Google AnalyticsやSearch Consoleの権限がなくても、WebサイトのSEO診断は可能です。
「自社サイトの検索順位がなかなか上がらない」
「競合サイトと比較して、何が足りないのか分からない」
「SEO対策を始めたいけれど、何から手を付ければよいのか分からない」
こんなお悩みはありませんか?
WebサイトのSEO分析というと、Google Analytics 4(GA4)やGoogle Search Console(GSC)が必要だと思われがちです。
もちろん、これらは非常に有用なツールです。しかし、必ずしもサイト内部のデータにアクセスできなければSEO診断ができない、というわけではありません。
今回は、GA4・GSCを使わずに、Ahrefs(エイチレフス)だけでサイトのSEO課題を発見し、改善計画を立てる方法をご紹介します。
1. Ahrefsとは?何が分かるのか?
Ahrefsは、世界中のWebサイトの検索キーワード、検索順位、被リンク、競合状況などを分析できるSEOツールです。
大きな特徴は、自社サイトだけでなく、競合サイトも分析できることです。
例えば、以下のようなことが調べられます。
*どのようなキーワードでGoogle検索に表示されているか
*どのページが自然検索からの流入を獲得していると推定されるか
*競合サイトがどのキーワードで上位表示されているか
*自社サイトにどのような被リンクが集まっているか
*どのようなSEO改善の余地があるか
つまり、GA4やGSCの閲覧権限がなくても、公開サイトのSEO競争力を外部から分析できるのです。
ただし、Ahrefsの自然検索トラフィックは推定値であり、実際のアクセス数とは異なります。
2. AhrefsによるSEO診断の5ステップ
STEP 1:サイト全体のSEO競争力を確認
まず、Ahrefsの「Site Explorer」で対象サイトを調査します。
確認する主な指標は次のとおりです。
*DR(Domain Rating): 被リンクプロフィールの相対的な強さ
*Organic Traffic: 自然検索による推定流入数
*Organic Keywords: 検索順位を獲得しているキーワード
*Referring Domains: 被リンク元ドメイン数
*Top Pages: 自然検索流入を獲得している主要ページ
ここでは数値の大小だけでなく、過去からの推移や競合サイトとの差を確認することが重要です。
なお、DRはGoogleが使用する公式のランキング指標ではありません。
STEP 2:検索キーワードと順位を分析
次に「Organic Keywords」で、サイトが獲得している検索キーワードを調べます。
特に注目したいのが、検索順位4〜20位のキーワードです。
これらは、既存ページの改善によって順位上昇を狙える可能性があります。
例えば、
*検索意図に合った情報が不足していないか
*タイトルや見出しが適切か
*競合ページより情報が古くないか
*関連ページから内部リンクが設置されているか
といった点を確認します。
順位が低いという理由だけでリライトするのではなく、検索需要や事業への貢献度も考慮しましょう。
STEP 3:競合サイトとの違いを発見
Ahrefsの「Organic Competitors」や「Content Gap」を使うと、検索上の競合サイトを調べられます。
例えば、競合サイトが上位表示されているのに、自社サイトでは十分に獲得できていないキーワードを抽出できます。
これは、新規コンテンツの企画や既存ページの改善テーマを発見するための重要な情報です。
特にBtoB企業では、製品名だけでなく、顧客が抱える技術的な課題や用途に関連するキーワードも確認することをおすすめします。
STEP 4:技術的なSEO問題を調べる
対象サイトのクロール権限がある場合は、Ahrefsの「Site Audit」で技術的な問題を確認します。
主なチェック項目は以下です。
*404エラーやリンク切れ
*不適切なリダイレクト
*titleタグやmeta descriptionの問題
*重複コンテンツ
*canonicalタグの設定
*インデックス対象ページの問題
*内部リンク構造
ただし、Site Auditによるクロール診断は、対象サイトの所有者による許可や適切な設定が必要になる場合があります。
第三者サイトの公開データ分析と、サイト内部の技術診断は分けて考えましょう。
STEP 5:改善計画を作成する
SEO診断で最も重要なのは、分析結果そのものではありません。
「どこに問題があり、何から改善するべきか」を明確にすることです。
例えば、診断結果を次のような改善計画にまとめます。
改善施策には、期待できる効果だけでなく、必要な工数や実施の難易度も考慮して優先順位を付けます。
3. Ahrefsだけでは分からないこと
ここは誤解のないようにしておきたいポイントです。
Ahrefsは優れたSEO分析ツールですが、万能ではありません。
GA4やGSCを利用しない場合、原則として以下の情報は把握できません。
*実際のWebサイト訪問者数
*Google検索での正確な表示回数・クリック数・CTR
*問い合わせや資料ダウンロードなどのコンバージョン
*実際のユーザー行動やエンゲージメント
したがって、Ahrefsだけで実施する診断は、SEOの競争力や改善余地を発見するための診断と位置づけるのが適切です。
売上や問い合わせへの効果まで検証するには、GA4・GSCなどとの併用が望ましいでしょう。
4. こんな企業・Web担当者におすすめ
AhrefsによるSEO診断は、特に次のようなケースで役立ちます。
*自社サイトのSEO課題を客観的に把握したい
*競合サイトとの違いを知りたい
*SEO対策の優先順位を整理したい
*社内にSEOの専門担当者がいない
*GA4・GSCのアクセス権限を外部に共有したくない
*海外向けWebサイトのSEO競争力を調べたい
特に製造業やBtoB企業では、アクセス数を増やすことだけでなく、見込み顧客が検索するキーワードで、適切なページを表示させることが重要です。
5. まとめ:SEO診断は改善計画までがセット
GA4・GSCがなくても、Ahrefsを使えば、検索キーワード、競合状況、被リンクなどの分析からSEO課題を発見できます。
大切なのは、単にデータを集めるのではなく、
① 現状を把握する
② 競合との差を確認する
③ SEO課題を抽出する
④ 改善施策に優先順位を付ける
という流れで、実行可能な改善計画にまとめることです。
SEO診断・改善計画のご相談について
私は製造業での海外営業・Webマーケティング経験を活かし、BtoB企業や海外向けサイトを中心としたSEO分析・改善支援を行っています。
「自社サイトのSEO課題を知りたい」
「競合サイトとの差を分析してほしい」
「具体的な改善計画を作成してほしい」
という方は、ココナラのメッセージからお気軽にご相談ください。
WebサイトのURLと、現在お困りのことをお知らせいただければ、対応可能な分析範囲をご案内いたします。