一番嬉しかった利用者さんの言葉

一番嬉しかった利用者さんの言葉

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コラム
福祉の世界には、数えきれないほどの感謝が溢れています。

利用者さんや家族から感謝されることが多く、

また、私たちも利用者さんや家族に感謝することがたくさんあります。

福祉の世界は、とても素晴らしいとつくづく思います。

ケアマネジャーになってから、たくさんの利用者さんやご家族と関わる中で

たくさんの「ありがとう」をいただいてきました。

その中でも、忘れられない一言があります。

【一番うれしかった利用者さんの言葉】
ー温厚だけど芯の強い女性(94)の話ー

夫が入院してしまい、しばらくの間、独居生活となったその方は、

温厚でとても優しく家族思いの素晴らしい女性です。

要支援2の認定があり、比較的自立して身の回りのことはできるのですが、子どもたちの支援がないと生活が成り立たない状況でした。

独居生活になってからは、閉じこもり生活がちな生活となり、通いサービスなどを提案しました。

ですが、”サービスを利用すると、自分のタイミングで行動できない”という考えをもっていて、なかなかサービスには繋げることができませんでした。

その女性は持病があり、常に不安を抱えていました。夫や子供たちはそばにおらず、気軽に相談できる相手もいませんでした。

何回か訪問する中で、私ができることは多くありませんでした。

だからこそ、

話を聴き、不安に寄り添うことを何より大切にしていました。

そして、

“この方の伴走者であり、支援者でありたい”

そんな思いで、毎回お話を聴いていました。

ただ、それしかできない自分に不甲斐なさを感じていました。

「この方の自分らしい人生の送り方を支援する」

その関わり方は、本当にこれでいいのだろうか。

そんなふうに悩んでいました。

そんなある日、女性がふと言いました。

「あなたが毎月来てくれるのを楽しみに待っているの。

あなたの顔をみるとほっとするわ。

いつも話を聴いてくれてありがとうね」

このひと言で、私は嬉しさで胸がいっぱいになりました。

そして、

「この関わり方でよかったんだ」

と、自信を取り戻すことができました。

あのとき私は、

「何かをしてあげたから感謝された」のではなく、

「寄り添うこと」そのものに価値がある。

ということを、この方から教えていただきました。

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自分の信念や福祉に対する思いが、

“本当にこれでいいのか”

と自問自答する日があります。

”もっと、リスクを見据えた支援を提供する必要があるのではないか”

と思うこともあります。

周りから見ると、

「もっと積極的にサービスを勧めた方がいい」

と思われることもあるかもしれません。

けれどわたしは、

その人らしさを大切にしたい


だから、伴走者でありたいと思っているのです。

リスクを考えることは、もちろん大切です。

だけど、

リスクばかりを考えすぎて、その人らしさが薄れてしまうのはもったいない。

リスクは想定しても、

その人が抱える不安や心配事を少しでも安心につなげること

このことを優先したいと私は思っています。

リスク回避の提案をして、

その人らしさがない支援を提供するより、

ただ、その人の不安に寄り添って話を聴く

その人らしさを支えるために必要な支援であり、

伴走者としてあるべき姿だと思っています。

人生の主役は、いつでも自分

介護を必要としている人も

支援者として関わっている人も

あなたらしい人生を歩んでいただけたら、私は嬉しく思います。

「ほっとする」


私の存在があなたにそう思ってもらえるように。

私はこれからも、

人生の伴走者として、あなたのそばにいます。
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