安倍晋三氏の「強いホロスコープ」は、何を強くしたのか

安倍晋三氏の「強いホロスコープ」は、何を強くしたのか

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占い
先日の安倍さんの記事について補足です。

安倍さんの過去の政治イベントから出生時刻を推定し、本人のホロスコープと銃撃事件発生時、死亡確認時の図を重ねて見ていった。

その中で、安倍さんはかなり「強い図」を持った人物だったと書いた。

言葉を作る力。
組織を維持する力。
支援者を集める力。
人脈や利益を結びつける力。
自分たちの物語を社会へ定着させる力。

こう並べると、安倍さんはずいぶん立派な人物だったようにも読める。

でも、僕が言いたかったのはそういうことではない。

星が強いことと、善人であることは別


占星術でいう「星が強い」は、人格が優れているという意味ではない。

善良。
誠実。
公平。
国民思い。
人格者。

そういう話ではない。

単純に、

持っている性質や欲望を、現実へ通す力が強い

ということだ。

思いやりのある人が強い星を持てば、その思いやりを社会へ広げられるかもしれない。

権力欲の強い人が持てば、自分の権力を維持する巨大な仕組みを作るかもしれない。

偏った思想を持つ人なら、その思想を法律や制度へ変えてしまうこともある。

高性能な機械だからといって、作るものまで立派とは限らない。

家を建てることもできる。
街を壊すこともできる。

性能と用途は別の話だ。

安倍さんの「強さ」は、何に使われたのか


安倍さんには、言葉や情報を扱い、組織をまとめ、大きなネットワークを長く維持する力があったように見える。

実際、歴代最長の長期政権を築いた。

「日本を取り戻す」
「美しい国」
「悪夢の民主党政権」
「戦後レジームからの脱却」

安倍さんは、細かな政策より先に、人の感情へ刺さる大きな物語を作った。

そして、その物語の周囲に党、官僚、財界、支持団体、海外との関係を結びつけた。

これは確かに能力だと思う。

ただ、その能力が国民全体の暮らしを良くするために使われたかと問われると、僕にはそうは思えない。

強い言葉は、現実を説明するためだけでなく、現実を覆い隠すためにも使われた。

強い組織力は、生活者を守る制度だけでなく、権力を失わない仕組みにも使われた。

広い人脈は、社会全体を支える協力関係だけでなく、利害の一致する人々を結びつけるネットワークにもなった。

安倍さんの図が強いというのは、政治家として「良い仕事をした」という意味ではない。

自分たちの価値観や利益を、国家規模で現実へ通す力が強かった

という意味に近い。

だからこそ、その影響も大きくなった。

「天命」という言葉も美談ではない


占いでは、ときどき天命や使命という言葉を使う。

この言葉も、少し危ない。

天命と書くと、神様から授けられた尊い仕事のように聞こえる。

でも実際には、

その人が人生を通して繰り返し向き合うことになる、大きなテーマ

くらいに考えた方がいい。

それが必ず社会の役に立つとは限らない。

安倍さんの大きなテーマは、日本という国をどう語るかだったように見える。

戦後日本をどう捉え直すのか。
国家と国民をどう結びつけるのか。
家系から受け継いだ政治的な宿題をどう扱うのか。
言葉と制度を使って、どのような日本を作るのか。

そこに向き合う力はあった。

でも、その課題を良い形で終えられたかは別だ。

安倍さんは日本の物語を書き換えた。

ただし、それは国民全体が生きやすくなる物語ではなく、自分たちの側に都合の良い日本像へ書き換える作業だったように、僕には見える。

「日本を取り戻す」と言った。

でも、誰から何を取り戻すのかは曖昧だった。

「美しい国」と言った。

でも、その足元には利権、拝金主義、宗教団体との関係、原発事故後の不信、説明されない政治が積み上がった。

物語を作る力は強かった。

現実を、その物語に近づける力もあった。

その物語からこぼれ落ちる人を救う力は、十分に使われなかった。

成功を作ったものが、致命傷にもなった


安倍さんの図で特に印象的なのは、彼を成功させたものと、最後に致命的な影となったものが重なっていることだ。

家系。
国家観。
保守思想。
支援組織。
宗教や反共を含む政治的な地盤。
大きな人的ネットワーク。

これらは、安倍さんを政治の中心へ押し上げた。

同時に、そこから取り残された人、傷つけられた人、声を届かせられなかった人も生んだ。

安倍さんを守り、長期政権を支えた構造の影から、最後には山上徹也氏の動機が現れた。

だからといって、暗殺が正当化されるわけではない。

ただ、安倍さんを支えた構造と、安倍さんを死へ追いやった事件が、完全に無関係だったとも言いにくい。

成功の土台に埋められた問題を処理しないまま進めば、いつか別の形で噴き出す。

安倍さんの場合、それが最悪の形で本人へ戻ってきた。

凄い人物ではなく、大きな影響を通せた人物


安倍さんは「凄い人」だったのか。
影響力という意味では、かなり大きな人物だった。

長期政権を築いた。
社会の空気を変えた。
日本の外交や国家観へ、今も残る枠組みを作った。

でも、影響力が大きいことと、社会を良くしたことは同じではない。

安倍さんは、能力がなかったから問題を残したのではない。

むしろ、能力が強かったからこそ、自分たちの思想や利益構造を長く維持できた。

そして、その影響によって傷つく人の数も大きくなった。

凄い人だったのではない。
大きな力を持ち、その使い方によって大きな影まで残した人だった。

安倍さんのホロスコープを見て感じるのは、そこだ。

星が強いから、立派な人物とは限らない。

天命があるから、正しいことをするとも限らない。

力を何に使ったのか。
その結果、誰が守られ、誰が切り捨てられたのか。

占断で本当に見るべきなのは、星の強さそのものではなく、強い力が現実のどこへ流れたのかなのだと思う。

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