彼が席を外した、ほんの数分間。
机の上に置かれたスマホの画面が光るたび、
心臓が冷たく縮み上がるような感覚に襲われませんか?
彼のカバン、服のポケット、
部屋の引き出し、届いた郵便物。
「何か隠しているんじゃないか?」
「また嘘をついているんじゃないか?」
手が震えながら証拠を探し、
何か見慣れないものを見つけては血の気が引き、
何も見つからなければ「どこかにうまく隠したんだ」と
さらに疑ってしまう。
そして、
そんな探偵のような真似をしている自分に気づいて、
猛烈な惨めさと自己嫌悪で涙が止まらなくなる。
「どうして信じてあげられないんだろう?」
「こんなに疑い深くて浅ましい自分、本当に嫌だ」
まず、
あなたに最初にお伝えしたいことがあります。
あなたが彼の持ち物を探ってしまうのは、
あなたの性格が歪んでいるからでも、
疑り深いからでも決してありません。
相手が平然と嘘を重ね、
現実を捻じ曲げてしまうからこそ、
足元の地面がぐらぐらと揺れ、
「何が真実なのかを自分の目で確かめなければ心が壊れてしまう」という、
極限の防衛本能が働いているだけなのです。
◆「信じたい」と「信じられない」の間で引き裂かれるこころ
嘘をつかれてとても悲しい、
とても腹が立つと辛い気持ちになると思います。
それだけではなく、
その奥に
自分の心の中で激しい矛盾が渦巻いていませんか?
頭では「もう限界だ」
「嘘をつくような人とは離れるべきだ」と
わかっている。
けれど、
こころの中のどこかで叫んでいる自分がいる。
「本当は、疑いたくなんてない。心から彼を信じたい」
「嘘をつかれて悔しくて辛いけれど、やっぱり離れたくない」
「私が本気で向き合い続ければ、
彼もいつか分かってくれて、変わってくれるんじゃないか?」
彼がふと見せる無防備な笑顔や、
二人で心から笑い合えた記憶、
過去に自分を必要としてくれたあたたかい言葉。
それらが頭をよぎるたび、
「本当は根はいい人なんだ」
「私の接し方次第で変わるかもしれない」と
消え入りそうな希望にすがりついてしまう。
信じたいのに、信じる根拠が見つからない。
離れたいのに、離れる勇気が出ない。
「じゃあ私はいったい、どうしたらいいの?」と
出口のない暗闇で一人立ち尽くしてしまうのです。
◆「怒られるのが怖い」という彼の心の防衛反応
問い詰めたとき、彼はどんな態度を取るでしょうか?
逆ギレして屁理屈を並べたり、
何日も連絡を断って殻に閉じこもったり、
あるいは、ぽつりとこう口にしたかもしれません。
「本当のことを言ったら、怒られると思ったから」
「責められるのが怖くて、言えなかったんだ」
その言葉を聞いたとき、
胸の奥がぎゅっと痛くなりませんでしたか?
「私が感情的に怒るから、
彼を追い詰めてしまったのかな?」
「私がもっと優しく、
広い心で聞いてあげれば、嘘をつかずに話してくれたのかな?」と、
自分を責めてしまったかもしれません。
彼にとって
「怒られるのが怖い」
「責められるのが怖い」という感情は、
決してその場しのぎの言い訳ではなく、
こころからの本音なのだと思います。
厳しい家庭環境で育ったり、
常に完璧や高い成果を求められてきた人ほど、
「自分の非や弱さを認めること=自分の存在を全否定されること」という
強烈な恐怖を抱えています。
怒られたり責められたりする場面に直面すると、
大人の姿のまま、
こころは「罰におびえる小さな子ども」に戻ってしまい、
とっさに嘘をついて身を守ってしまうのです。
ですが、
ここでどうか立ち止まって、
心に留めてほしいことがあります。
「彼の恐怖が本物であること」と、
「あなたが嘘をつかれて傷ついていいこと」は、
まったく別の問題です。
彼の抱える恐怖や生きづらさを理解してあげる優しさは、
本当に温かく、尊いものです。
けれど、
彼の恐怖をかばうために、
あなたが日常的に嘘をつかれ、
疑心暗鬼になり、
心をすり減らし続ける筋合いはどこにもありません。
◆「いつか変わってくれる」という期待の手放し方
あなたが怒りを飲み込み、
優しく受け止めてあげれば、
彼はいつか改心してくれるでしょうか?
確かに、
そう言うケースも0ではないとは思います。
ですが、
多くの場合痛みを伴う事実ですが、
他人がどれだけ愛情を注いでも、
本人が「変わりたい」と心底思わない限り、
人は変わりません。
むしろ、
あなたが嘘を許し、
理由を探して寄り添えば寄り添うほど、
彼にとってあなたは「嘘をついても最後は許してくれる、
都合のいい安全基地」になってしまいます。
言い換えたら、
彼が嘘をつく強化行動を助けていることになります。
彼が抱えている借金も、生活習慣も、
仕事や人間関係の不和も、
嘘をついて逃げてしまう弱さも、
すべて100%彼自身の人生の課題です。
彼を変えようと必死になるエネルギーを、
まずは「この関係の中にいる私」へ
向けてあげてください。
「彼が変わってくれるかどうか?」を待つのではなく、
「もし彼がこの先も一生変わらないとしたら、
私はこの疑い続ける毎日を、
これからも選びたいだろうか?」
(要は、自分自身の人生を優先しても良いと言うことです。)
そう自分に問いかけてみてください。
その問いの答えの中にこそ、
あなたが本当に進むべき道が隠れています。
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一人で抱え込んでいませんか?
私の前では、
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探偵のような真似をしてしまった罪悪感も、
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絶対にありません。
彼の心理を男性目線から客観的に紐解きながら、
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何度でもじっくりお話を聴かせていただきますね。
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パジャマやすっぴんのまま、リラックスしてお話ししましょう)
今夜はもう、証拠を探すのも、答えを急ぐのもお休みして。
温かいお布団にくるまって、
ずっと耐えてきたご自身を優しく抱きしめてあげてくださいね?