“静かな部屋が苦手で、ついテレビをつけてしまう”あなたへ。心理学が教える“人の声がある安心”の理由

“静かな部屋が苦手で、ついテレビをつけてしまう”あなたへ。心理学が教える“人の声がある安心”の理由

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コラム

見ていないのに、テレビを消せない

仕事から帰って、部屋の電気をつける。
着替えを済ませると、とりあえずテレビをつける。
特に見たい番組があるわけではありません。
夕食を作っている間も、お風呂から上がったあとも、テレビはついたまま。
画面なんてほとんど見ていないのに、消すと何となく落ち着かない。
急に部屋が広くなったような、誰もいなくなったような気がする。
音楽ではなく、誰かが話している声を聞いていたい。
そんな夜はないでしょうか。

人の声には、安心を感じさせることがある

私たちは、生まれてからさまざまな人の声に囲まれて暮らしてきました。
家族の話し声や、学校の教室、職場で交わされる何気ない会話。
人の声は、情報を伝えるだけでなく、誰かがそばにいる感覚とも結びついています。
臨床心理学でも、人との関係の中で安心感が育まれることを大切に考えます。
もちろん、テレビの声が実際の人間関係に代わるわけではありません。
それでも、静かな部屋に話し声が流れているだけで、少し心が落ち着くことはあるのです。

無理に静けさに慣れなくてもいい

「ひとりの時間くらい、静かに過ごせばいいのに」と思う必要はありません。
テレビをつけたまま料理をしたり、ラジオを聞きながら片づけたりする。
それが心地よいなら、無理にやめる必要はないでしょう。
ただ、何となく音を流し続けているなら、ときどき「今は何を聞きたいんだろう」と考えてみてもよいかもしれません。
番組の内容を楽しみたいのか。
誰かの声を聞いていたいのか。
それとも、静かになると考えてしまうことがあるのか。
同じテレビの音でも、そのときの心が求めているものは違うのです。

誰かの声を聞きたい夜には

静かな部屋が苦手だからといって、一人でいることが嫌いとは限りません。
自分の時間は好きだけれど、誰かの気配も感じていたい。
そんな気持ちがあっても不思議ではないでしょう。
一方で、テレビを消すと寂しさや心配事が押し寄せるなら、その気持ちを誰かに話してみてもよいと思います。
「家に帰ると、いつもテレビをつけてしまうんです」
そんな何気ない話から、自分でも気づかなかった寂しさが見えてくることがあります。
相談というほどの悩みでなくても構いません。
誰かと話したいと思う気持ちには、それだけで十分な理由があるのだと思います。

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