楽譜を読んでいると、普通の8分音符とは少し違う形で、
「3」や「5」、「6」などの数字が書かれた音符
を見かけることがあります。
「この数字は何?」
「8分音符が3つあるから、3拍分?」
「3連符ってどうやって数えるの?」
と疑問に思ったことはありませんか?
これらは連符(れんぷ)と呼ばれる音符です。
今回は楽典初心者向けに、特に楽譜でよく登場する3連符を中心に、2連符・5連符・6連符・7連符などの基本を分かりやすく解説します。
そもそも「連符」って何?
連符とは、簡単にいうと、
本来の音符の分け方とは違う数に、音を均等に分割して演奏する方法
です。
例えば、普通の4分音符1拍を2つに分けると、
```
1拍
↓
♪ ♪
```
2つの8分音符になります。
ところが、これを3つに均等に分けると、
```
1拍
↓
♪ ♪ ♪
```
これが3連符です。
楽譜では、3つの音符をまとめて、その上または下に「3」と書きます。
3連符をピザで考えてみよう!
3連符は、ピザに例えるととても分かりやすくなります🍕
例えば、1枚のピザを2つに分けると、
```
🍕 → 半分 + 半分
```
つまり「2等分」です。
では、3つに分けると、
```
🍕 → 1/3 + 1/3 + 1/3
```
になります。
これが3連符のイメージです。
1拍を3つの均等な音に分ける
と考えると分かりやすいでしょう。
3連符の数え方
3連符を演奏するときに、初心者が悩みやすいのが「どう数えるか」です。
例えば4分音符1拍の中に3連符がある場合、
「1・2・3」
と3つに均等に分けて数えます。
ただし、通常の「1・2・3・4」と同じように、数字を1拍ずつ数えるわけではありません。
例えば4拍子なら、
```
1拍目 2拍目 3拍目 4拍目
1・2・3|1・2・3|1・2・3|1・2・3
```
というように、1拍の中に3つの音を均等に入れます。
「3連符=3拍」ではない!
ここは非常に重要です。
3連符の「3」は、3拍という意味ではありません。
3連符の「3」は、
「この範囲を3つに分けて演奏してください」
という意味です。
例えば、
```
1拍
↓
● ● ●
```
この3つで1拍分です。
つまり、
3連符3音=3拍
ではありません。
3連符3音=1拍分
になる場合があります。
普通の8分音符と3連符を比べてみよう
例えば、4分音符1拍を考えてみます。
普通の8分音符なら、
```
1拍
♪ ♪
```
2つの音が入ります。
一方、3連符なら、
```
1拍
♪ ♪ ♪
```
3つの音が入ります。
つまり、
```
普通の8分音符
● ●
3連符
● ● ●
```
同じ1拍の中に入っていますが、音の数が違います。
そのため、3連符には独特の「タタタ」というリズム感が生まれます。
3連符は「均等」に演奏する
3連符で大切なのは、
3つの音を均等にすること
です。
例えば、
「タ・タタ」
のように、最初だけ長くなってしまうと、きれいな3連符にはなりません。
イメージとしては、
```
良い3連符
タ タ タ
↑ ↑ ↑
均等 均等 均等
```
です。
最初はゆっくりしたテンポで、
「タ・タ・タ」
と均等に声に出して練習すると分かりやすいでしょう。
3連符の練習方法
まずは楽器を持たずに、手拍子で練習してみましょう。
STEP① 1拍を感じる
「1、2、3、4」
と普通に数えます。
STEP② 1拍を3つに分ける
「タ・タ・タ」
と3つに分けます。
STEP③ 4拍続ける
```text
タ タ タ|タ タ タ|タ タ タ|タ タ タ
```
これで、4拍の中に3連符が4組入ります。
「3連符」と「シャッフル」は似ている?
音楽を聴いていると、
「タッタ、タッタ」
というようなリズムを耳にすることがあります。
これは3連符と関係することがあります。
例えば、
```
3連符
タ タ タ
```
のうち、
最初の2つをつなげる
と、
```
ター タ
```
のようなリズムになります。
このような「跳ねた」リズムは、ジャズやポップスなどでもよく登場します。
ただし、3連符とシャッフルは完全に同じ意味ではありません。
まず初心者のうちは、
「3連符=1拍を3等分」
と覚えておけばOKです。
2連符って何?
ここからは、3連符以外の連符について見ていきましょう。
まずは2連符です。
2連符とは、
本来3つに分けるような場所を、2つに分ける
連符です。
例えば、3拍子系の中で使われることがあります。
```
通常の3分割
● ● ●
2連符
● ●
```
つまり、
「3つに分けるところを2つにする」
という考え方です。
5連符って何?
5連符は、
一定の音符のまとまりを5つに均等に分ける
連符です。
イメージは、
```
● ● ● ● ●
```
5つの音を均等に演奏します。
例えば、ある一定の音価の中に、
「タ・タ・タ・タ・タ」
と5つ入れます。
3連符よりも細かいリズムになるため、初心者には少し難しく感じるかもしれません。
6連符って何?
6連符は、
一定の音価を6つに分ける
連符です。
```
● ● ● ● ● ●
```
「3+3」と考えると理解しやすい場合があります。
例えば、
```
タタタ|タタタ
```
という2グループに分けて感じます。
6連符は、速いフレーズやクラシック音楽などでも登場します。
7連符って何?
7連符は、
一定の音価を7つに均等に分ける
連符です。
```
● ● ● ● ● ● ●
```
かなり細かい分割になるので、初心者のうちは無理に演奏できなくても大丈夫です。
まずは、
「7つに均等に分ける連符なんだ」
と理解しておきましょう。
8連符もある?
あります。
8連符は、
一定の音価を8つに分ける
連符です。
```
● ● ● ● ● ● ● ●
```
ただし、通常の音符の分割でも8つに分けられる場合があるため、楽譜では状況に応じた表記になります。
重要なのは、
「連符の数字は、その範囲を何個に分けるかを示している」
という考え方です。
連符の数字を覚えよう
初心者の方は、まずこの表を覚えておくと便利です。
| 連符 | 音の数 | 基本的な意味 |
| --- | --: | ------ |
| 2連符 | 2個 | 2つに分ける |
| 3連符 | 3個 | 3つに分ける |
| 4連符 | 4個 | 4つに分ける |
| 5連符 | 5個 | 5つに分ける |
| 6連符 | 6個 | 6つに分ける |
| 7連符 | 7個 | 7つに分ける |
| 8連符 | 8個 | 8つに分ける |
ただし、「何を何個に分けるのか」は、その音符の種類や拍子によって変わります。
そのため、「3連符だから必ず1拍」と決めつけないことが大切です。
「3連符=いつも1拍」ではない
ここも注意しましょう。
初心者向けに、
「3連符=1拍を3つに分ける」
と説明することがあります。
これは3連符を理解するための非常に分かりやすい例ですが、厳密には、
「ある音価を3等分する」
のが3連符です。
例えば、2拍分の長さを3つに分ける場合もあります。
つまり、
```
3連符
=
「3つに分ける」
```
という基本を覚えておくと、さまざまな楽譜に対応できます。
連符には「数字」が付いている
楽譜では、連符を分かりやすくするために、音符の上や下に数字が書かれます。
例えば3連符なら、
```
3
♪ ♪ ♪
```
というような形です。
5連符なら、
```
5
♪ ♪ ♪ ♪ ♪
```
6連符なら、
```
6
♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪
```
というように表記されます。
この数字を見たら、
「この音符は特殊な分け方をしているんだな」
と考えましょう。
連符を見つけたら「まず数字を見る」
楽譜を読んでいて連符が出てきたら、まず、
① 数字を確認する
↓
② 何個に分かれているかを見る
↓
③ 元の拍の長さを確認する
↓
④ 均等に演奏する
という順番で考えてみましょう。
例えば3連符なら、
```
①「3」を発見
↓
② 3つの音
↓
③ この範囲の長さを確認
↓
④ 3つを均等に演奏
```
という流れです。
初心者におすすめ!連符の練習方法
連符を練習するときは、いきなり楽器で演奏するよりも、
「声に出す → 手拍子 → 楽器」
の順番がおすすめです。
STEP① 声に出す
「タ・タ・タ」
と均等に言う。
↓
STEP② 手拍子
メトロノームに合わせて手拍子する。
↓
STEP③ 楽器で演奏
実際の音符を演奏する。
↓
STEP④ 少しずつテンポアップ
音が乱れない範囲で速くする。
この方法なら、リズムを身体で感じながら練習できます。
まずは3連符から練習しよう
初心者の方は、いきなり5連符や7連符に挑戦する必要はありません。
まずは、
3連符
をしっかり理解しましょう。
例えばメトロノームを鳴らしながら、
```
♩ ♩ ♩ ♩
↓ ↓ ↓ ↓
タタタ|タタタ|タタタ|タタタ
```
と声に出します。
「1拍の中に3つ」という感覚が分かってきたら、楽器でも演奏してみましょう。
連符は「リズムの表現」を広げてくれる
連符を理解すると、楽譜の見え方が大きく変わります。
普通の音符だけでは表現できない、
* 軽快なリズム
* 躍動感
* 流れるようなフレーズ
* 細かい装飾的な動き
* ジャズやポップスの独特なノリ
などを表現できるようになります。
特に吹奏楽やクラシックでは、3連符が頻繁に登場します。
クラリネットでも、スケールや基礎練習、楽曲の中で3連符を演奏する機会はたくさんあります。
まとめ
今回は、楽典初心者向けに連符について解説しました。
連符とは、
本来の音符の分け方とは違う形で、音を均等に分割する方法
です。
特に覚えておきたいのが、
🎵 3連符
一定の長さを3つに均等に分ける
🎵 5連符
一定の長さを5つに均等に分ける
🎵 6連符
一定の長さを6つに均等に分ける
という考え方です。
そして、連符の数字を見たら、
「この数字は、音を何個に分けるかを表している」
と考えてみましょう。
最初は難しく感じるかもしれませんが、
声に出す → 手拍子 → 楽器
の順番で練習すると、少しずつリズムが身についてきます。
まずは3連符の
「タ・タ・タ」
から練習してみましょう!🎵
楽典は、音符の長さや休符、拍子、音程などを一つずつ理解していくと、楽譜がどんどん読みやすくなります。
「3連符って何?」と思ったら、まずはこの記事を保存して復習してみてください。