悪魔の軍団に命を狙われた話⑨

悪魔の軍団に命を狙われた話⑨

記事
コラム
個人的な恨みを買って襲われているなら、まだ納得できる。たとえそれが逆恨みや勘違いであったとしてもだ。それならまだ人間味がある、単に相手がバカなだけで。だが、奴らはそうじゃない、私を金のために殺そうとしているのだ、そこには何の人間的な感情もありはしない、臓器売買をやってる連中と同じようなものだ。
人殺しを屁とも思わない連中が、何十人もいて、そいつらは普段は、さも真人間ですみたいな顔して普通に生きているわけだ。恐ろしい。ここまで追いかけられ続けていると、その辺に止まってる車、人間、全部、私の命を狙っている工作員に見えてくる。もちろん私の頭は正常だ。奴らが<頭のおかしな人間が見ている世界>を演出しているのだ。五芒星の公園を後にして、またどこへ行くでもなく別の町へ行く。もちろんガソリンスタンドを見つけては給油している、原付のマックススピードは55キロ~60キロ、つまりフルスロットルでも普通自動車からも逃げ切れないのは自明だ。なのでクイックターンを駆使してUターンしたり、ウィンカーを付けずに曲がる、あるいはウィンカーと反対の方向に曲がる、などのトリッキーな走行で奴らを巻いていくしかない。逃げてる間に、ファンファンファンとパトカーのサイレンの音が聞こえてくる、「しまった、お巡りさんに見つかったか・・」確かにこちらは原付の制限速度の倍くらいのスピードで走ってるし、ウィンカーもつけずに曲がったり、滅茶苦茶な走行をしているから、パトカーに見つかったら呼び止められる。でも、ここで止まったら私は奴らに集中攻撃を食らって殺される。万事休すか?!そう思ってミラーをのぞきこむが、パトカーはいない。そうかこれもナノチップによる録音音声か・・パトカーや救急車のサイレン音すらも偽装する、恐ろしい連中だ。だがフェイクのサイレンであれば、無視してOK、かまわず暴走を続ける。日が暮れてきた、2日目の夜はどこで過ごせばよいのか・・疲れがほぼ限界に達している。広い空き地を見つけたので、そこに原付を止めて、中央付近で寝転ぶ。
周りに電柱や電線がないし、妙なオブジェクトもない。さらに道路からは遠く離れているので、工作員が入ってくることもない。休んでいると、遠くの方から、「トーン」「カーン」「バーン」といった音が聞こえてくる。そして音と反応して、私の脳内のナノチップがうずく。どうやら特定の「音」をトリガーとして、ナノチップがうずく仕組みらしい。電柱や電線が無くても、これで私にダメージを与えることができる。じわじわ蓄積するダメージに、たまらず私は逃げ出した。奴らから逃げられない・・せめてもっと速いバイクがあれば!と思ったその時、聖書の一文を思い出した。古代の、とある都市国家で戦争に巻き込まれた市民が、馬に乗って逃げてる間、「これじゃ逃げ切れない!もっと速い馬が必要だ!」と言っている。しかし、神はこう言っている、「お前たちは、自分の行いを改めない限り、逃げ切れない、罪からは逃げ切れない、お前たちが、その真実と向き合わないために、お前たちを追うものはお前たちより速い」
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す