💬「相手に嫌われたくないので、できるだけ相手に合わせるようにしています。でも、なぜか交際が続かないんです。自分なりに頑張っているつもりなのに、何がいけないのか分からなくなってきました」
婚活相談をしていると、男性からこういう話を聞くことがあります。相手の話を否定しないようにする。相手の予定に合わせる。食事も相手が行きたいところを優先する。嫌なことがあっても、できるだけ我慢する。
もちろん、相手を思いやる気持ちは大切ですし、こうした行動そのものが悪いわけではありません。
ただ、相手に合わせることと、相手に合わせ続けることは別なんです。
実は、婚活で「いい人なのに、なぜか次につながらない」という人の中には、相手に合わせすぎることで、自分自身の魅力が伝わりにくくなっている人がいます。
今回は、なぜ「相手に合わせるほど、うまくいかない」ということが起きるのか、そしてどうすれば相手を尊重しながら、自分らしく関係を作れるのかについてお話しします。
第一章:相手に合わせすぎると「あなた」が見えなくなる
相手に合わせることが悪いわけではありません。むしろ、婚活では相手を思いやる姿勢はとても大切です。でも、何でも相手に合わせてしまうと、少しずつ問題が起きてきます。
例えば、「どこに行きたい?」と聞かれても「どこでも大丈夫です」と答える。「何が食べたい?」と聞かれても「〇〇さんの好きなものでいいですよ」と答える。
相手が「土曜日と日曜日どっちがいい?」と聞けば、相手の都合のいいほうを選ぶ…一つひとつを見ると、とても優しい対応ですよね。
でも、これが何度も続くと、相手からすると「この人は何が好きなんだろう」「どういう考え方をする人なんだろう」と、あなた自身が見えにくくなってしまいます。
婚活では、相手に好かれることばかり考えてしまいがちです。「嫌われたくない」「変なことを言いたくない」「感じのいい人だと思われたい」。
その気持ちはよく分かります。でも、相手に合わせることだけに集中すると、「嫌われない人」にはなれても、「もっと知りたいと思われる人」にはなりにくいんです。
婚活で大切なのは、相手に合わせて好かれることではなく、「この人と一緒にいると自然でいられる」と相手に感じてもらうことです。
例えば、「僕はこっちのお店のほうが好きです。でも、〇〇さんが行きたいならそっちにしましょう」と言う。これなら、自分の意見も伝えながら相手の希望も尊重できますよね。
「僕は辛いものが苦手なので、できれば辛くないものがいいかな」と伝えることも同じです。相手に反発するわけではありません。ただ、自分のことを少しずつ知ってもらっているだけなんです。
結婚を考える相手を探しているなら、いつまでも「相手に合わせる自分」を演じ続けることはできません。結婚した後は、食事、休日、家事、お金、住む場所など、いろいろなことを二人で決めていくことになります。
そのときに必要なのは、何でも「相手に合わせます」と言うことではなく、「僕はこう思うけど、きみはどう思う?」と話し合える関係です。
だから、婚活の段階から少しずつ自分の意見を出してみてほしいんです。小さなことで構いません。「僕はこっちが好きです」「僕はこうしたいです」。その一言が、あなたという人を相手に伝えるきっかけになります。
第二章:「嫌われたくない」が、相手に合わせすぎる原因になっている
では、なぜそこまで相手に合わせてしまうのでしょうか。
もちろん、優しい性格だからということもあります。でも、相談を受けていると、それだけではないことがあります。
その奥にあるのが、「嫌われたくない」という気持ちです。
「こんなことを言ったら嫌われるかも」「自分の希望を言ったら面倒な人だと思われるかも」「断ったら次のデートにつながらないかも」。こう考えてしまうと、自分の希望より相手の希望を優先するようになります。
最初はそれでうまくいっているように感じるんです。相手も嫌な顔をしないし、デートも成立する。だから、「やっぱり相手に合わせたほうがいいんだ」と思ってしまう。
でも、ここに落とし穴があります。
嫌われないために自分を出さなくなると、相手からも「本当のあなた」を知ってもらえなくなります。結果として、関係が深まらないまま終わってしまうことがあるんです。
例えば、あなたが「何か食べたいものある?」と聞いたときに、彼女が毎回「何でもいいよ」と答えていたとします。相手からすれば、あなたに気を遣ってくれているのかもしれない。でも、何度会っても相手の好みが分かりませんよね?
「この人は何が好きなんだろう」と思っても、本人が何も見せてくれなければ、知りようがありません。これは、恋愛でも婚活でも同じです。
人は、相手のことを知ることで親近感を持つようになります。好きな食べ物、休日の過ごし方、仕事への考え方、苦手なこと、昔好きだったこと。
そういう小さな情報が積み重なって、「この人ってこういう人なんだな」という理解につながります。
だから、自分を出すことは「わがままを言うこと」ではありません。むしろ、相手に自分を知ってもらうために必要なことなんです。
もちろん、最初から何でも言えばいいわけではありません。相手の気持ちを考えずに自分の希望ばかり押し通すのは、ただの自己中心的な行動です。
大切なのは、その間です。
「僕はこう思うけど、〇〇さんはどうですか?」
「僕はこっちが好きですが、そちらでも大丈夫ですよ」
「今日は少し疲れているので、早めに帰ってもいいですか?」
こうやって自分の気持ちを伝えながら、相手の意見も尊重する。これが、自然な関係を作るための「合わせ方」なんじゃないかなと思います。
第三章:相手に合わせるのではなく「すり合わせる」関係を作る
ここまで読んで、「じゃあ、相手に合わせないほうがいいの?」と思うかもしれません。
そうではありません。婚活で大切なのは、相手に合わせることをやめることではなく、「合わせる」から「すり合わせる」に変えていくことです。
例えば、相手が日曜日に会いたい。でも自分は土曜日のほうが都合がいい。ここで「相手に合わせて日曜日にする」のではなく、「日曜日でも大丈夫だけど、土曜日のほうが朝から会えるから無理かな?」と伝えてみる。
相手が行きたいお店がある。でも自分は別のお店にも興味がある。「じゃあ、そこに行こうか」と全部合わせるのではなく、「そこもいいね。ただ、こっちも気になっているんだけど、どう思う?」と提案してみる。
これだけでも、関係性はかなり変わります。
結婚生活で必要なのは、「どちらか一方が我慢する関係」ではなく、「二人が納得できる答えを探せる関係」です。だからこそ、婚活中から小さなことをすり合わせる練習をしておいてほしいんです。
そして、ここで大切なのが「意見が違ったときの相手を見ること」です。
自分の意見を伝えたら相手が不機嫌になる。少し希望を言っただけで「じゃあ好きにすれば」と突き放される。こちらの意見を聞こうともせず、すべて自分の希望を通そうとする。
こういう反応が続くなら、あなたが「もっと上手に合わせなければ」と考える必要はありません。
むしろ、「この人とは、意見が違ったときに話し合えるのかな」と考えてみてください。
結婚生活では、意見が完全に一致することなんてほとんどありません。休日の過ごし方も違うかもしれない。お金の使い方も違うかもしれない。家事のやり方だって違います。
だから、価値観が同じかどうか以上に、「違ったときにどうするか」が大切なんです。
婚活で相手に合わせすぎてしまう人は、「相手に嫌われないこと」を目標にしがちです。でも、本当に目指してほしいのは、「自分のことを伝えても関係が壊れない相手」を見つけることです。
少し意見を言っても受け止めてくれる。相手の意見も聞ける。お互いに譲れるところは譲る。そして、二人が納得できるところを探せる。
そんな関係なら、結婚した後もきっと話し合っていけます。
だから次のデートでは、ほんの小さなことでいいので、自分の希望を一つ伝えてみてください。
「こっちのお店が気になるな」「今日はこれが食べてみたいんだ」「日曜日のほうが都合がいいな」。それで相手がどう反応するのかを見る。これは、わがままを言うためではありません。
あなたが自然体でいられる相手なのかを知るための、大切な婚活のチェックポイントなんです。
相手に好かれるために、自分を消してしまう必要はありません。相手を大切にしながら、自分のことも大切にする。
そのバランスが取れる相手こそ、結婚を考えるうえで大切な存在になるのではないでしょうか。
まとめ
婚活では「嫌われたくない」という気持ちから、相手に合わせすぎてしまうことがあります。
でも、自分を出さなければ相手にあなた自身を知ってもらうこともできません。大切なのは、相手に合わせ続けることではなく、お互いの希望を伝えながら「すり合わせる」こと。
小さな意見を言ったときの相手の反応を見ることで、その人と自然体で関係を築けるかが見えてくるんです。