タイ式ボクシングと昔言われていたムエタイの聖地、ルンピニーとラジャダムナン、そのルンピニー公園に隣接したルンピニースタジアムは、私も以前に行きましたが、その頃は試合を楽しむよりも賭けを楽しむ要素が大きくって選手たちも賭けが成立するまでは軽く流すようなものでした。
ルンピニースタジアムも数年前に郊外へと移転し、ムエタイのライバルとして日本のキックやK1や総合格闘技などが乱立してきたこともあってか、ガチな試合が行われるようになっているようです。
とりわけ20年くらい前から東南アジア中心にシェアを広げてきた 「ONE」 は、昔ながらのキックボクシング、指が自由に動いて薄いグローブ使用に変化してきたムエタイ、そして寝技も可能な総合格闘技など複数の競技が一度の興行の中で見られるというのが特徴で人気が高まっています。
私が今回見たのもルンピニースタジアムで行われた、その 「ONE」 の興行でした。
日本から5人の選手が参加ということでしたが、最初の3人は総合格闘技、寝技中心の試合で、タイではいまひとつ盛り上がりに欠けるような感じでもありました。
4試合目はキックボクシング、寝技無しで厚いグローブをハメての試合、往年の真空飛び膝蹴りの沢村忠さんのやられてたスタイル、これはやはり盛り上がってました。
5試合目がムエタイで、基本キックボクシングとほぼ同じルールなのですがオープンフィンガーの薄いグローブでの殴り合いなので、決着がたいてい判定まで行かずにKOで勝負がつくようで、こりゃヤバいと思いながらもこれぞ格闘の原点のようにも感じられ、実際観客の盛り上がりも最高でした。
実際今回このムエタイルールで戦った日本から来た谷津(たにづ)選手、私はたまたま前回の試合も見ましたが、前回は2ラウンドKO勝ち、今回は1ラウンドKO負け、やっぱこりゃ絶対KOで決まるよな~と改めて感じました。
私の関わっている足を使わないボクシングは、重たく厚いグローブをはめるので表面的な怪我やダメージは少ない代わりに何度も頭に響く打撃を受けるために多かれ少なかれ後遺障害を持つことが多いわけですが、いずれの格闘技も観客をわかせるのも大事ですが選手の健康をまだまだ考える必要があるように思えて、私もそれに関わる以上はそういう面でも改善がなされるように働きかけなければと改めて思わされました。