こんにちは。作曲・編曲・MIXをしているaluraです。
曲の制作を依頼されていると、途中で「もう少し違う方向にしたい」というご相談をいただくことがあります。
今回は、実際に大幅な修正のご相談を受けたとき、何を確認して、どう作り直したかという制作メモです。
■ まず「何を変えたいか」を確認する
今回は、メロディを2〜3回調整したあとに、大きく方向を変えたいというお話になりました。
ただ、「大きく変えたい」だけでは、どこまで作り直すかがわかりません。
メロディを変えたいのか。
コード進行も変えたいのか。
テンポも含めて、曲全体の雰囲気を変えたいのか。
まずは、その範囲を確認しました。
お話を聞くと、今回はコード進行とメロディを変更したい、特にコード進行を変えたいというご希望でした。対象はBメロとサビで、Aメロはそのまま残すことになりました。
ここを確認してから、必要な作業を整理していきます。
■ コードを変えると、伴奏にも影響する
コード進行の変更は、コードだけを差し替えて終わるとは限りません。
今回はメロディと歌詞の調整に加えて、伴奏も新しいコードに合わせる必要がありました。
ドラムは残せそうでしたが、録音済みのギターは録り直し。ほかの打ち込みパートも、コードやメロディに合わせて音の組み方を見直します。
依頼者さんから見える「変更したい箇所」と、実際に手を入れる必要がある箇所は、必ずしも同じではありません。
そのため、何を変えると、どこまで作業が広がるのかもお伝えします。
■ 大幅な方向変更は、追加料金も相談する
僕は普段、基本的に修正回数の上限を設けずに対応しています。
ただ、新しいリファレンスに合わせて方向を大きく変える場合や、録り直しなどで作業が大幅に増える場合には、追加料金をご相談することがあります。
今回も、変更に伴って必要になる作業を整理し、費用について相談しました。
「修正だから対応する」「大変だから追加料金」という話だけでは、相手も判断しにくいと思います。
どこを残せて、どこを作り直す必要があるのか。その内容を具体的に共有することが大切だと考えています。
■ リファレンスを分析して、希望を整理する
作り直すにあたっては、ご提示いただいたリファレンスのコードとメロディを耳で拾い、MIDIにして確認しました。
実際に分析すると、コード進行は元の曲と近い部分が多く、テンポには違いがありました。
「コードを変えたい」というご希望でも、参考曲のどの要素を気に入っているのかは、もう少し掘り下げる必要があります。
メロディがどこで上がり、どこで落ち着くのか。どこで盛り上がりを作っているのか。
そうした流れを整理して、参考にする要素を取り入れながら、新しいメロディを考えました。
■ 「なぜこう作ったか」を説明できるようにする
依頼を受けて曲を作るときは、「なぜこう作ったのか」を、相手に伝わる言葉で説明することが大切だと思っています。
「このほうがエモいから」
「最近のアイドル曲ではこうしているから」
制作側には理由があっても、それだけで相手に納得してもらえるとは限りません。
依頼者さんには実現したい理想があります。その希望を叶え、困っていることを解決するのがこちらの仕事だからです。
今回なら、リファレンスのメロディを分析したうえで、
「ご希望の曲では、ここで音域が上がって盛り上がるので、今回もその流れを取り入れています」
というように、どこをどう反映したのかを具体的に説明できるようにする。
単に「参考にしました」と伝えるよりも、制作意図を共有しやすくなると思います。
もちろん、説明できれば、それで完成というわけではありません。
それでもイメージと違うのであれば、どの部分をどう変えたいのか、改めて相談する。そのやり取りを重ねながら、依頼者さんの理想に近づけていきたいと思っています。
■ 個別DTMレッスンのご案内
作曲・編曲・MIXの個別DTMレッスンも行っています。
ご自身の曲作りで困っていることがあれば、お気軽にご相談ください。
\#作曲 #DTM #楽曲制作 #制作の裏側