。

「冒頭の入り方は良かったのでそのままで」「この順番は気に入っています」と一言あるだけで、書き手はそこを壊さないように直せます。書いていないと、全体を疑って直し始めてしまいます。

■そのまま使える修正依頼のかたち

【全体の感想】
(よかったところを先に。残してほしい部分)

【修正1】
・該当箇所:「〜〜〜」(引用)
・ずれているところ:事実/構成/表現 のどれか
・どうなっていると良いか:

【修正2】
・該当箇所:
・ずれているところ:
・どうなっていると良いか:

【今回は直さなくてよいところ】
・

■まとめ

修正は、書き手の能力を試す工程ではなく、認識をすり合わせる工程です。「どこが」「どの層で」「なぜ」ずれているか。この3つが揃っていれば、2稿目でだいたい着地します。

記事の執筆をお受けしています。私の場合は、本文を書く前に見出し構成をお送りして、そこで方向性を確認してから進めます。大きなずれは構成の段階でほぼ潰せるので、修正は表現の調整だけで済むことが多いです。テーマが固まっていない段階のご相談でも構いません。
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