《 お話くん 》吉岡真人の青春日記

《 お話くん 》吉岡真人の青春日記

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        《 お話くん 》を作成しています。
    小・中学生の創作記述・自己表現の練習に効果的です。

       プリントがほしい方はPDFで送ります。
            週5話 送ります。

             木村センセ
         小学6年お話くんを送ります
       創作記述・自己表現の練習をしよう!


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僕らのリバティ
     / グローブと未来と—吉岡真人の青春日記


第一話:グローブに誓う夢

春の穏やかな風がグラウンドを駆け抜ける。中学2年生になった吉岡真人は、泥だらけのグローブをしっかり握りしめながら、白いボールをキャッチャーミットに届ける練習に没頭していた。野球への情熱は誰にも負けないが、学校の授業と家庭学習にはいまだに距離を感じている。

「真人、あの球、いいねぇ!」仲間からの声援が飛ぶ。しかし真人の表情は曇りがちだ。学校では先生に叱られることが多く、授業中にノートを取るよりも空想の世界に浸ってしまう彼。気になるクラスメートの里美のことをふと思い出しては、一歩も近づけない自分に悔しさを感じていた。

放課後、真人はいつものようにリバティに向かう。塾の扉を開けた瞬間、待っていた加賀山先生の笑顔に少しホッとする。今日は数学プリントを手渡されたが、机の上に広げるよりも、自分の使い古したグローブを弄(いじ)りながらぼんやりしていた。

「真人、グローブの中に隠れたいのか?」と先生が冗談めかして言う。
「…いや、でも、野球の練習があるから宿題終わんないかも」と真人がつぶやく。
「なるほど。でも、野球の試合で勝った時って、なんで嬉しいんだろうな?」
「それは…みんなで頑張ったから…?」
加賀山先生は一瞬目を輝かせ、「それだ!勉強もね、ちょっとずつ頑張って進めると、同じくらい嬉しい瞬間が来るかもしれないぞ」と返した。

真人は、グローブを握り締めた手をゆっくりプリントに伸ばし、問題を解き始めた。少しずつペンを進める手の感覚が、まるで球を投げるフォームのように軽やかになってきた気がした。

そんな彼の横顔を見て、加賀山先生は心の中で彼の可能性を信じた。「この少年が、野球と勉強の両立という試練を越え、誰かに勇気を与えられる大人になる日が来るだろう」と。


問1. 吉岡真人はなぜ野球と勉強の両立に悩んでいると思いますか? あなた
 の考えを書いてみてください。

問2. 加賀山先生の言葉で、真人が少しやる気を出した理由を想像してみまし
 ょう。

問3. あなたが吉岡真人だったら、どうやって野球と勉強を両立させますか?


問1 - 解答例:
 1. 野球が大好きで、勉強に時間を割くのが難しいから。
 2. 自分に自信がない部分があるから、両方を完璧にできる気がしないか 
  ら。
 3. 野球の仲間といる時の方が安心する気持ちがあるから。

問2 - 解答例:
 1. 野球の練習と勉強が似ていることに気づいたから。
 2. 先生が優しく励ましてくれて、自分のことを信じていると感じたから。
 3. 勉強で嬉しい瞬間が来ると言われて、少し試してみようと思ったから。

問3 - 解答例:
 1. 勉強の時間を練習前に決めて、少しずつ進めるようにする。
 2. リバティで加賀山先生に相談しながら、優先順位を決める。
 3. 家族や仲間に自分の目標を話して、応援してもらう。



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 第二話:里美のノート

新学期が始まって数週間、真人の学校生活は相変わらず苦戦していた。グラウンドでは快活で生き生きとした彼だが、教室に戻るとどうしてもやる気が出ず、机の上のノートは白紙が目立つ。一方で、クラスメートの里美はそんな真人をちらりと気にかけている様子だった。

ある日の昼休み、真人が廊下でぼんやりしていると、里美が近づいてきた。
「吉岡くん、これ見てみて。」里美が差し出したのは、彼女が丹念にまとめた教科書の内容がびっしり書かれたノートだった。きれいな字と色分けされたポイントに、真人は思わず感嘆の声を上げた。
「すごいな、里美。これ、どうやって書いてるの?」
「うーん、まあ…授業中に話をちゃんと聞いてるとね、自然とこうなるよ。」里美が少し照れたように笑う。彼女の優しい声に、真人はどこか心が軽くなるのを感じた。

午後になり、リバティに向かう途中、真人はそのノートの美しさと里美の頑張りを思い返していた。「俺も少しは見習わないとな…」と、心の中でつぶやく。そして塾に着くと、加賀山先生に素直にこう言った。
「先生、今日はどうやって勉強したらいいか教えてほしい。」

先生は驚いたように微笑みながら、「おお、真人がそんな風に言うのは珍しいな。まずは自分で目標を決めてみるのはどうだ?」とアドバイスをくれた。

真人は、さっき里美が見せてくれたノートを思い出しながら、白紙だった自分のノートにペンを走らせた。「俺のグラウンドと同じように、ここも少しずつ埋めていけばいいんだよな」と、彼は新しい挑戦を始める気持ちを抱いていた。


問1. 里美のノートを見たとき、真人がどんな気持ちになったと思いますか。

問2. 真人が加賀山先生に「どうやって勉強したらいいか教えてほしい」と
 言った理由を想像してみましょう。

問3. あなたが里美だったら、どんな言葉で真人を励ましますか。


問1 - 解答例:
 1. 自分も頑張らなきゃと感じた。
 2. 里美の努力がすごいと思った。
 3. 自分の勉強のやり方を変えてみたいと思った。

問2 - 解答例:
 1. 里美のノートを見て、自分もできる気がしてきたから。
 2. これから変わりたいと思ったから。
 3. 誰かに助けてもらうことが大切だと気づいたから。

問3 - 解答例:
 1. 「ちょっとずつでいいから頑張ろう!」
 2. 「まずは好きなことから始めてみたら?」
 3. 「私で良ければ、何か手伝うよ!」


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 第三話:雨の日のキャッチボール

梅雨の季節が訪れ、学校のグラウンドは雨でぬかるんでいた。野球部の練習が中止になり、真人は少し気落ちしていた。雨音を聞きながらぼんやり窓の外を見ていると、加賀山先生が声をかけてきた。「真人、こんな時こそ何か新しい挑戦をしてみるのはどうだ?」

その言葉を聞いた真人は、一度ため息をついたものの、先生の目が輝いているのを見て、何か始めなければと思った。「でも、何をすればいいのか分かりません」と真人は正直に答えた。

「それならキャッチボールをやってみないか?」と先生が提案する。真人は思わず驚いた。「でも、外は雨ですよ?」
「雨の中でこそ楽しめることがあるんだ」と先生は笑った。

リバティの裏手にある小さな空き地に出ると、先生はグローブとボールを取り出した。濡れるのも構わず、先生はボールを軽く投げ、「真人、受け取ってみろ!」真人は最初戸惑いながらも、先生の言葉に引き寄せられるようにグローブを構えた。

雨に打たれながらのキャッチボールは、普段とは違う爽快感があった。ボールを受け取るたびに真人の心は軽くなり、自然と笑顔が浮かんだ。「雨の中でこんな楽しいことができるなんて思わなかった」と真人がつぶやく。

「そうだ、どんな状況でも楽しむ方法を見つけることが大事なんだ。これが勉強にも通じるんだぞ」と先生は語りかけた。真人は、雨の中のキャッチボールを通じて、少しずつ「挑戦」の本当の意味を理解し始めていた。


問1. 雨の中でキャッチボールをすることは真人にとってどんな意味があっ
 たと思いますか。

問2. 加賀山先生はなぜ雨の日にキャッチボールを提案したのでしょうか。
 あなたの考えを書いてみてください。

問3. あなたが雨の日に挑戦するとしたら、何をしてみたいですか。


問1 - 解答例:
 1. 雨でも楽しめる方法を見つけることで、前向きな気持ちになれた。
 2. 自分の限界を少しずつ広げるきっかけになった。
 3. 嫌な状況でも努力することの大切さを学べた。

問2 - 解答例:
 1. 真人に新しい楽しみ方を教えたかったから。
 2. どんな状況でも挑戦する気持ちを持たせたかったから。
   3. 雨でも元気に過ごす方法を真人に体験させたかったから。

問3 - 解答例:
 1. 家の中で趣味の新しい練習を始めてみる。
 2. 外に出て雨の音を楽しみながら散歩する。
 3. 大好きな本を読んで、普段と違う時間を過ごしてみる。


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 第四話:里美の涙

梅雨が終わり、夏の暑さが本格的に感じられるようになった頃。真人は野球部の練習にも、勉強にも少しずつ前向きな姿勢を見せ始めていた。それでも、学校での授業や友人関係には、相変わらず壁を感じる日々を送っていた。

ある日、学校の帰り道。真人は偶然、近くの公園のベンチに座る里美の姿を見つけた。いつもは明るく、しっかり者の印象がある里美が、俯(うつむ)いて肩を震わせている。真人は立ち止まり、声をかけるべきか迷ったが、意を決して近づいていった。

「里美…どうしたんだ?」真人が不器用に声をかけると、里美は驚いたように顔を上げた。彼女の目は少し赤く腫れていた。「あ、吉岡くん…ごめん、こんなところ見られるなんて。」そう言いながらも、里美はポツリと語り始めた。

里美は、学校で一部の友達との関係がうまくいかず、クラスで孤立しつつあることを真人に打ち明けた。「私、みんなに迷惑かけてるのかな…。どうしても気を遣いすぎてしまうんだ。」涙が頬を伝う里美に、真人はかける言葉を探していた。

「そんなことないよ。里美が一生懸命やってること、俺はすごいと思うし、みんなも本当は分かってるはずだよ」と真人が言うと、里美は少しだけ微笑んだ。「ありがとう、吉岡くん。君って、意外と頼れるところがあるね。」

帰り道、真人は自分の胸が少し温かくなるのを感じた。里美に何かをしてあげられたという思いと同時に、自分ももっと頑張らなきゃという気持ちが湧いてきた。「俺も、誰かの力になれるんだ」と、真人の心には新たな希望が芽生えていた。


問1. 里美が泣いていた理由を、どのように感じましたか。彼女がどんな気持
 ちだったと思いますか。

問2. 真人が里美にかけた言葉はどのように彼女を励ましたと思いますか。

問3. もしあなたが真人の立場だったら、里美にどんな言葉をかけますか?


問1 - 解答例:
 1. 自分のことを責めていたような気がした。
 2. 周りとうまくいかない不安を抱えていたと思う。
 3. 本当に頑張っているのに誰にも分かってもらえないと感じていたのか
  も。

問2 - 解答例:
 1. 真人の言葉が里美の努力を認めたから。
 2. 真人が里美の孤独を理解しようとしてくれたから。
 3. 里美に自分の価値を思い出させたから。

問3 - 解答例:
 1. 「一人で悩まなくていいよ。話を聞かせて。」
 2. 「みんなが気づいてなくても、君の頑張りはすごいよ。」
 3. 「困った時はいつでも話してほしい。」
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 第五話:未来へのストライク

夏休みが終わりに近づき、真人たちの野球部は最後の練習試合を控えていた。中学3年生への進級が見えてきた中、真人は自分にとって何が大切なのかを考える日々を過ごしていた。野球と勉強の両立、仲間との絆、そして里美のこと。それぞれが彼の心に大きな影響を与えていた。

試合当日、真人はマウンドに立った。観客席には里美や仲間たち、そして加賀山先生の姿もあった。白いユニフォームの袖を整え、泥だらけのグローブを握りしめる。彼の目にはただキャッチャーミットだけが見えていた。

最初の投球は真っ直ぐにストライクゾーンへ飛び込んだ。続く数投でも安定したピッチングを見せた真人だったが、途中、ランナーを出しピンチを迎える。その時、彼の耳にはベンチからの仲間たちの声が届いた。「真人、行けるぞ!」その言葉に背中を押され、彼は息を深く吸い込み、一球に全てを込めた。

ボールがキャッチャーミットに突き刺さり、審判の「ストライク!」の声が響く。歓声が湧き上がり、真人は拳を握りしめた。この一球でピンチを乗り越えた彼は、ゲームセットまで粘り強い投球を続け、見事な勝利を収めた。

試合後、真人は仲間たちと抱き合いながら、「もっと頑張りたい」と素直に思えた自分に驚いていた。そして帰り道、里美に声をかけられる。「吉岡くん、すごかったよ。いつもより自信に満ちてた。」真人は少し照れながら、「ありがとう。これからも、もっと成長したいと思う」と答えた。

家に帰る途中、真人は夜空を見上げながら、これから始まる新たな挑戦に思いを馳せていた。自分の未来を信じ、今の一歩一歩を大切にしたいと思えた彼は、心の中で小さくつぶやいた。「俺ならきっとできる。」


問1. 試合中、真人が仲間の声に励まされた時、どんな気持ちだったと思いま
 すか。

問2. 真人が試合後に「もっと頑張りたい」と思えた理由を考えてみましょ 
 う。

問3. あなたにとって、目標に向かって挑戦する中で一番大事なことは何です
 か。


問1 - 解答例:
 1. 自分だけじゃないと感じ、心強くなった。
 2. 仲間が応援してくれることで、勇気をもらえた。
 3. 一緒に勝ちたいという気持ちが強くなった。

問2 - 解答例:
 1. 勝利の喜びを仲間と分かち合えたから。
 2. 自分の努力が結果に繋がることを実感したから。
 3. 次の挑戦でも成功したいという意欲が湧いたから。

問3 - 解答例:
 1. 諦めずに努力を続けること。
 2. 仲間や周りの人を信じて支え合うこと。
 3. 自分を信じて前に進む勇気を持つこと。


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「僕らのリバティ」はつづきます♡


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