婚活をしていると、「この人、悪くないんだけど……もっといい人がいるかもしれない」と思うことってありますよね。
条件もそれなりに合っているし、話していても嫌な感じはしない。相手からも好意を持ってもらえている。でも、なぜか「この人に決めていいのかな」と迷ってしまう。
そして、もう少し会ってみようと思っているうちに、別の人から申し込みが来ると、「もしかしたら、もっと自分に合う人がいるかもしれない」と、また迷ってしまうんですよね。
もちろん、焦って一人に決める必要はありません。結婚相手を選ぶわけですから、慎重になるのは当然です。
ただ、「もっといい人がいるかも」という気持ちが強くなりすぎると、どれだけ出会っても決められなくなってしまうことがあります。
今回は、そんな婚活の迷いについて、少し考えてみたいと思います。
第一章:「もっといい人」を探し続けてしまう理由
婚活で「もっといい人がいるかもしれない」と思ってしまうのは、決して珍しいことではありません。
むしろ、結婚相談所などで多くの人と出会える環境にいると、そう思いやすくなるんですよね。
たとえば、今やり取りしている相手に大きな不満はないとします。話も合うし、優しいし、結婚に対する考え方も大きくはズレていない。それでも、プロフィールを見れば、他にもたくさんの人がいます。
「この人より、もっと話が合う人がいるかもしれない」
「この人より、条件のいい人がいるかもしれない」
「もう少し待てば、もっと自分に合う人と出会えるかもしれない」
そんなふうに考えてしまうことがあります。
これは、今の相手に問題があるからとは限りません。むしろ、選択肢がたくさんあるからこそ起こることなんです。
昔なら、身近な人との出会いの中で「この人と付き合ってみよう」と自然に関係が進んでいたかもしれません。でも婚活では、次から次へと新しい人が出てきます。
そのため、今目の前にいる人を見るよりも、「次にもっといい人がいるかもしれない」という可能性を見るようになってしまうんですよね。
もちろん、これは悪いことではありません。自分に合う人を探しているのですから、いろいろな人と会って比較することも婚活の一つです。
ただ、いつまでも比較を続けていると、今度は「決める」という段階に進めなくなります。
婚活では、相手を比較することよりも、「この人と一緒に生活していけそうか」を考えることが大切なんです。
ここは意外と見落としやすいところだと思います。婚活では、どうしても年収や年齢、見た目、職業、住んでいる場所など、比較しやすい部分に目がいきます。
もちろん、結婚する以上、条件は大切です。でも、条件を比べて「もっと上」を探し続けるだけでは、結婚生活に必要な部分はなかなか見えてきません。
実際に一緒にいるときに安心できるのか。自分の話を聞いてくれるのか。意見が違ったときに話し合えるのか。こちらも相手のことを大切にしたいと思えるのか。
こういう部分は、プロフィールだけではわからないですよね。だからこそ、条件だけを見て「もっといい人」を探すのではなく、実際に会った相手との関係を見てほしいんです。
「もっといい人がいるかもしれない」という可能性は、婚活をしている限り、なくならないと思います。
でも、それを追い続けてしまうと、いつまで経っても「この人でいい」と思える日は来ないかもしれません。
第二章:「完璧な相手」を探さなくていい
「もっといい人がいるかも」と思ってしまう人の中には、無意識のうちに「自分にとって完璧な相手」を探していることがあります。
もちろん、理想を持つことは悪くありません。こんな家庭を作りたい。こういう人と結婚したい。価値観が近い人がいい。できれば優しくて、話も合って、経済的にも安定していて…。
こういう希望を持つのは自然なことですよね。ただ、条件を一つずつ増やしていくと、当然ながら当てはまる人は少なくなっていきます。
さらに、「この条件はクリアしているけど、今度はここが気になる」となってくると、どれだけ相手に恵まれていても満足できなくなってしまうことがあります。
たとえば、年収は理想に近いけれど会話が少ない。会話は合うけれど、少し見た目が好みとは違う。優しいけれど、もう少し積極的であってほしい。
そんなふうに、一つ気になるところを見つけるたびに「もっといい人がいるかもしれない」と考えてしまう。
でも、ちょっと考えてみてほしいんです。自分自身も、相手から見れば完璧な人ではありませんよね。
自分にも苦手なことがあったり、相手に直してほしいと思われる部分があったりすると思います。
それでも、「この人となら一緒にやっていけそう」と思ってもらえることがあります。結婚も同じなんじゃないかなと思うんです。
結婚相手に必要なのは、すべての条件を満たしている完璧な人ではなく、お互いの違いを受け入れながら一緒に生活していける人なんですよね。
もちろん、絶対に譲れないことは大切にしていいと思います。結婚後の生活に大きく関わる価値観や、どうしても受け入れられないことまで無理に妥協する必要はありません。
でも、「なんとなく気になる」という程度のことまで一つひとつ減点していくと、誰と会っても「何か足りない」と感じるようになってしまいます。
実際、婚活では「条件はすごくいいのに、なぜか一緒にいると疲れる」という相手もいれば、「最初はそこまでタイプではなかったけれど、会ううちに居心地がよくなった」という相手もいます。
人との相性って、プロフィールだけではわからないんですよね。だから、最初から「この人は理想通りか」と判断するより、「この人といると自分はどう感じるのか」を見てみてほしいんです。
話していて無理をしていないか。自分らしくいられるか。相手の話も自然に聞けるか。意見が違ったときに嫌な感じがしないか。
そういうところを見ていくと、条件だけではわからなかった相手の良さに気づくことがあります。
第三章:「この人でいい」ではなく「この人となら」
婚活で相手を決めるとき、「この人でいいのかな」と考えてしまう人は多いと思います。でも、この言葉には少しだけ注意してほしいんです。
「この人でいい」という考え方で相手を見ると、どうしても妥協しているような気持ちになってしまいます。
本当は悪くない。でも、もっといい人がいるかもしれない。だから、この人に決めるのはまだ早いんじゃないか。そんな気持ちが続いてしまいます。
そこで、少し考え方を変えてみてほしいんです。「この人でいいのか」ではなく、「この人となら、これから一緒にやっていけそうか」と考えてみる。すると、見るところが変わってきます。
相手の条件だけではなく、二人の関係そのものを見るようになるんですよね。
たとえば、意見が違ったときにちゃんと話し合える。自分が困っているときに気にかけてくれる。相手も自分のことを知ろうとしてくれる。自分も相手のことを大切にしたいと思える。
そういう積み重ねがあるなら、「もっと条件のいい人」を探し続けるより、その関係を大切にするという選択肢も出てきます。
もちろん、だからといって「迷ったら誰でも決めればいい」という話ではありません。違和感が強いなら、立ち止まっていいんです。
相手に大切にされていないと感じるなら、ちゃんと考えたほうがいい。結婚について話し合おうとしても避けられるなら、それも見過ごさないほうがいい。
大切なのは、相手に問題がないから決めるのではなく、多少の違いがあっても、この人となら一緒に考えながらやっていけそうだと思えるかどうかなんです。
結婚生活は、最初からすべてが完璧に合っている二人が始めるものではありません。一緒に生活していけば、考え方が違うこともありますし、意見がぶつかることもあります。
そのときに、「この人とは無理」とすぐに離れるのではなく、二人で話し合っていけるか。
そして、自分も相手に合わせるだけではなく、自分の気持ちを伝えながら関係を作っていけるか。ここが大切なんですよね。
だから、婚活で「もっといい人がいるかも」と思ったときは、すぐに次を探すのではなく、一度今の相手との関係を見直してみてほしいんです。
「この人より条件のいい人はいるかな」ではなく、「この人といるときの自分はどうなんだろう」と考えてみる。
もし一緒にいると安心できるなら、話し合えるなら、相手も自分との関係を大切にしてくれているなら、それは十分に大切なことだと思います。
婚活では、「もっといい人」を探すことより、「この人となら」と思える相手を見つけることのほうが大切なんじゃないかなと思います。
まとめ
婚活をしていると、「もっといい人がいるかもしれない」と思ってしまうことがあります。
もちろん、焦って一人に決める必要はありませんし、妥協して結婚する必要もありません。
ただ、出会う人を比較し続けてしまうと、どれだけ良い人と出会っても「もっと他にいるかも」と思ってしまうことがあります。
だからこそ、相手の条件だけを見るのではなく、実際に一緒にいるときの自分の気持ちを見てほしいんです。
「この人でいいのかな」ではなく、「この人となら一緒にやっていけそうかな」。
そう考えてみると、今まで気づかなかった相手の良さが見えてくることもあります。
婚活は、完璧な相手を探すことではありません。お互いに違うところがあっても、話し合いながら一緒に生活していける相手を探すこと。
「もっといい人」を探し続けるのではなく、「この人となら」と思える相手との関係を、少しずつ育てていってほしいと思います。