悪魔の軍団に命を狙われた話⑪

悪魔の軍団に命を狙われた話⑪

記事
コラム
私は神を舐めていたのかもしれない、少しぐらい罪を犯してもいいだろう・・誰がこんな終末の時代に、聖人のようにふるまえるかい、無理ゲーだよ、そんなのは・・そう心の中で思っていたんだ。だから、こんな目にあっているんだと思い、心から神に懺悔した。そうすると、目の前の盛り土の上に、十字架が見えたような気がした。ホログラムでもないし、幻覚でもない。でも、見えたような気がしたんだ。あそこに行けば助かるんだ・・何の根拠もないがそう思って、這いずって、その盛り土の上まで上がっていった。ここはイエスが処刑されたゴルゴダの丘なのか・・私もここで罪とともに死のう。いや、罪が死ぬのであって、私は生きるのだ。盛り土の上で大の字になって寝転んだ。はっきり言って不審者以外の何者でもないが、酔っ払いか何かと思って見逃がしてくれ、こちらは命がかかっている・・そう思っていた。盛り土の上では、攻撃が当たらない、おそらく電子銃の軸の直線上に私がいないのだ。いや、直線上にはいても、盛り土が防壁のようになってレーザーを防いでくれるのだ。ここは安全地帯だ、少し眠ることができる・・。こうして2日目の夜を建築現場の盛り土の上で過ごした。3日目の朝を迎える、さてこれからどうするか・・盛り土の上から降りて、原付の場所まで戻る。エンジンがかかればいいが・・どうかかかってくれ!祈りながらキーを回し、セルスタートを試みる。ギュッキュキュキュ・・・・ブルーン!なんとかかかった。命綱が復活した。3日目になってもまだ自宅に帰るのは不安だったので、帯広方面に行っただろうか?正直、頭が混乱してて時系列もバラバラかもしれない、断片的な記憶を思い起こしながら書いている。帯広か周辺の町村か、よくわからないが、3日目になっても奴らは、攻撃の手を緩めず追ってくる。私はいい加減、疲れていた。いったい、いつになったら終わるのか?死ぬまで続くのか?神はやはりまだ私を許してはいないのか?残金が尽きかけていて、もうガソリンを数回入れれば所持金が無くなる。そろそろ家に帰らないと・・。家に向かって、走り出すことにした、だが、ここから家に帰るには、長い長い山の中の一本道を抜ける必要がある。しばらく走っていくと、毒ガス溜まりに突っ込んだ、息ができない!どうやら奴らは毒ガス溜まりのトラップを道中に爆弾のように仕掛けている、ここを続けて通ると、私は毒に侵されて死んでしまう。道をふさがれたのだ。
そこで帰るのを一時、あきらめて、農家の畑に通じるような細い道に入っていった。ここで毒と電磁波が抜けるのを待とう・・と、空き地に寝転ぶ。頭の中で、ププッ・・ププッ・・ピーみたいな音がする。ナノチップの電池切れを演出するかのような音だ。ただ実際には電池切れにはなっていない。財布に数千円しか入ってない状況、そして水しか飲んでなく、ろくに睡眠もとれてない、この状況であとどれだけ生きられるか・・やはり帰るしかないが、毒ガス溜まりを抜けていく勇気はない・・じゃあどうする?もっと遠くへ行くか?行ったってどうせ残金も体力も尽きてゲームオーバーだ。またしても追い詰められた。
そこで私は再度、神様にお願いしました、私の反省が足りないから、まだ許していただけないのでしょうか?どうか、お許しください・・心から反省し、悔い改めます・・ですので、どうか、雨を降らしてください、雨風で、あの毒ガス溜まりを洗い流してください・・そう祈りました。そうすると、祈りが通じたのか、雨がポツポツ降ってきて、しだいにザアザアと降ってきました。これを偶然だと思うなら思えばいい、しかし、私は、神が私の願いを聞き入れたのだと思い、神に感謝した。雨風が強まって、毒ガスも流されたと思い、長い長い山道を原付で一気に走り抜けていく。そうしてたどり着いたのが、日高町の道の駅「樹海ロード」であった。今の私にぴったりの名称ではないか・・。
次回へ続く。
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