排気ブレーキが効かない。放置すると荷物満載時の制動力不足につながります

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長い下り坂でフットブレーキばかりに頼っていると、ブレーキの過熱や効き不良につながります。そこで重要になるのが排気ブレーキ(エンジンブレーキ)ですが、ボルボの場合はこの仕組み自体が国産トラックとは少し違う構造になっています。

VCB(ボルボコンプレッションブレーキ)の仕組み

ボルボのエンジンブレーキは、VCB(ボルボコンプレッションブレーキ)と呼ばれる方式です。エンジン内部に油圧を制御する機構が備わっており、油圧で排気を遮断することでエンジンを強制的にブレーキとして働かせます。2018年モデル以降は、このVCBに加えてターボ後方に排気シャッターを設けたブレーキも採用されており、2系統で制動力を確保する構成になっています。

効かない・弱いときに考えられる原因

排気ブレーキが効かない、あるいは弱いと感じる場合、海外の整備情報ではソレノイドの故障や配線損傷、ヒューズ切れ、油圧不足につながるシール漏れやチューブのクラック、ブレーキロッカーの調整不良などが原因として挙げられています。実際の対応では、まれにVCB側の断線やショートによってエラーが入り、ブレーキが利かなくなるケースもあります。また、EBS(電子制御ブレーキシステム)側に異常があると、そちらが原因で排気ブレーキが効かなくなることもあるため、原因の切り分けには機械系統と電子制御系統の両方を疑う必要があります。

積載時こそ排気ブレーキが重要

排気ブレーキが故障していても、フットブレーキだけでどうにか止まれてしまうため、つい放置してしまいがちです。しかし荷物を積んだ状態では、フットブレーキだけでは十分な制動力を確保できないことがあります。下り坂での速度コントロールを排気ブレーキに頼っている場面も多いだけに、排気ブレーキの不調は「効きが悪いな」で済ませず、早めに点検しておくことをお勧めします。
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