中3物語/<私> No.14 / < われわれとしての私 >

中3物語/<私> No.14 / < われわれとしての私 >

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今日は<われわれとしての私>の論に挑戦してみたいと思います。

<われわれとしての私>とは、出口康夫の《 WEターン 》や《 われわれとしての自己 》に大きな影響を受けたことによる、<私>の<自由>の思想の進化形です。<新しい個人主義>と《 われわれとしての自己 》との整合、あるいは統合、融合の試みです。<私>の<自由>の《 WEターン 》の試みです。

<自由>とカッコつきで表記するとき、それは<私>が考える<自由>を意味します。<自由>はもちろん自由に関する思想ですが、<自己表現>とか<自己実現>とかの概念にかかわる思想です。また、<新しい個人主義>の思想と切り離すことができない様態で結びついている思想です。

<自由>はただのわがままではありません。<自由>を実現するためには<私>は《あなた》や《他者》に認識されて、その上で認めてもらわなければなりません。《あなた》や《他者》に認められずには、本当の<自由>を達成することはできないと考えます。そして、そのために<私>は自己実現の過程としての<修行>を積んでいるところです。遠藤周作は、自身が小説を書くことを「苦楽しい」と表現しました。自己実現の道程は、一般に「苦楽しい」ものなのでしょう。

一方、《自由》と二重カッコつきで表記するとき、それは《あなた》が創造し発展させていく《自由》を意味します。<私>は《あなた》の《自由》を尊重します。<私>は<私>が<自由>であることが嬉しいのと同様に、《あなた》が《自由》であることが嬉しいのです。ここでは「寛容」の心が大切になります。

さらに、<私>と《あなた》はそれぞれが個として「交信」し合うのです。<私色>と《あなた色》とが虹のような調和を見せるのです。<修行>を積んで《他者の色》と調和できるようになった<私>は<世界色>をしている。こんな言い方はちょっと素敵ですね。このような世界を導く思想を、<私>は<新しい個人主義>と名付けました。

ここで、<私>は<私>を《 WEターン 》させて、《われわれ》に支えられる<〔私〕>になります。出口康夫の哲学に倣って、「われわれ」と切り離されて単独で存在する「私」や「個」はありえないという風に<〔私〕>も考える訳です。このブログのタイトルにある<われわれとしての私>を<〔私〕>と表記することにします。

上述の<自由>や<新しい個人主義>の思想を<〔私〕>の目で見直してみると、何とも穏やかな思想になる。まだ<〔言葉〕>にはならないけれど、何とも自然な、自由な、ゆったりとした思想になります。


京都龍安寺の石庭の入園チケットには以下のような文言が書かれていることを紹介したことがあります。
「極端なまでに象徴化されたこの石庭の意味は謎に包まれており、見る人の自由な解釈に委ねられている。」

<私>はあくまで<私>であり、<私>であることをやめることができません。そのとき、禅の教えのようには<私>は無になることができなかったのです。けれど、<私>は《あなた》や《他者》に対しては<無>になることはできました。<私>は《あなた》や《他者》の前では、《自由》が創造されることができる<無>の空間を用意することができていたのです。《あなた》や《他者》の《自由》を尊重したのです。

これも《 WEターン 》してみます。<〔私〕>は<〔私〕>であることをやめる必要がなく、その上で《〔あなた〕》と調和する世界がしっかりと提示されることを読者諸兄は認識することでしょう。《あなた》や《他者》の前で<無>になる<私>は、<〔私〕>に昇華されるのです。

仏教においては「無」や「空」が教えられるのですが、<〔私〕>においては<〔世界〕>はやはり「有」でよいことになります。<私>がかつて<トポスとしての有の世界>として表現しようとしていた<世界>は《〔われわれ〕》=<〔世界〕>として新しく姿を現しました。

出口康夫には、「無」の思想を克服して「有」の思想を立てたという功績があるのではないでしょうか。西田幾多郎の《絶対無》の、出口康夫流の表現と言えるでしょうか。それとも、これはもしかしたら<〔私〕>の功績でもあるのでしょうか。<〔新しい個人主義〕>はどれほど新しいのでしょうか。<〔私〕>の個人主義的な思索はどれほど価値があるのでしょうか。

<新しい個人主義>と《われわれとしての自己》は整合、統合・融合されているでしょうか。もう少し時間をかけて、この思想を<〔発酵〕>させてみようと考えます。

読者諸兄は、このブログを目にするとほぼ同時に、AIによる<〔検証〕>を読むことができるでしょう。<〔私〕>の論では、変わらず《〔あなた〕》は《〔あなた〕》の《〔思想〕》をもってくださることを提唱いたします。


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