【クラリネット初心者向け】リガチャーって本当に音が変わるの?素材・形状の違いをやさしく解説

【クラリネット初心者向け】リガチャーって本当に音が変わるの?素材・形状の違いをやさしく解説

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音声・音楽
クラリネットを始めると、楽器本体やマウスピース、リードだけでなく、ある日こんなものが気になってきます。

「リガチャーって、そんなに音が変わるの?」

楽器店に行くと、金属製、革製、布製など、いろいろなリガチャーが並んでいます。

価格もさまざま。

「高いリガチャーに変えたら音が良くなるの?」

「初心者でも違いが分かるの?」

そんな疑問を持つ方も多いと思います。

今回は、クラリネット初心者向けに、リガチャーの役割から、実際に音や吹奏感に違いが出るのかまで、できるだけ分かりやすく解説します。


そもそもリガチャーって何?


まずは基本から。

リガチャーとは、リードをマウスピースに固定するための部品です。

クラリネットは、マウスピースに取り付けたリードを振動させることで音を出します。

そのリードをマウスピースに固定しているのがリガチャーです。

つまり、

マウスピース+リード+リガチャー

は、音を作るうえで直接関係する部分なんですね。

リガチャーには、金属製だけでなく、革や布などさまざまなタイプがあります。



「じゃあ、リガチャーを変えれば音も変わる?」


ここが今回の本題です。

結論から言うと、

リガチャーを変えることで、音色や吹奏感に違いを感じる可能性はあります。


ただし、

「高いリガチャーに変えれば、必ず音が良くなる」

とは言えません。

ここはかなり大切です。

実際、クラリネットのリガチャーについて行われた研究では、素材やメッキの違いによって吹奏感の評価に違いが現れることが報告されています。一方で、奏者によって感じ方が異なることも指摘されています。 

つまり、

「違いを感じる人はいる。でも、誰が吹いても同じように変わるわけではない」

というのが、かなり現実的な答えです。


「音色」と「吹奏感」は別物


ここで一つ整理しておきましょう。

リガチャーを変えたときに感じる違いには、

① 音色

「明るい」

「柔らかい」

「芯がある」

「響きがある」

など、外に出ている音の印象。

② 吹奏感

「息が入りやすい」

「音が立ち上がりやすい」

「抵抗感が違う」

「吹いていて楽に感じる」

など、自分自身が演奏して感じる感覚。

この2つは必ずしも同じではありません。

最近行われたブラインドテストでも、複数のリガチャーについて、奏者が音だけで違いを安定して識別できなかった一方、特定のリガチャーでは「吹いている感覚」の違いを感じたという報告があります。なお、このテストは小規模な非公式試験なので、結果を一般化するには限界があります。 



なぜリガチャーで違いが出るの?


リガチャーの仕事は、

リードをマウスピースに固定すること。

では、固定の仕方が変わったらどうなるでしょう?

例えば、

リードへの圧力

リードの固定される位置

リードの振動のしやすさ

マウスピースとリードの接触状態

などが変化する可能性があります。

リードはクラリネットの発音に非常に重要な部品です。

実際、クラリネットではリードに加わる唇の力や息の圧力が、音の高さや音圧、音のスペクトルに影響することが音響学的に研究されています。 

だからこそ、

リードを固定しているリガチャーも、演奏時の感覚に影響する可能性がある

わけです。



でも「金属だから明るい」とは限らない


リガチャーを選ぶときによく、

「金属製だから明るい音」


「革製だから柔らかい音」


という説明を見かけることがあります。

こうした傾向を個人の経験として語ることはできますが、

「この素材なら必ずこの音になる」とまでは言えません。

リガチャーだけでなく、

楽器

マウスピース

リード

リードの状態

アンブシュア

息の使い方

演奏する部屋

など、さまざまな要素が音に関係するからです。

特にクラリネットでは、リードそのものの状態も音色や演奏性に影響します。研究でも、リードの材質や状態による音色の違いが調べられています。 (J-GLOBAL)


「高いリガチャー=良い音」ではない


これは初心者の方にぜひ覚えておいてほしいところです。

楽器店に行くと、

数千円のリガチャー

から

1万円を超えるリガチャー

まで、いろいろあります。

そこで、

「高いものを買えば上手くなるのかな?」


と思ってしまうかもしれません。

でも、

リガチャーを高級品に変えただけで、演奏技術が上がるわけではありません。

音色を大きく左右するのはリガチャーだけではありません。

むしろ初心者のうちは、

リードの状態

マウスピースとの相性

アンブシュア

息の使い方

楽器の状態

などを先に確認したほうがいいケースもあります。



初心者はリガチャーを変えなくてもいい?


では、

「初心者は純正リガチャーのままでいいの?」

という疑問が出てきます。

私は、

まずは標準のリガチャーで十分

だと思います。

まず楽器を吹くことに慣れる。

リードの選び方を覚える。

アンブシュアを安定させる。

息の使い方を覚える。

そして、

「もう少し吹きやすくしたい」


「今の吹奏感を変えてみたい」


と思ったタイミングで、リガチャーを試してみる。

この順番でも全く遅くありません。

では、リガチャーを試すなら何を見る?


リガチャーを選ぶときは、値段だけではなく、


① 自分のマウスピースに合うか

これが最優先です。

リガチャーにはサイズがあります。

マウスピースに合わないものは、そもそも正しく取り付けられません。

② リードをきちんと固定できるか

リードがズレたり、固定が不安定だったりすると、比較以前の問題です。

まずは、

リードを安定して固定できること。

これが大切。

③ 吹いていてどう感じるか

ここが意外と重要です。

試奏できるなら、

同じ

楽器

マウスピース

リード

を使って、リガチャーだけを交換してみましょう。

そうすると違いを比較しやすくなります。

リガチャーを試すときのおすすめ方法

例えば3種類のリガチャーを試すとします。

A

今使っているもの

B

金属製の別タイプ

C

革・布系のタイプ

この3つを、

同じリード

同じマウスピース

同じ楽器

で吹きます。

そして、

音の立ち上がり

息の入りやすさ

音色

高音の出しやすさ

低音の出しやすさ

タンギング

自分が吹いていて気持ちいいか

などを比べます。

できれば、自分だけで判断せず、誰かに聴いてもらうのもおすすめです。

自分が吹いて感じる違いと、聴いている人が感じる違いは、必ずしも一致しないからです。


「音が良くなった」より「吹きやすくなった」も大切


リガチャーを選ぶとき、

「音が良くなるか?」

だけに注目しなくてもいいと思います。

例えば、

「高音が少し出しやすくなった」


「タンギングがしやすくなった」


「弱音がコントロールしやすくなった」


という変化もあります。

こうした吹奏感の変化が、自分の演奏にプラスになることもあります。

実際、リガチャーの違いを扱った国内の試奏研究でも、奏者による吹奏感の評価を測定することが行われています。 



リガチャー選びで一番大切なのは「自分との相性」


結局のところ、

「このリガチャーが一番いい!」

というものを全員に当てはめるのは難しいです。

なぜなら、

楽器も違う。

マウスピースも違う。

リードも違う。

吹き方も違う。

好みの音も違う。

からです。

だから、

「プロが使っているから」

「値段が高いから」

だけで選ぶ必要はありません。

自分が吹いてみて、どう感じるか。

これを大切にしてみてください。


🎷 初心者がリガチャーを買う前に確認したいこと


最後に、チェックリストにしてみます。

□ 今のリードは問題ない?

古くなったリードや状態の悪いリードでは、リガチャーを変えても比較しにくくなります。

□ マウスピースは自分に合っている?

リガチャーだけを交換する前に確認してみましょう。

□ 楽器に問題はない?

キーの調整など、楽器本体の状態も重要です。

□ 今のリガチャーに不満がある?

「なんとなく欲しい」だけでなく、

何を変えたいのか

を考えてみましょう。

□ 試奏できる?

できるなら、ぜひ実際に吹いて比較してみましょう。



まとめ|リガチャーは「魔法のパーツ」ではない


今回のポイントをまとめます。

🎷 リガチャーはリードをマウスピースに固定する部品

🎷 素材や形状の違いによって、吹奏感などに違いを感じる可能性がある

🎷 ただし、誰が吹いても同じように音が変わるとは限らない

🎷 「高い=良い音」とは限らない

🎷 音色だけでなく、吹きやすさも選ぶ基準になる

🎷 購入するなら、まず試奏して自分との相性を確認する

リガチャーは、クラリネットを始めたばかりの人にとっては「よく分からない部品」かもしれません。

でも、少しずつ演奏に慣れてくると、

「もう少し自分の好きな吹奏感に近づけたい」

と思うことがあります。

そんなときに、リガチャーをいろいろ試してみるのもクラリネットの楽しみの一つです。

ただし、

リガチャーを変える前に、まずは今持っている楽器でたくさん吹いてみる。

これも忘れずに。

良いリガチャーを探すことより、

自分が「吹きやすい」「気持ちよく吹ける」と感じるセッティングを探すこと。

それが、リガチャー選びの一番大切なポイントなのかもしれません。🎵





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