私の愛する皆様~♡♡♡
やっと少し涼しくなってきましたね(*´ω`*)いかがお過ごしですか~♡
実は。。
私はハイヒールが大好きなのですが、ぽっちゃり系?中年太り系?どすこい系?。。。。。。。。。。。。。。。。(落ち込むな私)
でして、体の重さによりヒールのカカトがすぐすり減るのでございます。
デパートの靴修理屋さんに頼むとすごく高いので、個人でされてる靴修理のお店があり、いつもそこにお願いしています。
カカトの修理、なななんと500円!!!
修理してくださるのは、いかにも職人さんという男性で、最初はとっつきにくい感じでしたが、何度か通うと打ち解けてくださり、
「あんたは歩き方が悪いんよ。だけんこんなカカトすり減るとよ。」
と歩き方の指導までしてくださいました( ;∀;)
そして!特徴的なのが、このお店の店内。
パッと見ごみ屋敷。。
よく見ると、靴のパーツとか靴箱の空き箱とか、何かが入ったビニール袋とか。。そんなのが天井くらいまで積みあがっててほんとに足の踏み場もない。いまにも雪崩が起きそう。
しかし!一見乱雑に積んでるようですが、靴職人はどこに何があるかをちゃんと把握しておられるそうです。(ってご本人は言ってました。笑)
そのなかに30センチ四方くらいのスペースに椅子を置いて、靴職人は黙々と作業しておられます。
修理だけでなくオーダーで靴もつくってくれるらしいです。
一度その場面に出くわしたのですが、子供用の可愛いお絵かき帳を道路に置いて(だって店内は靴職人の座るスペースしかないですからね)
お客様にその上に足を乗せてもらい、鉛筆で足にそって形を描いていました!こんなざーっとした計測でお客様の足にぴったりの靴をつくれるとは!さすが靴マイスター!
私はオーダーする勇気はないので、いつも修理だけですけどね。
先日も、カカトが擦れたハイヒールをもって修理のお願いに行きました。
職人はすべて顧客データを頭で把握しているので、預かり書もなにもありませんよ。そしていつ頃できるかも不明。
「ちょっと時間かかっていい?」ってその一言だけ。笑
1週間くらいたってから、もうできたかなと思い取りに行きました。
「あー、あんた名前なんやったかね?」
毎回聞かれます。笑
そして仕上がった靴を入れた紙袋が、何個も天井から吊り下げられてる中から探してくれます。今回の紙袋はお葬式のお香典返しを入れる、葬儀社の名前の入った紙袋。笑
「あんた何回か来たんやないね?ここのとこ暑くて暑くて仕事できんで、おいちゃん早めに帰ったりしたけんね。」
(お店にはもちろんクーラーはなく、天井に扇風機が一台あるだけ)
「いえいえ。。今日だけですよ。だいじょうぶです。」
「おいちゃんも歳で、この暑さが耐えられんとよ。87歳よ。いろいろ病気も持っとるしね。。」
まさか87歳とは!そのお歳で現役靴職人なんて素晴らしいですよね!肌艶もよくてそんなお歳には見えませんでした。。
靴職人は、父親は兵隊さんで戦死し、母親も空襲にあい、戦災孤児になるところだったけど、なんとか生き延びて、そこから一生懸命靴を作る技術を勉強して今があるそうです。
このお店は67年も続いてるのだそうです。でも今は同業者もやめていき、靴の部品を仕入れるところもなくなっていき、ほんとうにお仕事しづらいそうです。
「もう歳やし店やめたいと思うこともあるけんど。やっぱり、他に靴を修理する所がないゆうてお客さんがここに来てくれるもんね。。
あの時戦争で死なんでこうして生きとるということは、これがおいちゃんの使命で、おいちゃんは生かされとると思うとる。」
一瞬
プロフェッショナル 仕事の流儀の番組かと錯覚するような。。
ずっと探してた理想の自分ってもうちょっとカッコよかったけれど~
ってシカオさんの曲が流れました。。
そんな志をもって、こんなに狭いガラクタ(失礼)に埋もれたお店で、夏は暑く冬は寒いけど、頑張ってお客様の靴を直し続けてくれてるんだなあ。。涙
生かされて生きる。天命を生きる。。
67年の歴史とともに、その重みのあるお言葉を日々背負って生きてこられた靴職人の背中がとてもかっこよく見えて。感動しました。。♡
修理代は、なんか部品が入手しづらかったらしく100円上乗せの600円でしたが(言い方も、600円もらっていい?って。(笑)控えめ好感度大♡)、1000円お渡しし、
「おつりはいりません。きれいに修理してもらい、良いお話しを聞かせて下さりありがとうございました。」
と、また履けるようになったお気に入りのハイヒールを受け取り、温かい気持ちで帰りました。。(*´ω`*)
天職っておもえるお仕事と出会えて、それでお客様を笑顔にし続けてるなんて。。
こんな風に生きれたら最高だなあと思いました!
長文、最後まで読んで下さりありがとうございました♡
皆様愛してます~♡♡♡