自分の人生と向き合うための処方箋

自分の人生と向き合うための処方箋

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占い
 インド占星術であるジョーティシュを通して、人の人生を見ていると、何度リーディングをしても、その人が望む通りの方向には進みにくい時期や、どうしても向き合わなければならない課題が示されることがあります。

 それは人間関係の問題かもしれません。仕事や経済的なこと、あるいは健康上の問題かもしれません。

 占星術では、惑星の配置やダシャー(惑星期)などから、その人が経験しやすいテーマや人生の流れを読み取っていきます。しかし、そこで大切なのは、「悪い星があるから不幸になる」と考えることではありません。

 むしろ、そこに示されているものを、自分はどのように受け止め、どう生きるのかということなのだと思います。

 インド占星術には、「宿命」と「自由意志」の両方を考える視点があります。すべてを自分の思い通りに変えられるわけではありません。しかし、与えられた状況に対して、どのような行動をするのか、どのような心構えで向き合うのかは、自分自身に委ねられている部分があります。

 だからこそ、鑑定で厳しい結果が出たとき、私は必要なことはそのままお伝えするようにしています。

 もちろん、占星術の結果が100%その通りになるわけではありません。占星術師が結果をどう伝えるかも、相談者がそれをどう受け取るかも、それぞれの自由です。

 ただし、鑑定結果を聞いて生まれた不安や怒り、恐れといった感情まで、占星術師や占いのせいにすることはできません。その結果をどう受け止め、どう行動するのか。その責任は最終的に自分自身にあります。

 もし「占いで人生を決めてもらいたい」「良い結果だけを聞きたい」という気持ちが強くなっているなら、少し立ち止まったほうがよいでしょう。
 それは占いを活用しているのではなく、占いに依存している状態になってしまうからです。

 占いは、人生そのものではありません。

 良い結果が出たなら、そこに近づくための努力をする。厳しい結果が出たなら、そうならないために自分を慎み、できることに取り組む。場合によっては、「大難を小難に、小難を無難にする」という姿勢も必要でしょう。

 私自身も鑑定を受けることがあります。結果が望ましくないときほど、「自分ができること、自分がやるべきことは、自分でやる」ということを大切にしています。

 本当の意味で信頼できる占星術師とは、相談者を安心させるために、いつも耳当たりの良いことだけを言う人ではないのかもしれません。必要なときには、厳しいことでも伝える。そのうえで、相談者自身が自分の人生と向き合えるようにする。

 そして相談する側にも、その言葉を自分の人生の材料として受け取る覚悟が必要です。

 占いは、未来を決めるものではなく、自分の人生をより深く理解し、どう生きるかを考えるための処方箋なのだと思います。

 宿命を知ることがゴールなのではありません。

 知ったうえで、今日の自分に何ができるのか。

 そこから先の歩みこそが、自分自身の人生なのではないでしょうか。


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