隣に住んでる中国人がベランダで顔を合わす度に露骨に嫌な顔してくる。イタズラ大作戦の始まりだ。

隣に住んでる中国人がベランダで顔を合わす度に露骨に嫌な顔してくる。イタズラ大作戦の始まりだ。

記事
小説
タイトル: 隣の中国人とイタズラ大作戦

ある日、平凡なアパートの住人である私は、隣に住む中国人の男性に困っていた。顔を合わす度に、彼は露骨に嫌な顔をし、まるで私に何か悪いことでもしたかのような雰囲気を醸し出していた。そんな彼の態度を見ていると、だんだんと腹が立ってきて、「よし、イタズラ大作戦を始めよう!」という気持ちが芽生えたのだった。

初めに考えたのは、隣の部屋のドアの前に「スリーピー・マウス」と書かれた可愛らしいマウスのイラストを貼ること。これを見たら、少しは笑ってくれるかなと思ったのだが、彼はそれを見ても微動だにしなかった。むしろ、「うるさい!」と鍵を叩きつけるような表情をされた。うーん、これは手ごわい相手だ。



次に思いついたのは、クリスマスの飾り付けだった。季節外れではあったものの、ベランダにイルミネーションを付けて派手にしてみることにした。「この明るさに彼も良い気分になるに違いない!」と期待していた私。しかし、彼の表情はさらに険しくなるばかり。一体どうなってるの?

そこで、変化球を投げることにした。今度は大音量でラジオを流して、音楽祭のような雰囲気を演出することにした。「ああ、きっと楽しくなるだろう!」と思っていると、隣からは「静かにしろ!」という怒鳴り声が響いてくる。もう、私も本気で根負け寸前だ。



ところが、ある日、彼が散歩から帰ってくると、お菓子屋さんの袋を持っていた。私のイタズラ作戦は完全に失敗したかに見えたが、その袋の中身が気になった私はついつい声を掛けてしまった。「何買ったの?」

すると意外なことに、彼は口を開き、少し照れくさそうに「桃饅頭」と答えた。私は思わず「美味しそう!今度分けてよ!」と冗談半分で言った。そうしたら、彼の表情がぱあっと明るくなった。どうやら、ウチのイタズラから彼も少しは心を開いてくれていたのかもしれない。



それから、私たちはお互いに少しずつ近づいていった。次第に、彼は私のイタズラに笑うようになり、一緒にお茶をする仲に。こんな形で友情が芽生えるなんて、自分でも驚きの展開だった。

結局、イタズラ大作戦は、最初の目的とは逆に、私たちの距離を縮める素敵なきっかけとなった。そして、隣の中国人が笑顔を見せることが、私にとっての最高の成果だったのである。普段は無口な隣人でも、ちょっとした勇気で心が開けることを、私はこの小さな冒険から学んだ。

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