その入力項目、本当に必要でしょうか?
お店の会員登録やWebサービスの利用時に、氏名、住所、電話番号、生年月日などの入力を求められたことはありませんか。
私は以前、郵便番号を伝えるだけで、スーパーマーケットの割引カードを作れたことがあります。
そのとき、「割引を利用するために、必ずしも詳しい住所や氏名まで登録する必要はないのだな」と感じました。
この経験から、ECサイトやWebアプリの開発でも、「どんな情報を集めるか」だけでなく、「どんな情報は集めずに済むか」を考えたいと思うようになりました。
「しっかり守る」と「必要以上に集めない」
個人情報を大切に扱うために、私は次の二つを意識したいと考えています。
必要な情報は、適切に管理すること。
必要のない情報は、最初から集めないこと。
「一般的な登録フォームにあるから」
「いつか使うかもしれないから」
という理由だけで入力項目を増やすのではなく、その情報を何のために使うのか、一つずつ確認するところから設計を始めます。
目指すのは、利用者にも運営者にも、必要以上の負担をかけない仕組みです。
例えば、このような設計を考えます
ECサイトなら、商品の閲覧やカスタマイズを試す段階では、個人情報の登録を求めず、注文の手続きに進んだときに必要な情報を入力していただく形を検討します。
商品の発送や郵送を行わないサービスでは、詳しい住所を必須にする理由を確認し、必要がなければ入力項目から外します。
利用地域を把握したい場合も、番地までの住所が必要なのか、都道府県や郵便番号で足りるのかを考えます。地域情報そのものが不要であれば、取得しない選択もあります。
実名による本人確認が必要でない機能については、会員番号やニックネームで運用できないかを検討します。
すべてのサービスに同じ方法を当てはめるのではなく、目的や運用に合わせて考えることを大切にします。
必要な情報までなくすわけではありません
私が目指しているのは、何でも匿名にしたり、個人情報を一切扱わなくしたりする開発ではありません。
配送、決済、本人確認、不正利用への対応など、サービスに必要な情報は、その理由を確認したうえで適切に扱う方針です。
また、入力項目だけではなく、取得した情報をどこに保存するか、誰が閲覧できるか、いつまで残すかについても、設計時に整理したいと考えています。
「集める情報を減らしたから安全」と考えるのではなく、情報の取り扱いとセキュリティ対策をあわせて検討します。
今ある機能を大切にしながら、見直します
新しくサイトやアプリを作る場合だけでなく、既存の仕組みについても、不要な入力項目や保存情報を見直すことから検討します。
その際は、現在動いている機能や業務の流れを確認し、必要な機能を残しながら改善する方針です。
見た目や使いやすさだけでなく、利用者の情報をどこまで預かるかも、設計の一部として考える。
私は、そのようなECサイト・Webアプリの開発に取り組んでいきたいと考えています。
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